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要領の悪い人を見てイライラしていませんか?-優秀な人ほど他人に厳しい-

「職場にどうしても腹の立つ人がいる。もう我慢できずストレスで耐えられない」
先日、ある友人Aから相談を受けました。

同僚へ対するパワハラ認定をされた

詳しく話を聞いてみると…

「仕事ができないくせに努力をしない。日中もタバコを吸ったりスマホを触ったりする時間があるのに残業をする。もっと時間を有効活用すれば仕事が終わるのになぜやらないのか」

ほんと、友人Aの言っていることはもっともです。もっともなんですが…その正論をただぶつけても解決することは少ないのが現実なんです。

実際に、友人Aも怒りが爆発して、それを同僚にぶつけてしまいトラブルに発展してしまいました。

「いつも忙しいと言い訳して仕事をしてないのだから、せめて勉強くらいはしろよ。人に迷惑をかけているのがわからないのか!」

そう言われた同僚は、翌日から休み続けました。そう、メンタル不調になってしまったのです。詳しい病名はわかりませんが、精神科に通院することになりました。

当の友人Aは上司に呼び出され、「パワハラにあたる可能性が高いからハラスメント委員会にかけることになった」と言われました。
このことが原因で友人Aも精神的に参ってしまい、わたしのところへ相談へくることになったのでした。

自分は優秀だという自覚がない

友人Aは、非常に能力が高く、人よりも学習スピードが速いので、自分よりできない後輩や同僚に対してイライラしていました。

・なぜ1回で覚えられないのか
・覚えられないなら、なぜメモをしないのか
・なぜ勉強しないのか
・なぜ自分と同じ年数働いているのに、こんなにもできないのか

友人Aは『自分が普通』だと思っているため、できない人はサボっているようにしか見えないのでした。優秀な人からすると簡単なことでも、できない人にとっては途方もなくハードルが高いこともあるのです。

わたしは努力も才能だと思います。

  何かにつまづいた時、一生懸命勉強したり、誰かに聞いたりして課題解決までたどり着ける人はそんなに多くないように思います。頑張っても頑張っても解決の糸口が見えず、途方に暮れて忘れさってしまう気持ちも理解できます。

粘り強く最後までやり抜く力も才能なのです。

できない人は努力をしていない人ではないのです。頑張っているのにできないだけなのです。

実は、できない人に対してイライラしてしまう人も、自分が他の人よりも優れているんだと自覚すると他人に優しくなることがあります。


「年をとって丸くなった」と言われる理由


わたしが以前勤めていた職場の上司も非常に優秀な人で、本当に優しくみんなから慕われていました。
しかし、その上司のことを以前から知っている人は

「昔は、すごく怖くて攻撃的だったのに、人ってこんな丸くなるんだね〜」

と驚いていました。

 役職を与えられるなど社会的な評価をうけ「自分は他の人よりもこの分野で優れているのかもしれない」と自覚することができると、他人に対して優しくなる人も少なくないと思います。

  問題になりやすいのは、知識や技術は優れているのに周りとのコミュニケーションがうまくいかないが故に、会社からの評価が低い場合です。

こんなに頑張っているのに評価されない。それなのに仕事のできないあいつと同じ評価なんて絶対におかしい。

こんなふうに思って同僚に厳しく当たってしまうと、さらに評価が下がり悪循環になっている人は少なくありません。

わたしの上司や友人に限らず、こういう話はいろんなところで耳にします。

あなたは、要領が悪い人を見てイライラしてしまうことはありませんか?

実はそう感じるのは、あなたが優秀だからかもしれませんよ。

【まとめ】
・自分が優秀な人間だ!という自覚のない人ほど他人に厳しくなる
・社会的な評価が伴うと「自分は優秀」だと認識でき丸くなる人が多い
・人にイライラしてしまう時は「自分はその分野が人より得意なのかも?」と一歩引いて考えてみよう

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