見出し画像

4つに分けられる看護師のタイプ

はじめに

今回は、看護師あるある から始めようと思います。
看護師以外の読者も、小説を読むような感覚で読んでみてください。



♪〜♪〜♪〜

ナースステーションに1本の電話が鳴り響く。受話器をとる看護師A。

「はい、○○病棟です。はい。今から○○さんのレントゲンですね。分かりました。」1分程度で話が終わり、先輩看護師のBが「どうしたの?」と尋ねる。先輩看護師Bが担当している患者のレントゲン撮影に呼ばれました。

看護師Bは、少し悩み「今からは行けないから、代わりにAさん行ってくれない?」

この時午前中の仕事を終えていた看護師Aは、先輩の頼みであったこともあり、代わりに向かうことになりました。車椅子に患者を乗せてレントゲン室に向かいます。しかし、外来が混んでおり、なかなか順番が来ません。待ち始めて40分近くになります。そして、やっとの思いでレントゲン撮影を終えて、病棟に帰ります。看護師Bに戻ったことを伝えようとしますが、姿が見えません。

その時、「アッハッハっ!」と大きい笑い声が休憩室から聞こえてきます。

「まさか・・・。」

Aは、休憩室のドアのぶに手をかけ、扉を開きます。

眼前に広がるのは、ソファに座って昼ごはんを食べている看護師Bの姿。

ギリっと歯を噛み締めて、「○○さんレントゲンから戻りましたよ」と看護師Aは伝えます。

ムカっときていたAは、たまらず、看護師Cに聞きます。

「私がレントゲンに行っている間、Bさんってなにしてた?」と。

Cは軽い口調で答えます。

「えぇーっとね。Bさんは、自分の担当患者の記録を必死に書いてた。その間、時々若い看護師にアドバイスしてたよ。別に聞かれたわけじゃなかったのに。自分だけ記録していることを隠したかっただろうね。」

この返事を聞いたAは、怒りと悲しみを覚えました。二度と看護師Bの手伝いはしない、と。

しかし、事件はこれだけには、収まりません。

お昼を過ぎ、夕方に入る時間帯。太陽は西に傾き始めています。

「ちょっとAさん!」と看護師Bが鬼のような表情で近寄ってきます。

「なんで○○さん、レントゲンしか撮ってないの。あの人はCTもあったのよ。主治医から、まだ撮ってないの。って怒られちゃったじゃないの。」

それは、まるで嵐。看護師Aは言い返す間もなく、過ぎ去っていきました。

マスク越し「そんなこと知るか。」と小さい声を聞き逃すくらい・・・。

過ぎた後、病棟には、鳴り響く1本の電話が残されただけでした。

♪〜♪〜♪〜



この看護師Bの罪は2つあります。

これについては、まず、今回のメインについて話す必要があります。

2つの罪については後述します。

こんな人いない?

みなさんの職場で、よく動き、働いてくれますが、空回りだったり余計な仕事を増やしたり、トラブルごとの中心にいる人はいませんか?

そういう人を「無能な働き者」と、言うそうです。

今回の記事は、この言葉の起源にあたる(かもしれない)

ドイツの軍人であったハンス・フォン・ゼークト氏の語る組織論について

紹介してみようと思います。

(クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルト氏の提唱した説がある。)

組織論に当てはめた看護師像


この組織論は、軍人を4つのタイプに分けて、考える組織論です。

現代風に考えると「労働者」として考えていきましょう。

やる気と能力によって、分けられています。

1. 有能✖️やる気あり

2. 無能✖️やる気なし

3. 有能✖️やる気なし

4. 無能✖️やる気あり


まず、4つのタイプを簡単に説明すると


1.有能✖️やる気あり

能力が高く、やる気も十分である人物。幹部クラスへの昇進やリーダーを任せることができる人材です。
周りにも影響できる人材だと、ベストですよね。

2.有能✖️やる気なし

能力が高くあるが、行動力や実行力がないことが特徴として挙げられるでしょう。
能力が高いため、スタッフとして置いておくのは、もったいない感覚がします。
ゼークト曰く、前線に出して、「しないといけない環境」に配置する。と良いとされています。

やる気がないだけで有能ですから、リーダーやマネジメント部など、「副○○」という役職に就くと良いのかもしれません。

3.無能✖️やる気なし

いわゆる「無能な怠け者」として認識されています。
「ゼークトの組織論」ではルーチンワークに向いていると言われています。

会社としては、1番扱いやすいスタッフの特徴になるのかもしれませんね。

4.無能✖️やる気あり

このタイプが最も厄介。行動力がある分、トラブル発生などの余計な仕事を増やしたり、誤った判断をしてしまう可能性があります。他にも自分の非を認めない、迷惑をかけていることに鈍感。なども該当されるでしょう。

この4つの分類を見ると、形だけでも「やる気がない」方が良いように思いますね。

自分自身を「有能」か「無能」か、分かりませんから。

個人的には「やっているフリ」や「口だけは挟んで、手伝ってくれない」なども
「無能な働き者」に分類されると思います。

しかし、有能な人は、効率性や計画性を考慮して、合理的に仕事を終えようとします。

そのため、他人からは、サボっていると、怠け者に見えるかもしれません。

う〜ん・・・。難しいですね。

看護師Bの罪


では、冒頭の看護師Bの2つの罪を話していきましょう。

1つ目に、「やっているフリをしている」そして、2つ目に「責任転嫁」です。

1つ目の「やっているフリをしている」についてです。

まず、優先順位が低い「カルテに記録する」ことを行うため、看護師Aにレントゲン検査依頼しています。

しかし、結果的に情報共有の不備によりCTを撮り忘れていました。
さらに、その間、聞かれてもいないのに、若い看護師にちょっかいをかけています。

実際、この時間にやっていることは「カルテに記録」だけです。わざわざ、看護師Aに依頼したのですから、他に優先順位が高い作業をするべきでした。

そして、2つ目。「責任転嫁」です。

CT撮影をできていないことを看護師Aの責任になすりつけようと、病棟で大声で話しました。

これだけで、罪深いでしょう。

緊急の入院が来て、対応中だった。とか、だと納得はできます。
しかし、優先順位が低い作業を行い、結果的に検査ができていないことに気づくことが遅くなりました。

上記、2つだけで十分に「無能な働き者」です。

おわりに

みなさんの想像していた「無能な働き者」は、もっとテキパキ動いて、トラブルを起こすタイプだったでしょうか。

看護師の業界に、この組織論を落とし込むには、2つの種類に分ける必要があります。

体は動かないけど、口は動く。けど無能。

口は動かないけど、体は動く。けど無能。

全部で7つある「無能な働き者」の特徴は、またの機会に。

「あっ。この人。無能な働き者だ。」と感じてもらえると職場で関わってはいけない人が見つけやすくなると思います。
もし、自分が「無能な働き者」だったら悲しい。

「有能で働き者」に該当する人と一緒に仕事をする。
そうすることで、自分の能力を高めて、価値を高めることに繋げていくことができる。

と私は考えています。

私は、先輩の人柄だけでなく、「この人、すごい」と思う人に質問を多く投げかけます。

単純に看護師として、優秀だな。と思う先輩 や 認定看護師などのより専門的な知識を持つ看護師と関わること。

それが、より勉強になりますし、楽しく仕事ができますから。


今日はここまで。

また次の更新をお待ちください。

この情報と知見が誰かに役立つと幸いです。

この記事が参加している募集

労働の効率性やメンタリティ、外国の多様な働き方を参考に、実体験も含めて書いています。サポートしてもらえると幸いです😉