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文章力は伸びない

文章力というのはほぼあれは遺伝なのだそう
で いくら頑張っても後天的には飛躍的に向上
するというものでもないなどと読めば がっくり
いくら書いても書いてもそれは徒労なのかねえ
などと呆けてしまう 文章を書くぐらいだから自分
の文章が下手とは正直思っていないが 自分
よりうまい人は五万といて その文章の端正
さには舌を巻く しかし そういう端正もいい
けれど 私としては破綻寸前の危なっかしい
文章が一番惹かれるものな

ビジネスシーンでは明解さが求められる文章も
創作においてはまず個性が求められ 図らずも
個性的な文章しか書けないという人がいて 飛躍
省略 目的語の不明瞭 何を書いても詩のよう
になってしまう人が職場にいた 密かにその人
の文章のファンだったが他の人からはさんざんな
言われようで しかし ポジィティブさか上に気に
入られ管理職になっていった 部下はたまったも
のではない しかし頭は悪くはなかった

何を書くか という時代はもうとうに終わってい
るらしい そういわれてもう50年過ぎた では
どういう書き物なのか問えば 書き方にこだわる
時代だったけれども それも制度疲労というか
そういった文章そのものの問題に意識的に書く
ということもなされつくしてきたのだろうか よく
考えてみればそのようなことを語れるほど四方
を読みえているわけではなくて また知ったか
の悪い癖が首を上げてひょこひょこする 鎌首
をあげて と書こうとしたが慣用句 使い方
むつかしい

異化 というのはもう当然として 今考えている
のは省略 切断 断片 それらの目新しい使用
あるようでなかった意表を突く書き方 そういった
ところを考えている 文章力は伸びないとして
書き方の表層はいじくれる もしかして表層から
思いがけない効果が現れないとも限らない
サンプラーを使っていた時に この機械をなんとか
誤用できないかと考えた ヒップホップにおける
ビートの反復 いわゆるブレイクビーツというの
はこのフレーズかっこいい ここだけ繰り返して
それで自分の好きなこと言ってみよう という
成り立ち何だろうと想像する たしかそんな風な
物も読んだ ラジカセが大きな役目をはたして
いたような淡い記憶

目新しさを求めるな といわれれば反対として
目新しさを求めよ という事も出来る それだけ
に賭ける ずっと半に張るように それは多分
苦しい 苦しさを味わっていく 苦が反転するまで
それは多分 禅で言うところの 風流 水は流れ
て水流 風が流れて風流 人間は水の生き物
ではないから水流だと死ぬ 人間は風にさらされ
て生きていく 無論何事にも例外がある

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