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『急に何か書きたくなっちゃった』

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随筆集。竹子の日常や考えたこと等を綴ります。自由気ままな不定期更新
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#エッセイ

#94 ホテル暮らしルーティーンと体調の安定

(847字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    賃貸の物件が決まるまで、しばらくはホテル暮らしで数日しのごうということで、新居近辺にあるビジネスホテルに宿泊することになった。    だが。  なんと物件の審査事情で入居日が延び、そのままホテル生活も長引いてしまったのだ。    この記事を書いている時点で、既にホテル暮らし2週間目。  残り1週間の滞在予定を入れると、なんと1ヶ月近くもずっとホテルで生活しなければならないことになってしまった。  

#93 新居が決まるまで、友人家台所居候ライフ

(935字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    無事日本に帰国した。  この記事を書いている時点で、帰国後5日目。    さすが以前10年近く暮らしていた国だけあって、既に買い物、外食、電車移動など、生活の一通りを不自由無くこなしている。  新しい環境に徐々に慣れるというよりも、かつての記憶がどんどん呼び覚まされていく、そんな感じだ。      先日は物件の内見に向かった。  実際に入居するのに審査が必要ということで、それまではホテル暮らしとな

#92 流れるように生きてきて、得られたのは「自由な心」でした

(945字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    スーツケース2個と、リュック1つ。  引越の荷物がまとまるにつれて、私の中国駐在生活も少しずつ終わりを迎えようとしていた。    現職の残り出勤回数は、後1回。  日本帰国までは、もう数日だ。      ざっくり1年半にわたる中国での暮らしは、忽然と始まり忽然と終了したようなものだった。    諸事情により急にしばらくは中国で暮らすと告げられ、まだちゃんと心の準備が出来てないうちに中国に飛ぶことに

#91 「躺平(寝そべり)」現象に関する二、三のぼやき

(1383字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    中国のZ世代について少し語ってみようと思う。      この世代の特徴の一つとして、とにかく「欲が無い」、「特に目指したい目標も夢も無い」がある。    いくら足掻いてもどうせ現実は変わらない、努力しても報われることなんてないと信じていて、  いっそのこと何も考えずに、ただ寝そべって毎日を過ごそうという思想から、このように生きる人達のことを  「躺平族(寝そべり族)」と呼ぶようになった。    

#90 内定GET!帰国準備開始!

(829字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    「先日面接をさせて頂いた結果、貴殿の採用を内定いたしました」    パソコンのメール画面にこの一行が映し出された瞬間、思わずばっと立ち上がった。      両足が震えているのを感じた。    叫びたいほどの衝動が込み上がってくるのを感じつつも、グッと声を抑え、  今の気持ちが逃げてしまわないようそれを何度も噛み砕いては味わい、身体の奥に落とし込むかのようにごくっとつばを飲み込んだ。      受か

#89 宙ぶらりんの日々は、どっぷり趣味タイム

(765字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)    ひたすら宙ぶらりんな毎日を送っている。    新生活準備に向けてのTo-doリストを作成し、新居に必要な家具の一覧も書き出し、今後のやりたいことや、どういった人生を送ろうかまでについても細かく計画を立てた。      なのに、まだゴーサインが出ない。    動き出す為の条件がまだ揃っておらず、それ故に行き止まりになっているのだ。      やる気も期待も全て整ったのにも関わらず、使い道が無いままぐ

#88 何かが動き出す時点の前に訪れる、ただただ無の時間について

(743字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)    そろそろ人生のもう一つの転換期に差し掛かろうとしていて、専らその前準備に色々取り組んでいるこの頃。  さぞ心の中が喜怒哀楽でごちゃごちゃになるだろうと思いきや、近頃は急にふっと無になる瞬間が増えた。    身体の本能的な自己防衛機能なのではと思う。  以前ちょっとした事件に巻き込まれてメンタルが限界を迎えそうになった時も、何にも動じない、何も感じないという不思議な現象がいきなり起こった。    こ

#86 一年さえあれば、十分に人生を一転させることが出来る

(1153字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)    大人になれば、時間が過ぎるのが速くなるという。  一年一年があっという間に過ぎ去るように感じるらしいが、この数年あまりにも色んなことが起ったせいか、私の一年一年はびっくりする程ずっしりとしている。    時間がなかなか過ぎてくれない。    まるでたくさんの重りをズルズルと引っ張りながら、ノロノロと進んでいるようだ。      以前は一年の時間なんて短いと思っていた。    でも今なら分かる。

#85 悩むだけで終わるのも一日、悩みながら何か行動をするのも一日

(812字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    2022年11月25日。  私は、noteで『中国で新生活を始めました』という記事を書いた。  不安もあり、ワクワクもありの状態で始めた中国駐在ライフ。  なんだかんだでそろそろ2年目を迎えようとしている。    そんな矢先に、だ。      私は、日本への再転職を始めた。      本来の計画では、2025年中盤あたりでの帰国を考えていたが、たまたま登録した転職サイトでとても理想的な募集情報が

#84 半年以内で90日通ったらジム会費がタダになった者の末路

(1298字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)    最近しみじみと感じていることがある。  それは、人生を味わうには、絶対に「チャレンジ」が必要であるということだ。    何になるの?と思われるような内容でも、かつての自分が達成したことの無いようなこと、それに立ち向かった行為そのものが価値を持つ。  それによって成功体験を得られたのであれば更に味わい深くなり、今後の生き方でさえ大きく変えてしまうきっかけにもなる。      ビビりで挑戦事から逃げ

#81 進路、絶賛迷走中

(892字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    ここ数ヶ月、地味に悩み続けていることがある。  「進路」についてだ。    とっくに30代に突入しているので、もちろん大学の話ではない。    これからどのように人生を歩むか?についてである。  この問いを毎日自分に問いかけている。      右も左も分からずひたすら突っ走っていた新社会人の頃と違い、暮らしは随分と安定してきた。  時々贅沢したって余裕がある程の収入も毎月いただけている。  一週間

#79 偽物の自然に閉じ込められた、遊べない子供達

(1309字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)    先日、隣町にあるおしゃれなカフェに行ってみた。  内装がキャンプ場を模したデザインになっているとネット上でも有名なお店だったので、一度は実際に見てみたいと思ったのだ。    移動すること30分。  ワクワクしながら入口の扉を開くや否や、思わず「おお!」と声が出そうな程、店内の景色に目を奪われた。    室内なのに大きなテントとタープ、キャンプ場用のミニチェアやデスク、バイクまでも置いてある。  

#78 ご機嫌を削ってまで気に掛けるに値するものは、あまりない

(825字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    思えば10代の頃、私はいつもイライラしていた。  身体の発育が進み体内ホルモンの分泌が不安定だったのもあるが、何よりも大人になりたくて背伸びしても、たどり着きたい場所になかなか届かないのにストレスを感じていた。    思春期に差し掛かると妙に怒りっぽくなるのもそのせいかもしれない。  ストレスが溜まりに溜まると、人はちょっとしたことでも爆発してしまうのだろう。      そういったイライラは20代

#77 「外の世界」にあるから憧れを持つ。それだけ

(986字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)    仕事の都合上、私は今とある辺鄙な工業村でひっそりと暮らしている。  発展途上であるこの小さな村は交通の便がやや悪く、この村の範囲内で暮らす分には必要なものが全て揃っているが、所謂「外の世界」へのアクセスが少し不便である。  電車も通っていない。  隣町まで移動するだけでも一苦労だ。    住民の数も少ないせいか、夜にもなればあたりは真っ暗で静かになる。  騒音が無い分ぐっすり眠れるのはありがたい