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夜のサイクリング
最近、夜のサイクリングによく行く。
晩ごはんの後、ゆっくりしている22時頃。
大抵誘ってくるのは夫のほう。
「ちょっとサイクリングしてくる」って。
私が「分かった」とだけ言ってソファーから動かないと、「一緒に行かないの?」って。
一人で行きたいときは、「行ってくる」ってササッと出かけてしまうから。
誘ってくるのはなぜかいつも私がなんとなく行き詰まってたり、スッキリしない気分のとき。
言ってないのに分かるのかな。それとも偶然?
気持ち良さそうに先を行く夫の姿を見ながら丘を下っていくと、いつの間にかスッキリして、さっきまでモヤモヤしていたのが嘘みたい。
夜に出かけると、なんだか悪いことをしている気分。大人なのにね。
小学生のとき、お父さんが私と弟達をたまにTSUTAYAに連れてってくれた。
晩ごはんの後、満腹な20時頃。
子供のときは夜に出かけることなんて普段無かったから、なんだか内緒で悪いことをしている気分。お父さんも一緒なのにね。
夜のTSUTAYAは、いつもよりキラキラして見えた。店の明かりも眩しくて。
TSUTAYAに行くときは本を1冊買ってもらえるから、宝石箱を覗くような気分でその「1冊」を探した。
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