男性不信について思うこと

私は大人になってから、男性があまり好きではないと気がついた。

特に恋愛の場面において、男と女は本当に別の生き物なんだと思った。自由を愛し、感情より合理性。女性とは真逆の生き物。

父親が男性の「嫌な面」をたくさん持っていたから、男性をそういう目で見てしまう(嫌なところに注目してしまう)のもある。

とにかく、私はそういう「男女の違い」的なことで悩みだすと、とても苦しくなる。どうやっても、一人では解決できないからだ。

もちろん、お互いに理解しようとするのが一番いいと思う。ただ、それも真逆の生き物ゆえ難しい。一番苦しいのは、男性が女性の”負の感情”を煩わしがること。ときには「好き」という気持ちが煩わしさに該当することもある。

恋愛をしてきて、男性は「女性の感情」が面倒なのだとつくづく感じる。感じるたび、苦しくなる。毎日、毎秒笑顔でいることなんてできないからだ。

こんなに男嫌いな私だが、現在、恋人と一緒に暮らしている。

一緒にいられるのは、ひとえに彼が怒らないからだ。私が不機嫌になっても、それについて怒ったり、嫌味を言ったりしない。

今までお付き合いしてきた男性と、一番大きく違うのはそこだ。

思えば、今までの人たちは男性にしては感情的で、何だか弱っちかった気がする。何だか「心が」ケチくさかった。少しでもプライドに触れる事柄があれば攻撃、周りにはいい顔をして、パートナーにそのストレスをぶつける…そんな人たちだった。

私が男性不信だと気がついたのは、その人たちとの恋愛でたくさん傷ついたからだ。どうして、こんな似たような人ばかり集まってくるのだろう。男性はみんな、こういう感じなのだろうか…と。

そういえば、父もそんな人だったな、と。

今でも、基本的に男性をあまり信用していない。ただ、彼のことは好きで、少しずつでも理解したいと思えたので、ここまでくることができた。

不思議なことに、自分が「男嫌い(ないし男性不信)」だと、その嫌いな面をコンプリートしたような男性が目の前に現れる。どんなに足掻いても、面白いくらい現れる。私はそのせいで、5年出会いを探しても一向に恋人ができなかった。

こういう女性は、案外多いのではないかと思う。

私の場合、まずヤバい恋人にコテンパンにされて目が覚め、そこからヤバい男センサーが少しずつ作動するようになった。出会う男性も、最初は前述のケチくさい感じから、次はナヨナヨ系になった。ただし、いずれも「何だか心が弱い」ことに変わりはなかった。

彼に出会ったのは『自分の恋人は自分で選びたい!絶対に幸せになる!』と心から思えたときだった。最悪の恋人と別れてから、7年が経った頃だった。

今も男性不信であることに変わりはないが、彼と付き合うにつれ男性不信「ぎみ」くらいにはなってきた気がする。また、そんな自分の性質を受け入れることもできつつある。

いい出会いがなかったり、悲惨な恋愛を繰り返す人は、心のどこかに「男嫌い」が眠っていないかを感じてみるだけでも、状況が変わると思う。

最後に、今回の記事は男性の方にとって不快な記述だったかもしれない。私が女性で、一個人の感想として流してくれたら幸いだ。

女性を煩わしく思っても、男性を弱いと思っても、誰かの特別な存在になりたいと思うのって不思議。

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