丰衣足食ーー自分にとっての「裕福」を生きよう

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【丰衣足食】

[日：豊衣足食（ほういそくしょく）]

ピンイン：fēng yī zú shí
意味：着る服も食べるものも豊かにある。裕福であること。

『自分にとっての「裕福」を生きよう』

　会社に、いつも飄々としている先輩がいる。

　勤続年数が数十年となる古株社員だが、同期のみならず後輩達もが課長、次長、部長と昇格していくのにも関わらず、ずっと係長どまりだ。

　決して仕事が出来ないわけではない。むしろ相当の腕前の持ち主である。
　難しそうな課題も、彼の手にかかればちょいちょいと解決してしまう。
　それ程の実力があるのであれば、通常は社内の一大プロジェクトを受け持ったり、或いはもっと待遇の良い会社に転職したりすることだって出来たはずだ。
　けど彼曰く、「面倒くさい」とのこと。
　昇格してしまうと、それなりに責任が伴ってくる。それが嫌なのだそう。

　「自分を分かってもらえる場所で楽しくやっていく」
　「僕は、それだけで良いんです」