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【自己否定編】続3・会社を辞めて1年が経ちました。

今回もお付き合いいただきありがとうございます。

前回はこちら。
初回はこちら。

ライブ授業に来られない家庭にどこまで寄り添えるのか。私たちのチャレンジ、スタートです。

家庭の声を聞いてみた

なぜライブ講座に出席できないのだろう。

なんでなのー。。。

2024年の2月ごろ、私たちは頭を抱えていました。

運営チームで話し合い、まずは声を聞いてみようということになりました。

みちらぼにはDiscordというアプリを使ったコミュニティスペースがあり、各家庭とチャットをすることができます。聞いてみると、色々わかってきました。

【問題1】他の習い事が忙しい


正直これはしょうがないなと、最初は思いました。でも、本当にしょうがないのでしょうか。

他の習い事をしているケースは多々ありますし、その時みちらぼの講座は必ず消化不良になります。

なぜなら、
みちらぼは、ほぼ毎日授業がある習い事のビュッフェだからです。

食べ放題バンザイ!授業受け放題バンザイ‼︎…でも、

夕飯を食べた後に私たちはビュッフェに行きたいでしょうか。他の習いごとがあるのに、受け放題にバンザイできるのでしょうか。

もちろん、ビュッフェな学び場を120%活用してくれている家庭もありました。でも家庭の状況はそれぞれということを私たちは受け止めなくてはなりません。

【問題2】デジタルツールが難しくて…

Discordの使い方、Zoomの使い方、マウス操作など、ICT経験の浅い子どもにはこの時点で家庭の伴走が必要になります。

さらに、デジタルツールになれば難易度も増します。

みちらぼには未就学児からできるツールもあり、小学3年生あたりから取り組みたいツールの授業もあり、それらが混在しています。

それぞれに推奨年齢を設定してはいるものの、子どもたちにチャレンジしたい気持ちがあれば全て出席できるようになっていました。

そのため、『難しすぎる!』となってしまい、子どもたちが拗ねてしまうなんてこともあります。

本当は、『難しいことがわかった』とポジティブに受け取って欲しい。みちらぼにはそれ以外にもたくさんの講座がありますから、できるところからチャレンジしていけば良いのです。

それは失敗でもなんでもない。ナイストライだ!

そうやって声かけをしてめげずにチャレンジするのも沢山います。一方で、しょげてしまう子がいるのも事実でしょう。

真実にたどりつけ

他にも色々な意見を聞くことができました。どれもに解決すべき問題を感じました。

そんな時、私たちがすべきことは、具体的な問題をしらみ潰しに解決することではなく、抽象度を上げて根本となる原因を潰していくことです。つまり、

共通点はなんだろう?と抽象度高く考える必要があります。

少し余談ですが、私はみちらぼで【具体と抽象】という授業を3月にしています。(計画は2月)実は裏側でこういったことを考えている真っ最中。『子どもたちにも抽象という言葉の意味を理解して欲しい』と思い急遽予定を変えていたのでした。

おかげで良い授業になりました。

抽象度を上げて根本原因を掴むこと、もう一つ大事なことはシステム(しくみ)を改善することだと思っています。

気合いでがんばろう!

そういう時代ではありません。人はミスをするし、大事なことをうっかり忘れもします。人の力に頼り過ぎず、みちらぼの仕組みを変えていかなければなりません。

魅力を自己否定する

悔しいですが、書きます。根本原因はコンセプトでした。 (えっ)

みちらぼのコンセプトは『たくさんの学びを1箇所にまとめた習い事のビュッフェ』

これが、魅力だとそう思っていました。

私はよく、みちらぼのことを【特盛海鮮丼】と例えていました。当時はポジティブに使っていました。アレもコレも丼ひとつにまとめてます!ってね。

でも、もう一度よくよく想像してみました。

すでに習いごとをしていて時間のない人からしたら、
マグロの握りをちょっと食べたいだけなのに、私たちはいつでも特盛海鮮丼を出してくるお店です。

まだデジタルになれていない子どもが難しいツールで挫折するのも、

大人の味覚(?)のウニをうっかり食べて特盛海鮮丼に苦手意識をつけてしまうようなものです。

このnoteの連載にも書いたとおり、『色々なことが学べる』が私のとても大事にしていることで、みちらぼの最大の魅力のはずでした。

しかし、私はそれを自分で否定し、もう一度相手の身になってイチから考えることにしたのです。

この時、私はそこそこ落ち込んでいました。自分を否定するのはいつだって勇気のいることですから。

4コース化し、そらぱれ誕生

ここはさっぱり書きます。
結論、私たちは特盛海鮮丼(冒険コース)一択のコース設計をやめました。

低学年向けコースである、散歩コースと探検コースをつくり、適切な量のコンテンツを届けるようにしました。

また同時に少人数制クラスで運営する探究コースも用意しました。

そうして4月に名前を『そらいろぱれっと』に変更し新たなスタートを切ります。

3〜4月は他にも新しく始まったものがあります。後に効く非常に大事な布石となるのですが、ここでは伏せておきます。(そらぱれ生は何かわかるかな)

さらに声を聞いてみた

コースが分かれる前の3月の時点で、私は心配でした。

まだ何か隠れている気がする。何かに気付いてない気がする。

わかった気になっていないだろうか

一人で考えていても、チームで話し合っていても、仮説を立てるだけの材料が不足していれば机上の空論です。

もっと家庭の声を聞く必要がある。そう思い立ち、4月に個別面談を実施しました。

この個別面談によって、コンセプトの自己否定中で落ち込んでいた私は、とある言葉で救われました。

と同時に、もう一つの重要なヒントを得ることになります。

たくさんの方に読んでいただき大変嬉しいです。

そろそろお時間ですので、続きはまた次回。

3日で200名以上に読んでいただいており、びっくりしています。やめるにやめられなくなっております。笑

時間にして2ヶ月くらいしか物語が進んでいない&そらぱれの話しかしていないことに焦りますね。あと2回で書き切れると…思います。

振り返ってみると1ヶ月に色んな仕事をしているなと思います。そらぱれで奮闘中の裏で、自治体との仕事が決まったり、大学の講義が始まったりと…そのあたりも書く予定だったのですが、代わりにラジオで話そうかなと思います。

いよいよ終盤です。もう少しお付き合いください。
いつも皆さんのいいね♡に励まされています。本当にありがとうございます!

ではまた。

追記:次回はこちら


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