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レポート【演奏家の身体】

アコーディオン奏者の松原智美さんにポイントワークを「モニター受講」していただきました!


松原さん!
数年前に現代音楽家とのコラボ公演で出会いました。アコーディオンというと音色の優しいイメージがありましたが、彼女の演奏は優しさの中に迫力といった大きさ激しさが垣間見え、印象的だったのを覚えています。


そんな松原さん。

少し小柄な身体で、その上、扱う楽器はかなり大ぶりで、「操作の上ではとても身体使いを気にしている」との事をFBとHPでみて、こちらからご依頼させていただきました。


オンラインで1時間。

二人でほぼしゃべりっぱなしでした。笑。

まず僕から。ポイントワークの「概念」を説明しました。基礎理論の「場所を知ることが意識につながる」(https://note.com/zero_dance/n/n3c8602d46840?sub_rt=share_pw)です。


その次は。
今回フォーカスした襟元から肩までにあるポイントと使い方。なんでもアコーディオンは蛇腹の操作がとても難しいみたいです。松原さんでも、これまで何度も自分の中の常識が覆ってきたようで、その体験談はすごく面白かったです。

さすがにマニアック同士。
すぐにレスポンスがあり、それに対してまたポイントの箇所を増やし、とワークや話が広がります。


意識と無意識。
予想はしていましが、やっぱりかなり細かい操作をしていてました。そして意識的にしていることや、無意識にできていることなどが見えてきたら、その部分をポイントワークで説明してみました。


指導では。

松原さんはご指導もたくさんしているようで。
「自分は無意識にできていたりすると指導の時に難しい」という話。これは今回のセッションの大収穫でもありました。


指導では
「自分ではここは何もしていないけど」
というのが意外と重要だったりします。


またやっぱり「思い込み」「勘違い」もつきものです。
すごく前に注意した事を生徒さんがずっと守っていたり、癖になっていることも多くて、それが今の状況になったら変わっていることがある。それを「真逆です」言ってみても「何んで伝わらないかなー」みたいなこともよくあります。


やはり今その時の身体と見たり感じたりするのは難しい!
だからこそのポイントワーク!!

「指導あるある話」に花が咲きました!!!


「演奏家は身体がガタガタになってしまう人が多い」

最も興味がわいたのは、「演奏家は身体がガタガタになってしまう人が多い」という話でした。

左右非対象に身体を使う楽器が大きことや、身体の大きさは人それぞれなのに楽器の大きさは規格の数しかなかったりすることが原因には考えられます。


その中で。
かなり比喩的な表現になりますが、
「楽器に持たれている人」と「楽器を持っている人」
では感覚が違うのではないかという考え方です。


つまり、楽器や演奏の方に意識が行き過ぎ、楽器中心の姿勢になる。その結果、自分は屁っ放り腰や、傾いた身体を緊張で止めているような身体になっても、気が付かずに演奏を続けて、終わってみると大変な身体になっている。

一方では、まず初めに足元や椅子の座面があり自分の身体があり、そこから楽器や演奏は広がっていく感じで延長上にある。

こうした方はいわゆる「かまえ」から違うのではないでしょうか。


ダンサーへのポイントワークは空間のポイントへと発展します。
演奏家の皆さんとは
「楽器上にポイントを設けてみたら面白いのではないか」
それが今日の最高のアイディアという収穫でした。


オンラインでの「ポイントワーク個人セッション」

現在、オンラインでの「ポイントワーク個人セッション」の可能性を探り、数名の方にモニター受講を依頼しています。もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけると嬉しいです。


今回は以上になります!
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