ウルトラマンとスーパーマン、仮面ライダーとバットマン、日本とアメリカの二大ヒーロー

日本にもアメリカにも多くのスーパーヒーローがいるが代表的なスーパーヒーローは、やはりタイトルの4人に落ち着くだろう。
そしてその理由を考えると、スーパーヒーローという概念の根幹が見えて来る。


ウルトラマンとスーパーマン
彼らは共に人間を遥かに超えた力を持つ宇宙人だ。そして、その力を人々を守る為に使う事に疑問を持たない。
彼らの活躍するシーンで自分が気に入っているのは飛行機を墜落から救うシーンだ。
パイロットや乗客がもうダメだと目を閉じ、体を硬直させるがいつまでも衝撃は来ない。
恐る恐る目を開けると悠然と佇む救世主が見える。
安心感や希望をもたらす神秘的で絶対的な善なるモノが我々を救ってくれるのだ。

彼らが示すスーパーヒーローの概念とは、何が起きても挫けぬ救世主だ。
より強い力と善なる心を持ち、人々の為に行動する。
彼らが傷つきながら戦う姿は、人が成すべき善を体現している。

仮面ライダーとバットマン
彼らは人知れず悪事を働く怪人を倒している。
人並み外れた力は持っているが、それで災害を防ぐ事はできないし、全ての悪事を止める事もできない。彼らはあくまで力を持った人間だ。
彼らが活躍するシーンで好きなのは一般人を怪人から助けるシーンだ。
怪人に襲われ危機一髪という所でヒーローが助けに入る。
しかし、一般人はヒーローが来ても安心する事はない。ヒーローと怪人は外見からは同種の存在でしか無いのだ。
そしてヒーローも一般人の感謝を求めてはいない。
彼らは、この世に不条理と悲劇を持ち込む存在を許しては置けないだけだ。

彼らが示すスーパーヒーローの概念とは、悪を許さぬ処刑人だ。彼らの戦いは人々を救うが、本質的には悪人を罰する点が彼らをスーパーヒーロー足らしめている。


最後に
もちろん彼らは歴史あるスーパーヒーローであり、単純にまとめる事は出来ない。
しかしながらスーパーヒーローの本質とは、救世主か処刑人のどちらかだと思う。
日本とアメリカの二大スーパーヒーローが、救世主型の作風と処刑人型の作風なのは、きっと偶然では無いだろう。

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