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日本はどこで間違えたか。/その3

紀元前1万3千年前から約1万年間続いた縄文時代ですが、九州・阿蘇山の大噴火によって歴史が大きく動きます。北海道まで火山灰が届いたと言われ、噴煙が上空に留まり、欧州で大寒波の要因となりました。

大和民族の一部は東方に移住し、一部は中国大陸に渡った。そして中東地域に辿り着いた人達がイスラエルを建国。王国崩壊後はまた日本に戻り、秦氏になったと言う説があります。日ユ同祖論は皆さんも聞いた事があると思いますが、秦氏は始皇帝の末裔だと言われています。

やがて朝鮮半島から弥生人が移住して武器が伝わり、大和朝廷(大和国)を作る。大和朝廷は九州の熊襲や蝦夷を従えて、統一国家を形成する。この過程で日本の先住民が征服された話が「国譲り」の神話なのでしょう。

神道と仏教、天照大神と大国主命。2つの勢力が血で血を洗う抗争を繰り広げたと言う話は聞いた事がありません。大国主命を徹底弾圧したのなら、諏訪大社はとっくの昔に跡形も無く破壊されたでしょう。

よく将棋とチェスで例えられますが、日本や東南アジアの文化圏では、相手を徹底的に滅ぼすと言う思想は無いです。プロテスタントとカトリックの争いの様に、一人残らず縄で首を縛って大木に吊るすなんて野蛮な事は、まずしません。

源平の合戦でも那須与一が船上の扇を射抜いて、敵も味方もヤンヤの喝采を送った。応仁の乱は両軍の大将が死んだのに続き、「なんで戦っているんだっけ?」とお互い思いながら、グダグダ続いた。塩の取引を停止されて窮地になった武田信玄を上杉謙信が助けた……なんて逸話に、どこか牧歌的な雰囲気が漂います。

一方の欧州。世界の戦争の半分があの狭いエリアで延々と続きました。
科学技術は戦争によって飛躍的に向上します。例えばB29爆撃機は与圧室を備えた宇宙船や潜水艦の様な構造で、太平洋戦争が無ければ開発はずっと後年になったでしょう。欧米の人々は、車を開発し飛行機を開発すれば、すぐに兵器として利用します。

便利な機械が次々と発明された反面、殺戮ばかりして文明が後退した中世の暗黒時代なんて時代もあるのが欧州の特徴です。せめてギリシア文明レベルには戻ろうと沸き起こった文化運動がルネッサンス。

アメリカ大陸で労働力が不足すれば、アフリカ大陸から人をさらって来る。アフリカ人に武器を渡して同じアフリカ人を捕獲させ、家畜の様に輸送船に詰め込んで、死んだら海に捨てる。
「白人以外は野蛮人。野蛮人は家畜として扱って良いと神様が言ってるから」と、聖書の言葉を「解釈」して、アフリカ人の迷惑なんて全く考えませんでした。

リンカーンが奴隷解放宣言をしたのも、人道的な理由では無くて、黒人に選挙権を与えれば北部に集まる→不足する工場の労働力が確保出来るからです。それで労働力を奪われた南部の人達との対立が激化して、南北戦争が勃発した。

今でもスキーのジャンプで日本人選手が活躍すると突然ルールを変えたり、やたら服装チェックが厳しくなる。欧州サッカーで日本人選手が優勝トロフィーを掲げる時には画面が切り替わる……なんて事が平気で起こる訳です(続く)。

 


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