リピートしたリゾバ先、3日で戦闘不能になる

10月末まで働いていた北海道のリゾバ先に12月始めに戻った。こちらはすっかり冬で銀世界が広がっており、凍りついた道を歩きながら「一回は転ぶだろうな」などと思っていたが、その「一回」は3日目にやってきた。ころんだ拍子に左手で手をつき、バランスを崩した上体がそこに乗っかってしまった。打ち所が悪かったなとは思ったが、打撲だろうと決めつけてそのままにしていたが、痛みがなかなかひどく、腕は肩から上にまっすぐ上がらない。ひょっとして骨折?いやいやいや私まだ32だよ?高齢者じゃあるまいし、などと笑い飛ばそうとしていたが、どうにもしんどいので翌日仕事を休んで車で1時間くらいのとこにある病院でレントゲンを取ってもらったところ、見事に骨折していた。しかも折れてる箇所が関節の軸(?)になるところで動きやすいところらしい。全治最低2ヶ月と言われて絶望のどん底に突き落とされた。入社したばかりなので保険証が手元になく、全額負担で医療費を支払い、シーネで腕を固定されて寮に帰った。勤務先とも相談したが、片腕でできる仕事はないとのこと(まあそうだよね)リゾートバイトというのはリゾート地という非日常で働くというのもあって、医療機関のアクセスが悪い。よって通院はままならないし、そもそも片腕が使えないまま寮で生活するのは不便極まりない。
いろいろ可能性を模索したが、地元にとんぼ返りして療養することにした。明日の朝には北の大地を去る。冬景色が見足りない。あまりにも残念すぎる顛末だが、どうしようもない。2日しか働いていないので交通費や医療費を考慮すると貯金どころか大幅な赤字である。せっかく北海道で冬を超すためにいろいろと手間暇かけて準備したのに、これでは負傷しに北海道まで行ったようなもので、まさに骨折り損のくたびれ儲けと言った感じだ。

思いがけないことになったが、失職したために時間が大量にできる。通院費は気になるが、2ヶ月間くらいは働かなくてもいいくらいのお金はある。せっかくだから語学を充実させようと考えている。2ヶ月あれば未習の言語を1からやるのもいいかもしれない。しかしブランクを突破したロシア語の継続は止めたくない。ポルトガル語も本当はもっとやりたいんだけどなぁ。いっそのことフランス語の基礎文法を完成させようか… 語学者の悩みは尽きない。本の方も読みたいのはごまんとあるが、片腕だと紙の本は読むのが厳しい。電子書籍に限られるか。いきなり2ヶ月の自由時間を与えられてもやりたいことは尽きないので、あれこれ考えてしまう。ひとまずやりたいようにやってみて、その中で学習方針を決めようか。
骨折という体験が人生で初なので分からないことが多すぎて困ってる。固定した腕は動かしちゃ駄目って言うけど、それだと日常生活が送れない。シーネを外さないとベッドを登れないし、お風呂で濡らさないようにするにはシーネや包帯を取るしかない。なるべく固定したままにするべきなんだろうけど、服を着るときとかも外さざるを得ない。骨が変なふうにくっつかないのを祈るばかりだ。

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