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映画感想『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』

◆あらすじ◆
瀬戸内海の離島。ここに大きな屋敷を構える蓮壁家の当主で、日本有数の資産家・千鶴男が莫大な遺産を遺して謎の変死を遂げる。千鶴男は死の直前、娘・紅の誘拐未遂事件の捜査を若宮に依頼していた。こうして真相を探るべく島へとやって来た獅子雄と若宮。そんな2人を、それぞれに闇を抱えた一族の面々と怪しい関係者たち、そして島に伝わる不気味な呪いが待ち受けていたのだったが…。


アーサー・コナン・ドイルの"シャーロック・ホームズ"シリーズを原案に、ディーン・フジオカと岩田剛典が演じる名探偵コンビが数々の難事件を解決していくフジテレビの人気ドラマ・シリーズ「シャーロック」の劇場版



TVシリーズが好きで劇場版へGO!

現代のシャーロックとしてディーン・フジオカの誉獅子雄は個人的に凄く嵌り役だと思っているので今作も充分に楽しめた。
もちろん、まだまだお勉強中のワトソン君こと若宮ちゃんも少しは成長したかな?って感じで親心発動(笑)

2時間と言う枠はTVドラマより奥行が作れるから回想の差し込みも伏線回収も上々の効果が感じられた・・・と言うよりこの物語なかなか愛しさと切なさと心強さがあったなぁ。


要はさ…
圧力系の大金持ちってのは始末に負えないって事ね。
まぁ結局【金の亡者】の我儘千万で家族を不幸にする物語。嫌だ嫌だ。

家主が死ぬところから始まるミステリーなんだけど山の中腹に建つお屋敷に家族が集まり当然の如く【遺産】と言うワードが登場するわけ。
でも家族の様子がちょっと変。

何処が変とハッキリ判らないんだけど何かが変・・・この変さの理由が段々明かされて行く展開。
なんかその物語に【愛しさと切なさと心強さ】が注入されてるんだよね~~。

物語の急展開に「へぇ~~そう来るんだ」と思いつつイキナリ現れる男一人。

そう!後半で心を鷲掴んでくれちゃう前半に全く登場しない渋川晴彦がまぁとてもとても良くって、やっぱ好っきやねんと再確認だわよ。

それとなかなか見られない椎名桔平の執事役のこの2TOPが堪らんかった。


あと、ディーンと渋川晴彦の衣装GOOD!!
ディーンは部屋着っぽい女性ものの着物風ガウン?がスンゴイ綺麗だったし後半着てた重苦しいニットの重ねたヤツも好みだった。
でも渋川晴彦のナチュラル感に比べたらもう比じゃないの!!
ホントカッコエエわぁ❤

あぁ、桔平の執事服も或る出来事が切っ掛けで着る事になると言うエピソードが出て来るんだがその前職とのギャップがね・・・これまた・・・と言うか執事になった理由と執事であり続けた理由・・・切ないのよ。そして愛しさと心強さがそれを支えた・・・(இ﹏இ`。)


因みにドイルのオリジナルとはかなり違うっぽい。
TVシリーズとの繋がりもほぼ無いので今作だけを観ても大丈夫と言う点が良い。

それと『蓮壁家の犬』ビル(ハスキー犬)がメチャ可愛いんでマイッタ。
だからビルがラスト後どうなったかだけ描いて欲しかったな。それだけが残念要素。


でもこの物語は時代を反映した脚本と演出、そしてラストが大袈裟では無い虚しさも引き出してる。


個人的にはもう少し誉と若宮にブロマンス要素が注入されると大好物なんだけどなぁ。
濃〜いケミストリーぶちかましてほしいわぁ
ԅ(♡﹃♡ԅ)



あっ、それともう一つ…
誉に「シャーロック」ってスクリーンに向かって書いて欲しかったかなぁ…

無理か
無理かなぁ?
きっと無理なんだろうねぇ…


2022/06/23


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