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小売店の店長職は【罰ゲーム】なのか❓

<おじさんDX Vol 38>

某ハンバーガーチェーンの店長が、残業代未払いについて訴訟を起こしたのは記憶にあるところです。

管理監督者であるかどうかが争点になり、判決は、企業側の敗訴。

いわゆる「名ばかり管理職」問題。

会社を相手に訴訟するのは、並大抵の勇気では、できませんよね😅


✅「管理職だから残業手当は必要ないのか?」
会社内で管理職としての地位にある労働者でも、労働基準法上の「管理監督者」に当てはまらない場合があります。

会社が「店長」を管理職と位置づけていても、労働基準法上の「管理監督者」の判断基準に満たない場合が多いのです。



十分な権限がない。
相応の待遇等も与えられていない。
✅労働基準法により保護される労働者に変わりはない。
✅何時間働いても構わないということではない。
✅健康を害するような長時間労働をさせてはいけない。

労働者の立場や権限を踏まえ実態から判断する必要があります。


🍀私が店長職になった時代は、今から20年以上前です。

その頃は、店長職になるにあたって、こうした説明や情報が、あったのか?と振り返れば、あまり気にしていませんでした。

✅手当が付き収入は増える。
✅責任は重くなる。
✅なんだか複雑な気分だったのを覚えています。

店長職は、店舗の責任者です。
少なくとも私が店長職だった時は、中堅管理者という表現が、適正と思います。

本来、管理監督者なら労働時間の裁量権があるはずです。
しかし、会社からの指示では、そのような裁量権は、ありませんでした。

✅月末や1日は、休んではいけない。
✅土曜、日曜、祝日の休んではいけない。
✅人手が少ない時は、店長がカバー。恒常的に長時間勤務。
✅1カ月の休みは、8日~9日の規則だが、5回そこそこあればいい部類
✅繁忙期などは、月に2回、酷い時で半年間休みなし。
✅その他休日出勤もある

これだけ制約されているのですから、管理監督者とは言えないと思われます。お金の事に対してとやかく言うのは、あまり感心しない風潮の中ですが、職責が重いだけでなく、待遇も悪いのです。


嫌なら「店長を降れば」と言われるかも知れません。

降りたら降りたで業務命令に従わなかったと理由を付けられ、それまでよりも待遇面で悪化するのです。

まさに一方通行。


本来なら、評価された出世です。

喜んで店長になるところに、まるで、罰ゲームのような役割を負わされる。

✅「仕事でそんな考えだから、ダメなんだよ!」

たしかにそう思います。


しかし、こうした小売業は、そこで働く人が「店長になりたい!」と渇望している人はどれだけいるのでしょうか?

✅あなたの会社の店長は、本当に喜んで店長をしていますか?
✅スライド人事の結果だったりしませんか?

私の経験では、店長が生き生きと仕事をしていないと、店の売上は下がる一方です。生き生きと店長が仕事をすることによって、スタッフの仕事の質も良くなります。


店舗は店長で大きく変わります。


わかっている事なのに、どうして店長職に対して過酷な環境しか用意できないのだろうと思います。小売業が、不安定なことは重々承知しているつもりです。


🟥店長が、疲れ切って退職していく場面も数多く見てきました。

そんな、組織や会社に未来はあるのですか。
「罰ゲームだ」なんて表現は、私もしたくないのです。


※追記
店長職でも、ここで言いたいのは
真面目に店長職を全うしようとしている人です。

こんな店長はダメですよ。

🍀駄文を読んで頂き誠にありがとうございます。 ✅1.ガリガリ君の購入資金に充てます。 ✅2.ボンコツな愛車の維持費の足しにします。 ✅3.神社のお賽銭か盲導犬に募金します。