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63本目 小説の中の大道芸人
デビステのてんぷら 63本目 (週刊PONTE vol.64, 2020.2.3)
戯れに小説を書くのに加えて、近頃落ち着いていた読む熱の方もぶり返してきて、合わせ技で時間がなくなってしまった。ので、週刊PONTEの方の連載ペースを落とそうと思う。月イチくらいに。
先週、小説すばるの2月号の表紙が大道芸人のイラストだったという話をしたが、最近読んだ木下古栗(きのしたふるくり)の「金を払うから素
62本目 コーヒードロップ
デビステのてんぷら 62本目 (週刊PONTE vol.63, 2020.1.27)
ジャグリングをメディアとかで見かけると、とりあえず嬉しくなってしまうのがマイナージャンル関係者である我々の悲しき性なのである。
ドラマの脇役に大道芸人が出てたとか、CMに5ボールやってる人が見切れたとか、小説の題材にジャグリングが扱われていたとか。
今回私が見つけたのは、1枚のイラストである。
絵本作家でイラ
61本目 e電子組換えてんぷら
デビステのてんぷら 61本目 (週刊PONTE vol.62, 2020.1.20)
電子書籍化してみた。私の読書スタイルの話である。今までは、本は紙!ページをめくることこそが読書の醍醐味!キンドルでケツが拭けるか!みたいに過激唯物論的思想を崩していなかったのだが、ついに観念した。金輪際の方針として、電子書籍で入手可能な本は電子書籍で買うことにしたのである。
物理的理由は、引っ越しして家が狭く
60本目 幻想の文学賞
デビステのてんぷら 60本目 (週刊PONTE vol.61, 2020.1.13)
先月からずっと応募作品を書いていた。今回で30回目の開催となる「ゆきのまち幻想文学賞」は、原稿用紙10枚以内という限られた分量で、テーマを雪に絞った作品のみが集まる尖った地方文学賞である。人気のある賞らしく、前に賞を頂いた明石市文芸祭に比べると、その応募総数は10倍以上。リピーターも多い、と書いてあった。文学賞
59本目 マヌーサの首飾り
デビステのてんぷら 59本目 (週刊PONTE vol.60, 2020.1.6)
新居のスイッチがハチャメチャでぶっ飛び使いにくいという話ばかりしていたら、驚くことに2020年になっていた。あまりにも早すぎてミニオンのイタズラかと思ったが、どうやら太陽暦通りらしいので受け入れるしかない。
新年になっても家の話ばかりしていてもしょうがない。デビステのてんぷらも心機一転切り替えていこうとは思うが
58本目 チグハグスイッチ
デビステのてんぷら 58本目 (週刊PONTE vol.59, 2019.12.30)
前回新居の洗面所の電気系統がクレイジー設計になっていることをお話しした。実は、換気扇も一癖ある。
トイレと風呂場にそれぞれ換気扇が付いている。おかしなことはない。
風呂場には風呂場の電気のスイッチと並んで換気扇のスイッチが付いている。ONとOFFがひと目でわかる赤いランプが内蔵されているスイッチだ。別によく
57本目 ANDo Tadao
デビステのてんぷら 57本目 (週刊PONTE vol.58, 2019.12.23)
拙稿を読み返していると、JJF直前の週まで自分の住まいの話をしていた。壁が薄いだの隣人がどうのだの西日がなんたらだの。ここは旅とジャグリングの雑誌。自宅なんていわば旅の対極の存在である。しかし、自宅至上主義の身としては、自宅のソファーよりも気が休まる椅子はないし、畳より寝心地が原っぱなんてのもない。
そう、
56本目 50
デビステのてんぷら 56本目 (週刊PONTE vol.57, 2019.12.16)
https://jugglingponte.com/2018/12/17/ponte-weekly-vol6/
およそ1年前、2018年12月17日配信の週刊PONTE vol.6で、メルマガ版の当連載が始まった。週刊というペースで連載していくのにビビっていた当時の筆者は、第一回の記事の中で「不定期掲載とい
55本目 戸惑いマーキュリー
デビステのてんぷら 55本目 (週刊PONTE vol.56, 2019.12.9)
少し前の話、嫁の会社の先輩の結婚式に招かれた 新郎新婦のお二人は、車と運転経験がない私たちをコストコに連れて行ってくれたり、先日の小説の授賞式にも来てくれたり、夫婦ぐるみで仲良くしてくれている もちろん私が昔ジャグリングをやっていたことはバレているので、余興を頼まれた 嫁(非ジャグラー)とのチームパフォーマンス
54本目 綾鷹お茶を濁さず
デビステのてんぷら 54本目 (週刊PONTE vol.55, 2019.12.2 )
副業が一番の佳境を迎えておりまして、今回のてんぷらは少量ですが、許して頂きたく存じます。
副業って何かって、小説の公募である。このメルマガが配信される頃には脱稿している(はず)。現在、字数上限より100字くらいオーバーしてる状態で、何回も読み直しながら文末や表現を少しずつ削っている作業中。美容師が、仕上げの
53本目 刺激、還暦
デビステのてんぷら 53本目 (週刊PONTE vol.54, 2019.11.25)
先日ご報告しました、明石市の文芸祭の表彰式に出向いた。仕事でもあまり着ないスーツで出向いた。
(短編)小説部門の他に随筆、児童文学、詩、短歌、俳句、川柳とそれぞれの受賞者がホールに集まって来るのだが、露骨に年齢が高い。感覚的には60歳くらいが平均なんじゃないかと思う。地方自治体の文芸祭、〇〇市文学賞なんて、往
52本目 誤字までまって
デビステのてんぷら 52本目 (週刊PONTE vol.53, 2019.11.18)
先週の週刊PONTEの編集後記で、青木氏曰く。
-じんさんが寄稿してくださっている旅の話、考えてみたら、「旅とジャグリングの雑誌」というテーマにぴったりですね。そして、今これを書いていて気が付いたんですが、ずーっと下の発行者のところが「書く」のままでした。訂正しました。こういうのもちゃんとやらないとなあ。
51本目 おさるの上梓
デビステのてんぷら 51本目 (週刊PONTE vol.52, 2019.11.11)
コペルニクス的転落
ジャグラーという人たちは誰よりもたくさんボールを投げてはキャッチしてきた人たちである。しかしその裏では、誰よりもたくさんのボールを落としてきた人たちでもある。トスの数だけドロップがあり、ドロップの数だけ上手くなる。有名なJ POPでも、涙のドロップの数だけ強くなれるよと歌っている。アスフ
50本目 エビとカニとタコ
デビステのてんぷら 50本目 (週刊PONTE vol.51, 2019.11.4)
気がつけば通算50本目のてんぷらである。だいぶ胃もたれする本数であるが、じん氏のロジカルな詩(ポエティックな論説?)を胃腸薬にしてほしい。
ということで先日、久しぶりに短い小説を書いた。
(Twitter: @kinzokumameでどうぞ)
内容は架空のイベントJapan Kani Festival 20