見出し画像

20時間のフライトにも耐えたのは、言葉の壁を体験したかったから・・・

バルセロナから電車で約1時間半の、Salouという小さな町のサッカー場で、こんなアホな会話があった。

オレ:「Hola」
店員:「Hello」
オレ:「Quiero dos cervesas, por favor. (ビールを二杯ください)」
店員:「(隣の人に向かって)Como ce dice "siete" en ingles? (英語で「七」ってなんて言うんだっけ?」
オレ:「SEVEN」
店員:「(オレに向かって)vale, SEVEN EUROS」
オレ:「Aqui, tiene (7ユーロを渡しながら、「あいよ」)
店員:「Thank you」

こっちが、どんなにつたないスペイン語で話しかけても、かえってくるのは、彼らのつたない英語だった。

冒頭の会話なんて、俺が英単語を教えてやってるんだから、俺がスペイン語を少しは理解していることくらいわかるだろう、と思うんだが。

俺もまだまだなんだな、と思っていたら、実は、俺だけではなかった。

バルセロナで、かなり大規模な国際交流会に参加したとき、アメリカ人、イギリス人、フランス人、ドイツ人などと話をした。みんな、俺より、ぺらぺーらとスペイン語を話せるように思えたのに、誰もが、「スペイン語で話しかけているのに、英語で返してくる!!!」と言って、ぷんぷんしてた。

その多国籍軍とも話をしたんだが、1回聞きなおしたくらいなら、もう一度、スペイン語でゆっくりと言ってほしいよね。「言葉が伝わらなくて苦労する」という経験をしに、わざわざ外国まで来てるんだからさ。

泊まったホテルもね、フロントでパスポートを見せたら、「日本人スタッフがいるから、ちょっと待っててくれ」と言って、入れ替わろうとするんだけど、それを「あー言葉が通じる。ありがとー」と考える客もいるかもしれないけど、まだ、大した会話もしていない段階で、日本人スタッフに入れ替わるというのは、果たして、良いサービスなのだろうか?

というわけで、何が言いたいのかってーと、

(1)オレには、次の明確な目標ができた。これまでは、「どうにかサバイバルのスペイン語」に集中してきたが、これからは、「相手が英語で話しかけてこないレベルのスペイン語」を目指す。リベンジだ!

(2)次に、2020に向けて、外国人がたくさん日本へやってくるが、外国人をみたら、とことん、日本語で話しかけてやろう、と思う。そして、どうしても困っているなら、英語でも、フランス語でも、ドイツ語でも、スペイン語でも、なんでも対応してあげる。この順番を守って、せっかく日本へ来たからには、「言葉の壁」という楽しい経験をしてもらって帰ってもらいたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?