見出し画像

カレシが結婚してるかも知れません8

アキトくんと久しぶりの再会

今日のLOVEランキング♡アキトくん

夕方、三井からLINEがありバルの仕事終わりに下町の六本木で飲むことに。前々から、誰か女の子を紹介してくれと言われていたから、

『どんな子がイイ?』

と聞くと、

『目が二重でパッチリしてればイイ♡できれば巨乳で。』

…見た目かよ!

三井には、今まで何人か紹介しても上手くいったという話は聞かなかった。アタシの紹介する女子は、経験豊富で自立しているから、いくらイケメンでも女なら誰でもイイと思っているのを見抜くのだろう。
カワイソウだけどそれが現実。恋愛はHだけじゃない。

幸い明日は定休日で、お店に目のパッチリしているリノも来ている。
しかも、スレンダーなのに乳もある。
そのリノに、

「この後、下町の六本木で男友達と飲むんだけど、来れる?」

と聞くと、目を輝かせながら、もちろんOKと。
リノも男目当てで来ているのか?まーいいや。とりあえず、女子がOKなことを三井に伝えると、

『あっそうだ!今日アキトさんと飲む約束してたからちょうどイイね』

と返事がきた。えぇ!?マジすか!
三井様たら神?たまにはイイ働きをしてくれるじゃないの!

最近アキトくんとLINEのトークも盛り上がらず会いづらいけど、
ココは行くしかない。

本来なら一度帰ってオシャレをして行きたいところだが間に合わなくなりそうなので諦める。

思えば、アキトくんとは一度デートした以外、突然会うことが多くお店仕様のカジュアルでボーイッシュなファッションのときばかり。
お店では厨房に入ることもあるので動きやすい服装なのだ。

店を終わらせ、リノと下町の六本木にある朝までやっているいつものお店に向かった。アキトくんとホテルに行って何もなかった事件の日に待ち合わせた以来。

店に入ると、一人テーブル席で飲むアキトくんがいた。

デジャヴのように一人で飲んでいるアキトくんの肩を叩いて
リノと対面の席に腰を下ろした。

かなり押しているにも関わらずスルーのアキトくん。
さすがに気まずくて顔をまともに見れなかった。

アキトくんは席につくやいなや、

「今日さぁ~三井さんとフィリピンの予定でー。スバルちゃんが来るってさっき聞いたんだよ」

「フィリピン?これから?飛行機で?」

「アハハ。違う違う。フィリピンパブ」

「フィリピンパブってあのレモンちゃんとかイチゴちゃんとかの?」

「そうそう。あの柑橘系の」

「アハハハー!なんだ~!海外好きだからマジにとっちゃったじゃん(恥)」

早くも打ち解けてしまった。
アキトくんはホントにツボだ。
改めて久々に会うカレは髪の毛を切っていて服装は相変わらず洗練されていた。

ほどなくして三井合流。
男性陣はリノのオチのない長い話を一生懸命聞いては相槌を打っていた。
気を良くしたリノはいつにも増して饒舌になっていた。

アタシは、そんな紳士的な男性陣が誇らしくも
なんとなく心もとなくおつまみに手を出していた。

すると、アタシがつまもうとしているモノをことごとく先に食べてしまう人がいるではないか!

ここから先は

1,085字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

よろしければサポートをお願いします♡ いただいたサポートは保護犬、捨て猫のエサ代に使用させてもらいます☆