ランニングフォームを整えるための「ビルドアップ走」のススメ
おはようございます、ゼロベースランニングラボラトリーの高岡です。
今日は、フォームの修正にはビルドアップ走がオススメだよ、というお話をしていきたいと思います。
ビルドアップ走。聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれませんので、まずは簡単に説明を。
ビルドアップというくらいですから、最初はゆっくり目に入って、少しずつペースを上げていく、という練習方法ですね(これは説明になってるのか?)。
では、このビルドアップ走の何が良いのか?と言いますと・・・
最初にゆっくり目のペースから入っていくので、丁寧な走りでスタートできる、ということです。
どうしても、最初から速めのペースで走ってしまうと、脚が暴れてしまうというか、自分の癖が顔を出しやすくなるんですね。
しかし、ビルドアップ走の場合、最初はゆっくりだから、脚が暴れるのを抑えることができる。
ちなみに、脚が暴れるってどういうことかというと、膝を上げたあと、膝から先が前方にビョーンと伸びてしまうことです。
そうなると、着地点が前方偏位して、前進運動に対してブレーキがかかってしまうわけですね。
あなたも走ってて、なーんか今日はしっくりこないなー、気持ちよくないなーなんて時がありますよね?
そういう時は、着地点が前方偏位して、前進運動にブレーキがかかってるってこともあるかもしれませんね。
あとはね、ペースアップするぞ!っていう欲との付き合い方の問題もあります。
この欲が行き過ぎると、どうしても脚が暴れ出すんです。
脚が暴れると、胴体が死にます。
つまり、野球で言うと、みんながホームラン狙いに行って(脚が暴れる)、チームワークもへったくれもない状態(胴体が死んで統率が取れてない状態)です。
まず効率的なランニングフォームを目指すんであれば、胴体の動き、つまり、チームワークが重要。
胴体の動きがあって、その胴体の動きに追従する流れで四肢が動いてくる、というチームワークですね。
この辺りは、最近僕のオンラインサロンやメルマガでも詳しくお話してますので、そちらをチェックしていただきたいんですが、野球もサッカーでも僕たちのランニングフォームも、チームワークが大事なわけです。
そのチームワークでは、パワープレーではなく、入念に寝られた戦略をベースに丁寧に統率され、「和を持って尊しとなす(わをもってたっとしとなす)」が駆動する。
ビルドアップ走の場合、スタートのペースがゆっくりなので、身体的にも精神的にも余白があります。
それから、その余白をキープしながら、余白を崩さないようにしつつ、流れるように少しずつペースアップしていくわけです。
身体の「チームワーク」が最適化された状態でペースアップしていく、ということですね。
そうすると、例えば最初からキロ4分ペースで走るよりも、効率的なフォームで、かつ気持ちよく走れると思いますよ。
なーんか最近フォームがしっくりこないなーって方は、ぜひビルドアップ走、取り入れてみてはいかがでしょうか?
というわけで、今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員