見出し画像

#10『ヘイトが向く世界だからこそ、知見を深め正しい生き方を身につける。』 ・前回の総評 ・次回の課題映画

こんばんは!喜多山です。

ここ最近は月曜日に投稿していていたので
あれ?と思われた方はすいません!!

書籍化のメイキングストーリーとの兼ね合いで、また金曜日に戻りました。。。
ご了承くださいませ!


そして”R“の総評集が今回で10回目となりました。
いつも楽しみながら書かせていただいております!

では、早速総評に入らせていただきます!

前回の「自己分析より、映画観ろ。」の課題映画は
僕推しの映画『ミス・アメリカーナ』でした!

画像1


この映画を推した理由として
現在アメリカでは、4年に1回しかない大統領選挙が行われていてアーティスト(テイラー・スウィフト)という観点からトランプ大統領を、アメリカの現状を紐解くというのと、そう言ったアメリカの背景によって男尊女卑が激しくなりつつある中で、一個人として、一歌手として、一女性として、ディスに負けず信念を貫き”私は歴史の正しい側に立ちたい!という譲れないこだわりを表現する姿勢がとにかくかっこいいからです。
そのカッコ良さを知ってもらいたいから、今回の課題映画にさせていただきました!


参加していただいた方からも
「テイラー・スウィフトの過去から現在への変化を通して、自分の幸せとは何かを知り、それを抑え込まず表現することの健全さなど学びの多い作品でした!」
「辛くて悲しい時期を乗り越える間、誰かを責めるのではなく”自分は何者か。どう在りたいのか。”を向き合い、それを音楽という形で表現していたところがカッコいい!」
と言った”カッコ良さ”を掘り下げながら、アメリカの実態をも見据えることの出来た回だったんじゃないかと思います!
ある意味、正しく生きる事が難しい世の中という事は多くの人が偽善者であり、ヘイトで作り上げられた世界なのかも知れませんね。
そういう世の中だからこそテイラー・スウィフトの様に"努力より、正しい選択"をしていきましょう。
(ちなみにテイラー・スウィフトの曲を聴きながら書きました!)



ここから少し余談なんですけど


最近、そもそもなんで

自分がアメリカ映画ばっかり観ているのだろうと思ったことがありまして

辿り着いたのがアメリカ映画のルーツである”ハリウッド”でした。

画像2


遡る事20世紀初頭…

マイノリティによるマイノリティのための娯楽として始まり、当時アメリカを工業化するために、英語はおろか貧しすぎて母国語さえ読めないヨーロッパからの移民を大量に労働者として受け入れた時期があって、そんな彼らにとって映画が唯一共通の娯楽だったそうです。
というのも当時はサイレント映画だったからです。

そこで"映画"に目をつけたのがユダヤ系移民でした。
その頃東部では、農業も工業もWASP(白人アングロサクソン・プロテスタント)に独占され参入する余地がなかったため、目の届かない西の果てカリフォルニアで英語のできない移民向けに映画を作ることにしたのがハリウッドの始まりです。

ある種、ハリウッドで作られる映画は弱い者や貧しい人への応援歌であったわけで1950年頃は「半権威的」「社会主義的」と批判を浴びせられることもあったらしいですが。


そういうことがあって、今のアメリカ映画があります。

実際ハリウッドが、移民排斥を掲げるトランプ大統領に反対していて、それも業界を守るためなんですって。

なので僕個人の見解として映画好きならば、映画のルーツに対して批判的な意見は賛同すべきではないなと思うのと、やっぱり映画って深いなと思うのでこれからもアメリカ映画をどんどん観ていきたいなと思っています!

以上余談でした!


さて、次回の課題映画なのですが

次回もとことんアメリカを解剖しよう!と言う事でタイムリーな映画

『シカゴ7裁判』です!!

画像3

大統領選挙真っ最中という事でセレクトさせていただいたわけなのですが
簡単に紹介しますとアメリカの大統領選では大きく分けて民主党と共和党の二大政党で主に成り立っていて
現在、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏がやりあっている状況です。

画像4

(現在の選挙状況 青:バイデン氏  赤:トランプ)

日本は主に自民党が大きく占めてますが、アメリカは大統領を決める最終決戦でイデオロギーも違えば支持基盤も違う正反対な党同士の一騎討ちになるのでここが盛り上がるポイントではないでしょうか。

さっき民主党と共和党の二大政党と言いましたが、民主党がいい、共和党がいいとったどっちが良いっていう問題ではなくて、そこからアメリカのイデオロギーがどの方向に進んでいくのか、日本とアメリカの関係、今後の日本の動向とかも見えてくるので、アメリカの政治は抑えておきたいところです。


さて、課題映画の『シカゴ7裁判』は、基は60年代の出来事です。
60年後半カウンターカルチャーなど権威に対する反抗期だった時代でベトナム戦争の真っ最中。
それと同時期のシカゴで、若者やベトナム戦争反対派が起こしたデモが当時のニクソン大統領のスローガン「法と秩序」とあるように、見せしめとして"共謀罪"っていう政府に対する反対運動を何かの理由をつけて取り締まってしまおうといった法律によって起訴された「シカゴ7」の政治的背景が関与した奇妙な裁判を描いた法廷映画です。

画像5


法廷映画といえばオリバー・ストーン監督の『JFK』のような陰謀説を唱えた映画をイメージされるかと思いますが、あそこまで重たくなく観れるのが本作で、鬼才デヴィッド・フィンチャーの元で映画制作に携わっていただけあって、テンポ良く観れるので是が非でも観ていただいて、イベントにも参加していただければなと思っております!
(参加方法は最後に記載しています。)


というわけで、これを機に一気に知見を深めていきましょう!


次回の、Vol.27は11/1(日)22:00〜23:00


またNetflixオリジナルの映画になるので登録してない方はぜひ登録してご覧ください!(一部映画館でも上映しているようですので要チェック!)


軽く予備知識入れておくと良いかもですので、映画好きなら御用達の町山さんが『シカゴ7裁判』について話されていますので参考までに。

それでは、当日お待ちしております!

See you later.


「自己分析より、映画観ろ。」LINEオープンチャットへの参加はこちらから▼
映画好きな人もそうでない人も大歓迎です!

オープンチャット「自己分析より、映画観ろ。|映画から学ぶ、人生戦略と哲学」
https://line.me/ti/g2/j2Ztjcinw7CyQ-vZ33W73Q?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

《過去回課題映画》

Vol. 1 『ニューシネマ・パラダイス』
Vol. 2 『12monkeys』
Vol. 3 『銀河鉄道999』
Vol. 4 『ミリオンダラー・ベイビー』
Vol. 5 『ワンダー 君は太陽』
Vol. 6 持ち寄り回:テーマ「サスペンス映画」
Vol. 7 『チョコレート・ドーナツ』
Vol. 8 『スカー・フェイス』
Vol. 9 『ヘア・スプレー』
Vol. 10 持ち寄り回:テーマ「ドキュメンタリー映画」
Vol. 11 『ミスト』
Vol. 12 『きっと、うまくいく』
Vol. 13 『風の谷のナウシカ』
Vol. 14 『マイノリティ・リポート』
Vol. 15 『ライフ・イズ・ビューティフル』
Vol. 16 『男たちのヤマト/YAMATO』
Vol. 17 持ち寄り回:テーマ「印象に残ったシーン」
Vol. 18 『GO』
Vol. 19 『42 世界を変えた男』
Vol. 20 『ガガーリン 世界を変えた108分』
Vol. 21 『ラスベガスをやっつけろ』
Vol. 22 ゲバラ3部作『モーターサイクル・ダイヤリーズ』『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳別れの手紙』
Vol. 23『テルマ&ルイーズ』
Vol. 24『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』
Vol. 25『ショーシャンクの空に』
Vol. 26『ミス・アメリカーナ』
Vol. 27『シカゴ7裁判』