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『15時17分、パリ行き』

原題「The 15:17 to Paris」

◆あらすじ◆
2015年夏。554人を乗せてパリに向かっていた高速鉄道が、無差別殺人の舞台となった。そして当時、列車に乗りあわせていたヨーロッパ旅行中のアメリカ人の3人組。ごく普通の青年に過ぎなかった彼らは、危険を承知で武装した犯人に立ち向かう。


御大らしいなぁと思ったのは時間配分違いませんか?って思わせる所ww。

事件そのものよりもこの若者3人の背景に拘って作られてるのが凄い。

彼らが何故この事件を防げたのか?
彼らは何故この列車に乗り合わせたのか?
そして今何故彼らを題材にしたのか?

これらがきっちり描かれているからこの作品の大きな意味が鑑賞後に押し寄せて来る。

主人公3人が能天気にヨーロッパ旅行をただただ楽しんでる姿が日常と非日常の隣り合わせを実感させる重要な要素になってる。

イーストウッド監督の実験的でもありしかし監督の頭の中では決して実験なんかでは無くアメリカと言う国を背景に持つと言う事をきちんと打ち出してる。

信仰、家庭環境、学校教育など様々な要素が綿密に計算されつつ挿し込まれてる事に感服した。

誰にでも起こり得る事、起こり得る時代。

こんな挑戦、御大まだまだ健在っすな。

御本人様達とても上手でした。


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