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人生の各ステージで発生する悩みの解決方法を知りたい人に読んで欲しい記事【マズローの欲求5段階説】

※ワードプレスからの引っ越し記事です。

みなさん、こんにちは。

タカミチです。

「マズローの欲求5段階説」をご存知でしょうか?

学校の授業などで聞いたことがあるかもしれませんが、「マズローの5段階欲求」「マズローの欲求5階層説」と言われたりもします。

先日、「悟りを開く」と言うことについての記事を書かせていただきましたが、人それぞれ、欲求の段階が違えば、悟る(気づく)内容も全く変わってきます。

なので、今日は各欲求の段階に合わせた、人生の切り開き方について考察してみたいと思います。

「マズローの欲求5段階説」についての解説



まずはこの項目で「マズローの欲求5段階説」の各段階について解説し、次の項目にてその階層ごとの問題の解決の方法や、人生の切り開き方について書いていきます。

あなたがどの項目に当てはまっているか考えて頂き、下段の大項目にそれぞれある「お悩み解決方法」を読んでみてください。

1段階目「生理的欲求」とは?

「マズローの欲求5段階説」のピラミッド構造の最下段にあるのが、「生理的欲求」です。


この階層は、人間の生存本能に基づいたもので、生きるために必要な最低限の欲求を表します。


「三大欲求」と言われる、“食欲”、“睡眠欲”、“性欲” や、生存活動に必要な「呼吸をしたい」「水を飲みたい」「排泄をしたい」なども「生理的欲求」に含まれます。


ひとつ上の階層である「安全の欲求」への階段を上がるためには、基本的には「生理的欲求」が満足に満たされている必要があります。


お腹が空きすぎて動けないのに、激しい運動すること出来ませんし、睡眠不足で眠たすぎる時に、学校や仕事で良い結果を残すことはできませんよね。


この最も根幹的な欲求が満たされることが、健全な人生を送る上で重要ですが、場合によっては 「三大欲求」のうちのいずれかが満たされていないことは往々にしてあるでしょう。


2段階目「安全の欲求」とは?

基本的な「生理的欲求」が満たされると、次に求め始めるのが「安全の欲求」です。


これは、生活上での安全性の確保や、 心身の健康、事故防止のための措置、より豊かに暮らすため経済力、その他予測可能な安全に関する基本的欲求を指します。


ホームレスの人が、安全に生活できる住まいを手に入れたいと考えることや、紛争地帯に住んでいる人が他国に亡命することなど、生命の安全を求めるレベルから、安定した生活をしていても、より豊かさや安全性を向上させるために家電や家具、雑貨などを買うレベルまで、幅広くこの「安全の欲求」に含まれます。


この段階がある程度満たされることが、 最低限幸せを感じるための条件だと言えるかもしれません。


3段階目「社会的欲求(愛情・所属の欲求)」とは?

「生理的欲求」と「安全の欲求」が満たされると、次に求め始めるのが「社会的欲求」です。「愛情・所属の欲求」とも呼ばれます。


これは、家族や社会など集団生活の中に所属し、安心や愛情を得たいと考える欲求です。


例え、経済的に豊かでセキュリティのしっかりした家に住んでいても、孤独であれば心が満たされません。


人それぞれの基準で「安全の欲求」を満たすと、次は家族や学校、会社、そして社会のコミュニティなどにおいて、人との繋がりを求め、自分の居場所を求めます。


「安全の欲求」までは主に物質に依存した欲求でしたが、それらをある程度満たすと、「社会的欲求」以降は精神性に根ざした欲求となっていきます。

そして、この3段階目の「社会的欲求」までが「低次欲求」に属します。


4段階目「承認欲求(自尊欲求)」とは?

「承認欲求」とは、社会において「自分の存在意義」や「役に立てるかどうか」など、評価されたいと考える自尊心を満たす事に根付いた欲求です。「自尊欲求」とも言われます。


学校や会社に所属して「社会的欲求」を満たしても、その中で評価されなかったり、認められないと、人は心の不満を抱える事になってしまいます。


人に軽く見られたり、最悪そのコミュニティ内でいじめ等に遭うと、著しく承認欲求が得られない状態になってしまいます。


そして、これはさらに「低位の承認欲求」と「高位の承認欲求」に分かれます。


「低位の承認欲求」は、他人から認められたいと考える他者依存型の欲求で、テストで高得点を取って褒められたい、好成績を収めて上司や同僚に褒められたい、SNSでいいねがたくさん欲しい、など、外向性による欲求となります。


「高位の承認欲求」は、自分で自分を認めたいと考える自立型の欲求で、部活で目標とする記録を出す、より会社の役に立てるように出世を目指す、フォロワー1000人超えを目指す、など、内向性による欲求となります。


「高位の承認欲求」を満たすと、同時に「低位の承認欲求」も得られる事が多いです。

そして、この4段目の「承認欲求」以上は、「高次欲求」に属します。


5段階目「自己実現の欲求」

「承認欲求」を満たすと、最後は「自己実現の欲求」が芽生えてきます。


これは、社会において「自分にしか出来ない事を達成したい」「自分らしい最高の人生を構築したい」というような、人生の大目標を考える欲求となります。


「生徒会長になりたい」「全国大会に出場したい」「独立して起業したい」「俳優になりたい」など、一筋ならではで達成できない大目標を叶えたいと考える欲求ですが、これは「安全の欲求」を満たした段階で同時に持つ事も往々にしてあります。


「自己実現の欲求」が先立ち、それをモチベーションにして「社会的欲求」や「承認欲求」を満たしていくパターンですね。


人は生きていく上で、「こうありたい」という自己イメージを持ち始めます。


その自己イメージが現実の自分とギャップがあると、「本当の自分ではない感じ」が付きまとい、常に不満感、渇望感を抱くことになってしまいます。


そのため、晴れ晴れとした幸せな人生を送るためには、この自己イメージに現実の自分を近づけていく必要があり、これが「自己実現の欲求」となります。


実は6段目の「自己超越の欲求」がある



マズローは、「5段階の欲求」を提唱した後年に、ピラミッドの頂点にさらに6段目として逆ピラミッド状(上の図は旗ですが)に「自己超越の欲求」を付け加えました。


これは、「自己実現の欲求」を満たして、自分の人生にある程度の満足感を得た先に、私利私欲を捨てて社会に貢献したいと考える欲求です。


「事業で蓄財したお金で慈善事業を始めたい」「貧困国に訪れて奉仕活動をしたい」「余暇を使ってボランティア活動をしたい」など、直接的な利益は見込めないものの、社会の役に立つために奉仕をしたいと考えます。


「エゴを捨てて社会奉仕をする」という点から言えば、世の中には「安全の欲求」を満たした状態で「自己超越の欲求」を求める非常に徳の高い人もいます。


しかし、「自己超越の欲求」を満たしても「自己実現の欲求」は満たしていなかったり、それこそ「社会的欲求」や「承認欲求」も満足に満たせていない、というケースもあるかもしれません。


そのため、便宜上は「自己実現の欲求」を叶えた先にある欲求とされており、マズローも「自己超越の欲求」のそうした特殊性から、番外的に追加したのかも知れません。


「生理的欲求」で問題がある場合のお悩み解決方法

「生理的欲求」が満たされていない代表的なケースとして考えられるのは


  • 「貧困で満足に食べる事ができない」

  • 「摂食障害(過食症・拒食症)に陥っている」

  • 「ストレス・病気等で不眠症である」

  • 「病気により生理的問題を抱えている」


これらについて、お悩みとの向かい方、解決方法について考察していきます。

「貧困で満足に食べる事ができない」場合のお悩みとの向き合い方・解決方法

貧困で満足に食べられない状態は、健康や成長、命に直結してくる問題のため、最も深刻だと言えるでしょう。


あるいは、DVにより食事を与えられないというケースもあるかも知れません。


年々、格差社会の煽りで貧困家庭が急増しており、「7人に1人の子供が貧困家庭にある」と、子供の貧困率の上昇が指摘されています。特に、コロナ禍の影響もあり、母子家庭の貧困問題が深刻化しています。


こうした問題を解決、支援するために、多くの国営(公益法人)・民間(NPO法人)の団体が以下のようなサービスを無償、あるいは無償に近い低価格で提供しています。


  • 生活支援・・・「食事の提供」「就労支援」

  • 学習支援・・・「放課後教室等による学習指導」「奨学金援助」

  • カウンセリング・・・生活や学業・就労等に関する定期的なお悩み相談


こうした支援は基本的に寄付や補助金によって成り立っていますが、以下のような団体で支援を受ける事が出来ますので、もしこうした環境に置かれている場合は、ぜひ検討してみる事をお勧め致します。


食糧支援の代表的なのは「フードバンク」、学習支援は「放課後教室」になりますが、以下に団体へのリンクをまとめてみました。

フードバンク団体

<北海道・東北>
北海道:特定非営利活動法人 札幌市福祉生活支援センター(フードバンク札幌)
北海道:特定非営利活動法人 ハンズハーベスト北海道
北海道:フードバンクネットワーク もったいないわ・千歳
岩手 :特定非営利活動法人フードバンク岩手
宮城 :特定非営利活動法人いのちのパン
宮城 :コープ東北サンネット事業連合 コープフードバンク
宮城 :特定非営利活動法人 ふうどばんく東北AGAIN
秋田 :一般社団法人フードバンクあきた
山形 :特定非営利活動法人 フードバンク山形
山形 :やまがた福わたし(フードバンク山形中央)
福島 :特定非営利活動法人 FUKUSHIMAいのちの水
福島 :特定非営利活動法人 福島やさい畑~復興プロジェクト

<関東>
茨城 :NPO法人フードバンク茨城
栃木 :とちぎボランティアネットワーク、フードバンク宇都宮
栃木 :特定非営利活動法人 フードバンクとちぎ
群馬 :フードバンク桐生(桐生市役所福祉課)
群馬 :特定非営利活動法人 三松会 フードバンク北関東
埼玉 :特定非営利活動法人 フードバンク埼玉
埼玉 :NPO法人フードバンクネット西埼玉
東京 :認定NPO法人 セカンドハーベスト・ジャパン
東京 :特定非営利活動法人 フードバンク狛江
東京 :フードバンクみたか
神奈川:公益社団法人 フードバンクかながわ
神奈川:特定非営利活動法人 フードバンクひらつか
神奈川:NPOフードバンク横浜

<甲信越・北陸>
新潟 :フードバンクしばた
新潟 :特定非営利活動法人フードバンクにいがた
富山 :特定非営利活動法人 フードバンクとやま
石川 :いしかわフードバンク・ネット
石川 :特定非営利活動法人 フードバンクいしかわ
福井 :フードバンクふくい
山梨 :フードバンク山梨
長野 :フードバンク信州
長野 :ホットライン信州

<東海>
岐阜 :フードバンクぎふ
静岡 :フードバンクふじのくに
静岡 :POPOLO
愛知 :セカンドハーベスト名古屋
三重 :フードバンクISE
三重 :フードバンク多文化みえ

<関西>
滋賀 :フードバンク滋賀
滋賀 :フードバンクひこね
京都 :コズモズ関西フードバンク
京都 :セカンドハーベスト京都
大阪 :ふーどばんくOSAKA
兵庫 :認定NPO法人 フードバンク関西
奈良 :フードバンク奈良
和歌山:特定非営利活動法人フードバンク和歌山

<中国・四国>
鳥取 :フードバンク鳥取
島根 :社会福祉法人松江市社会福祉協議会
岡山 :順正デリシャスフードキッズクラブ
岡山 :特定非営利活動法人フードバンク岡山
広島 :NPO法人広島こども食堂支援センター
広島 :特定非営利活動法人 フードバンク福山
山口 :特定非営利活動法人 フードバンク山口
徳島 :特定非営利活動法人フードバンクとくしま
香川 :特定非営利活動法人フードバンク香川
愛媛 :特定非営利活動法人 eワーク愛媛 えひめフードバンク

<九州・沖縄>
福岡 :特定非営利活動法人フードバンク北九州ライフアイン
佐賀 :フードバンクさが
長崎 :一般社団法人フードバンク協和
熊本 :社会福祉法人 南苑会 フードバンク熊本
大分 :社会福祉法人 大分県社会福祉協議会 フードバンクおおいた
宮崎 :フードバンク日向
鹿児島:NPO法人フードバンクかごしま
沖縄 :NPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄

放課後教室(食事・学習支援)

全国 :あすのば

全国 :カタリバ

全国 :子ども食堂ネットワーク

全国 :Learning for All

関東圏 :KIDSDOOR(キッズドア)らいおんはーと(江戸川区)

こうした団体を調べていて感じたのは、「貧困支援 受けたい」で検索しても、トップページにヒットするのは「寄付のお申込みページ」ばかりで、「支援申し込みページ」が埋もれてしまっていて、「鶏が先か、卵が先か」のような状態になっている点です。


利益重視のようで印象が悪いですので、こうした団体は寄付のページにも支援申し込みおよび案内ページへのリンクを分かりやすく貼るべきだと思います。もちろん、そうしているユーザーフレンドリーの高さを感じる団体もあります。


「摂食障害(過食症・拒食症)」の場合のお悩みとの向き合い方・解決方法

摂食障害は過食症と拒食症に大別されますが、これらは個人の生活環境による心理的問題だけではなく、遺伝的・先天的なケースがある事も分かっています。


これらは女性、特に若年層に多いと言われていますが、『神経性無食欲症』と診断される拒食症は、生命に直結するため深刻です。


治療法は、長期的なカウンセリングや投薬治療、その他対人関係療法や認知行動療法などが用いられるようです。


こうしたお悩みは、ネット上のお悩み相談サイトなどで解決しようとは思わず、深刻化する前に、すぐに専門のクリニックを受診される事をお勧め致します。


「ストレス・病気等で不眠症である」場合のお悩みとの向き合い方・解決方法

ストレス社会と呼ばれて久しい現代では、不眠症が社会病となっており、深刻な問題として取り上げられることが多くなりました。


不眠症は「軽度」から「重度」までありますが、「軽度」であれば睡眠サプリだけで解決する事も多いです。


睡眠サプリに含まれるGABA(ギャバ)やグリシン、L-テアニンなどの成分は、睡眠導入剤のような効果がある上に、睡眠の質を高めてくれる為、寝起きがすっきりします。


もちろん効果は個人差がありますが、睡眠導入剤や睡眠薬のような薬剤ではなく栄養成分のため、副作用や心身へのダメージの蓄積はありません。

効果の高い睡眠サプリ

L-テアニン(200mg) 60錠

しんきゅうゴールド ラフマ GABA サプリメント 60粒

ファンケル (FANCL) 睡眠 & 疲労感ケア 30日分 [機能性表示食品]

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問題は、中等度から重度の不眠症は、睡眠サプリだけでは解決が難しいと感じます。


なぜなら、ほとんどがストレスによる心因性のもののため、ストレスを緩和させるためのカウンセリングや、生活習慣の改善が大切になるため、治療は基本的に地道に、長期的を視野に行うしかありません。


病気による不眠症も同様ですが、こうした段階の不眠症は専門のクリニックで根気よく治療するのが最良だと思われます。


<電磁波の影響による不眠症もある>

これは日本ではまだまだ一般的にはよく知られていませんが、不眠症の原因として電磁波が関係している事が少なくありません。


もし、あなたが不眠症の場合、日中や睡眠時に頭の中がビリビリと過敏になっている感覚があれば、それは電磁波の影響の可能性があります。


特に2022年現在では、少し前から5G(ファイブジー)のWifi電波の使用が始まりましたが、4G以前から電磁波の危険性いついて海外で叫ばれていたのに、5Gはその100倍ですので、その影響力ははかり知れません。


近年ようやく、Twitterでも「#5G電波塔撤去してください」のハッシュタグが登場するなど、電磁波の危険性についての認知度が高まってきましたし、不眠症の原因のひとつに電磁波過敏症があるという認識を元に、専門治療をしてくれる病院も増えてきました。


しかし、電磁波過敏症である私の感覚的には、日本はまだまだ認知度が低いと言わざるを得ません。


欧米では、電磁波対策を取り入れている家庭は多く、電磁波が危険なものだという認識が進んでいますが、日本は電磁波対策という、目に見えない対策にお金をかける人が圧倒的に少ないため、多くの人が危険な電磁波に被爆し続けている現状があります。


5Gは「Sub6(サブシックス)」と「ミリ波」の2種類がありますが、これらの電磁波は電子レンジ以上の高周波数であり、これらの電磁波の中で生活をすることは、ガンを始めとした様々な疾患を引き起こす要因になると、国内外の疫学研究でもその危険性を訴えています。


電磁波の危険性についは、私の電磁波対策も含めて、改めてじっくりと記事にまとめてご紹介したいと思います。

「病気により生理的問題を抱えている」場合のお悩みとの向き合い方・解決方法

何らかの持病を抱えている事で、食事を満足に摂る事が出来ない人や、排泄が出来ない人など、「生理的欲求」を満たせない人がいます。


これらに強い悩みを抱えている場合は、日常的に鬱屈していて気分が晴れず、「安全の欲求」も満足に意識することが難しいかも知れません。


完治させられる病気なら、日常生活を維持しながら、完治を目指す事が先決となると思います。


一方で、長期的あるいは一生付き合っていかないといけない病気であれば、病気と上手く付き合いながら、上の段階の欲求を目指していかなければ、人生がつまらないものになってしまいます。


病気による身体的な不自由という制約を受けている場合、心の自由を求める事で、その心理的な代償とする事が出来る可能性があります。


心を豊かにするための行動は、思考することさえ出来れば、誰もが制約を受けることはありません。


では、どのようにして心を豊かにしていくのか、という手段が問題になりますが、読書をしたり、音楽を聴いたり、絵画を観たり、書道をしたり、小説を書いたり、絵を描いたり、、つまり、身近にできる文学、芸術的な趣味を持つ事が最適でしょう。

また、特定の分野の勉強に興味があれば、それを追求するのも良いと思います。

あるいは、コミュニケーションが得意であれば、多くの人と会話を楽しんだり、困っている人の悩みを聴いてあげるカウンセラーとしての道を究めていくことも、とても心が豊かになっていくと思います。

馴染みが無かった人でも、「3週間だけ」と決めてとりあえずやってみると、意外と好きになり自然と継続できるかも知れません。物事は、21日間続けられれば習慣化しやすくなると言われています。これは、「インキュベートの法則」とか「21日間の法則」などと呼ばれます。


また、自分に合った哲学や自己啓発、信仰などをじっくりと探し、自分と向き合ってみるのも、心を豊かにするために重要な手段となります。


「安全の欲求」で問題がある場合のお悩み解決方法

「安全の欲求」は多岐の項目に渡りますが、それぞれについて、多くの人が日ごろから考えては取り入れているでしょう。


この階層の悩みは非常に多岐にわたり過ぎるため、ひとつひとつを詳しく書く、というのは難しいと感じます。


この階層に関しては、細分化された項目についての悩みを、今後それぞれ記事としてご紹介していく事が多くなると思います。


ここでは、次の階層である「社会的欲求」に進むために、「安全の欲求」をどれくらい満たせば良いのか、という基準について考えてみたいと思います。


社会的欲求を得たいと考えるためには、最低限度の生活が成り立っていれば問題ないでしょう。


「生理的欲求」に属する衣食住に問題がなく、社会活動が出来る程度には健康な状態という事ですね。


現在は、コロナ禍も手伝ってリモートワークを導入する企業が増えたため、毎日通勤する事が難しい健康状態の人でも、自宅で仕事が出来る機会が増えました。


リモートワーク主体の働き方の良い面は、会社内部での理不尽な上下関係や、複雑な人間関係と一定の距離を取れる事で、心の安定を図りやすくなったという点でしょう。


つまり、これからの時代は「社会的欲求」を満たしやすくなるとも言えるかも知れません。


「社会的欲求(愛情・所属の欲求)」で問題がある場合のお悩み解決方法

「安全の欲求」はある程度安定して揃っていても、「社会的欲求」を満たす事が出来ない人が、現代社会では急増していると言えるでしょう。


それは、科学の進化により次々と社会変革が起き、物質面で非常に豊かで便利な社会になった一方で、インターネットの登場に代表されるように、人々は直接会わなくても密接に交流出来るようになり、娯楽の多様化やスマホの登場で個人の時間が圧倒的に増え、コミュニティは廃れて「個人の時代」が到来しました。


つまり、心を寄せ合い、共感し合うという文化の衰退と捉えることが出来ますが、“幸せのカタチ”として暗に社会に浸透している「勝ち組」の価値観も、人々の心を蝕み、ストレスのひとつの大きな要因と成っていると感じています。(「勝ち組」の価値観に疲れた時に読んで欲しい記事はこちら。


そうした劣悪な社会の中において、「社会的欲求」を満たすというのは、年々ハードルが高くなって行っていると言えるのかも知れません。


正直申しますと、「心を無意味に疲弊させてまで、必ずしも社会に溶け込む必要があるのか?」という疑問も生じます。


しかし、「それが当たり前だからしょうがない」「みんなやっているからやるしか無い」と、自分を納得させて溶け込むしか、現代社会においては生きる手段が限定されてしまうので、しょうがないと言えばそれまでですね。

とはいえ、その一方で、そうした消耗社会に嫌気がさして、努力して独立する人は少なくありません。

従来のように個人のお店を持つ人、手に職を持って自営業を始める人、ネット販売などで起業する人もいれば、ブロガーやYouTuberなどにより広告収入で生活できる人も圧倒的に増えました。


ここまで、現代社会のネガティブな面を指摘してきましたが、上記の新しいスタイルも含めて、個の時代が進んだからこそ享受できるようになったポジティブな面もたくさんあります。


前項の「安全の欲求」でも述べた、リモートワークもその一つだと言えるでしょう。


通勤時間や、同僚との必要以上のコミュニケーション、飲み会など会社の付き合いなどが減った分、ストレスが緩和されて、自分のために使える時間も増え、その分を人生を豊かにするために充てる事が出来るようになりました。


AIの進化と、それに伴うDX(デジタルトランスフォーメーション)の普及により、今後さらにこうしたスタイルは浸透していくと思われます。


つまり、これまでの時代にあてはめていた「社会的欲求」のスタイルが、まったく形式が変わっていく可能性があるという事です。


そう考えると、現在のスタイルにおいて発生する「社会的欲求」は、必要以上に深刻に捉える必要は無いのかも知れませんね。


「承認欲求(自尊欲求)」で問題がある場合のお悩み解決方法

「承認欲求」を満たせず、不満があると感じる場合、その多くは対人関係が根幹にあると考えられます。


「承認欲求」とは、自分の考え方や能力を人に認められたい、という事ですから、それらを体現し周囲に認知して貰うためには、一定のコミュニケーション能力が必要となります。


ここに悩む人は、非常に多いのではないでしょうか。


「本当の私はこんな奴じゃない」「本当はもっと出来るんだ」という悶々とした悩みを抱えている人は多く、そう感じてしまう原因として「もっと上手く対人関係が築ければ問題ないのに!」という思いが存在しています。


もしくは、病気や怪我で身体的に制約があり、「体が不自由で無ければ、もっと社会の役に立てたのに!」という無念の思いを抱えている人も少なくないでしょう。


人を能力や人格で評価し、その人の特徴に合わせたレッテルを貼る事が当たり前となっている現代社会においては、対人関係を構築する能力の有無が、ほとんどの場合において社会的地位に直結していると考えられます。

「個性の多様化の時代」と声を上げながらも、「分かりやすさ」を重視し過ぎる今の社会は問題ですが、「分かりにくさを許容できる社会」の到来はまだまだ先だと感じていますので、“郷に入っては郷に従え”の通りに合わせていくしかありません。


とは言っても、この「コミュニケーションスキルを上げる」というのは、一筋ならではいかないものですね。


一般的によく知られている方法としては、「自己啓発の本を読んだり、セミナーに参加する」「朗読やカラオケなどで発声を鍛える」「カウンセリングや、認知行動療法・対人関係療法などで改善を図る」などがあります。


その一方で、私が感じているのは、次の階層である「自己実現の欲求」と同時に考えていくことで、自尊心を育てやすくなるという事です。


「自己実現の欲求」で問題がある場合のお悩み解決方法

前項の最後に述べさせて頂いたように、4段目の「承認欲求」と合わせて考えていく事で、双方の悩みを同時に解決していく事が可能となると考えます。


なぜなら、「自己実現の欲求」こそが、最も承認欲求を満たす事ができる段階だからです。


「自己実現の欲求」は基本的に社会的な承認欲求を満たしている状態とはいえ、それでもまったく承認欲求を求めなくなるわけではありません。


承認欲求とは、例え6段目の「自己超越の欲求」の段階に入れたとしても、完全に消える事は無いでしょう。


「自己実現の欲求」はほとんどの場合が、非常に大きな難関だと感じると思います。


初めて体験する人生最大の試練となるかも知れません。


さらに、「自己実現をしたい」とポジティブに考えているのか、「自己実現をしなければならない」とネガティブに考えているのかで、その悩みの種類や大きさはまったく変わってくるでしょう。


「自己実現」というと、自分が心から望み、情熱を持って目指している印象がありますが、必ずしもそうではありません。


置かれている環境から「やらなければならない」と、半ば強制的に自己実現を目指す事も往々にしてあります。


例えば、職人の家に生まれ、親に跡継ぎを強制されている場合、確かに一流の職人に成って家督を継ぐ事は「自己実現」だと言えますが、本人は「やるしかないからやってきただけ」だと考えているかも知れません。


しかし、結果的にはその人も自分の技術には自信があり、親に認められたり、多くの人に尊敬されて承認欲求も得て来たと思いますし、嫌々やってきた心境から変化して、自分の天職だと認める瞬間が訪れるかも知れません。


何が言いたいかというと、「自己実現」を目指す段階に至っては、動機がどうであれ、ある程度の自信や承認欲求は得られやすいという事です。


そして、そこに一球入魂、一行三昧にて努力を重ねて来たのなら、ほとんどの場合、その人は人格も自然と磨かれていくと思います。


こうした恩恵を考えると、4段目の「承認欲求」を求める段階で、「自己実現の欲求」についても、朧げにでも考え始めると、その人の人格を育て始めることに繋げやすいと感じています。


「自己超越の欲求」に不満がある場合のお悩み解決方法

「自己超越の欲求」それ自体に悩むという事は、ある意味で贅沢な事だと言えるのかも知れません。


「自己超越の欲求」に関しての悩みは、大きく2つに分けられます。


一つは、何を通して社会的貢献をしたいか、ということがわからない悩み、もう一つは、何がしたいかはわかっているものの、それを始めることや、あるいは始めたものの高い障壁がある悩みです。


努力の末に「自己超越の欲求」の階層にたどり着いたと言っても、過去の問題が完全に解決しているとは限らず、コンプレックスを抱えていることも普通にあるでしょう。


経済的、性格的な障壁が、やりたいことを始められない原因になることもあります。


経済的な問題はその額にもよりますが、社会的に有意義な目標であればクラウドファンディングという手段もあるでしょう。


もしくは、その分野に興味のある財力のあるスポンサーを見つけて、プレゼンテーションを行って説得するという事も可能かも知れません。


社会に頼る事が難しい場合は、目標の規模を縮小する、資金をあまり必要としない部分で関わるなど、自分が納得できさえすれば、代替策としては色々考えられると思います。


性格的な問題で二の足を踏んでいる場合は、もっとじっくりと自己分析を深めて、自分の中でGOサインが出せるようになるまで、時間をかけて改善していけば良いと思います。


この階層まで来られるという事は、ある程度問題解決能力が高く、自己分析が進んでいる場合がほとんどだと思いますので、時間さえかければ、自分が納得できる答えを導き出せると思います。

まとめ

「マズローの5段階欲求説」について、段階ごとに生じるであろう問題・悩みについて、現時点で私が感じている事を書かせて頂きました。


各段階で生じる悩みというのは、いつもその人を観ている神様が、魂を成長させるための試練として、乗り越えられる範囲で与えているのでしょう。

悩みというのは、その時はとても苦しく感じるものですが、それを乗り越えてそれなりに時間がたった時に、「あの時の苦しみがあったからこそ、今の自分がある」と思うことが往々にしてありますね。

夜は必ず明けて、そしてまた夜が来る“人生浮き沈み”ですから、それを念頭に置いて、今の悩みに向き合えれば、乗り越えられない悩みは無いでしょう。


みなさんの心に、常に太陽が在る事を祈りつつ。。


お読みいただき、ありがとうございます。

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