論理性の正体と鍛え方

こんばんは。

これまで1.主体性、2.協調性、3.論理性のうち、
主体性と協調性について簡単に触れてきましたが、今日は論理性の話です。

論理性の高い人というと、どういう人を思い浮かべますか?

理系院生とか、コンサルとか、でしょうか?

日本の経営コンサルタントの第一人者である大前研一さんなどは、
やはり、その論理性の高さは卓越したものがあると僕は思っています。
日本の論点など、彼の著作などは本当に勉強になります。

では、どこが凄いのか?

論理性というのをもう少し噛み砕いて考えてみると、それは

・情報収集量
・組み合わせる力

という2つの要素に分けられます。

例えば、前述の大前さんは、その経済・経営に対する情報量などは、
すごいです。各国の情勢に対しても幅広い情報がありますし、
もちろん経営に対してもあらゆる側面に対する知識・情報を持っています。

情報量が多ければ多いほど、多面的に物事をとらえることができ、
客観的に正しい分析をすることができるようになります。


しかし、情報だけが多くても、論理性が高いことにはなりません。

英単語をもし10万語覚えていたとしても、
"センテンスを一つも覚えていなかったら"英語は話せませんね。
アメリカ人が話していることも聞き取れないでしょう。

それは、使い方を知らないからです。
情報は使われて初めて意味や価値をもつわけですからね。

インプットを翻訳・組み合わせて、アウトプットにつなげる必要があります。

情報を使うというのは、今自分の置かれている状況・課題に対して、
適切な情報を【組み合わせる】ことによって、課題解決していくことです。

情報量に関しては、本や記事をたくさん読んでみてください。
ベタですが、同じテーマの本を10冊読むと、本当に重要な部分が分かると言いますね。

組み合わせる力についてですが、ぶっちゃけ、多少なりとセンスが必要だなと思っています。とはいえ、しっかりトレーニングすれば、鍛えられるものなんですね。

では具体的にどう鍛えて行くかですが、
【自分で考える癖】を身につけることです。

この癖というか習慣があるかないかで、
まったく論理性のレベルが変わってきてしまいます。


もう少し発展的に話すと、ビジネスにおける論理性を鍛えるには、
"ケーススタディ"と呼ばれるものを徹底的に練習するのが、
訓練法の基本になります。

これは外資コンサルを受けると、面接で聞かれたりするわけですが

・日本にマンホールは何本あるか?
・本田技研工業の長期戦略を考えよ
・サントリーの海外戦略を考えよ
・新宿のラーメン屋の利益を伸ばすには?
・東京オリンピックで日本のメダル獲得数を2倍にするには?
・日本の映画館での売上を2倍にするには?
etc.

こういうことを自分で考えてみて、
整理するわけです。

どうでしょう?みなさんは、
上記のようなテーマを聞かれたときに、
ぱっと自分の意見が整理されて浮かびますか?

現役のコンサルタントか、コンサル出身者などに
自分の考えをぶつけてフィードバックをもらうのが
一番いいのですが、なかなかそういう機会もないので、
友達同士でやってみるのもいいでしょう。

論理性を上げるというのは、主体性や協調性もそうなのですが、
そう簡単に短期間にグッといくものでもないので、
早くからじっくりと取り組んでいきたいものですね。

でも、今日書いたことは一番基礎のポイントのところですから、
みなさん、ぜひおさえておいてくださいね。


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