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町田ゼルビアの敗戦。

今回はJリーグの町田ゼルビアについて。J2からJ1に昇格して現在首位の町田ゼルビアが、天皇杯で筑波大学に敗北。試合後に黒田監督がラフプレーとマナーの悪さに激怒したと報じられました。
これに対して「いつも自分達がやってる事だろ」とSNSでは大ブーイングの嵐となっています。

町田と言えば僕の地元で、昨年J2の優勝パレードが行われた時にも町田駅にいました。すぐ近くの喫茶店で普通に原稿を書いてたので、パレード見なかったんですけどね。

元々サッカーとラグビーの起源は「街の中で敵の大将の首を奪い合った」事からで、手に限定したのがラグビー、足に限定したのがサッカー。その影響で英国のプレミアリーグではガンガン肉弾戦が繰り広げられています。スペインのラ・リーガはパスサッカーが中心で多彩な戦術を駆使するなど、各国で文化が違うのがサッカーの面白い所です。

英国はゴール前の攻め方が「センタリング(クロス)→シュート」が伝統なのですが、マンチェスターユナイテッドのモイーズ監督が、敗戦後に記者から「クロス以外の攻め方は考えないんですか?」と質問されて、「NO、もっとクロスが必要だった」と答えて伝説となりました。

ちなみに昔はイタリア代表選手に「日本人は素直すぎる。狡猾さ(マレーシア)も大切だ」なんて指摘されていたんですけどね。海外に移籍したJリーガーが「向こうでは競り合いの時に尻穴に指を入れられて驚いた」と語ってましたね。

筑波大学の監督は現役大学生だそうですが、今回は筑波大学がゼルビアを研究して、同じ戦法で勝負して来た。当然骨折した選手も出る荒っぽい試合になる訳ですが、審判は「ルールの範囲内」と判断した。

日韓W杯で韓国がイタリアと対戦した時には、選手の頭を狙って蹴ったりして「テコンドーサッカー」と呼ばれる様になり、未だに強化試合で欧州チームから対戦を拒否されたり、悪影響が出ています。そこまで露骨なラフプレーでは無かった訳です。

ちなみに、剣道の世界大会団体戦で、試合に敗れた韓国選手が暴言を吐きまくり、蹲踞(そんきょ)の姿勢もとらなかったのですが、武道はスポーツとは違いますよ。

後半20分台に交代枠を使い切った黒田監督の判断が大きかっただろうし、選手層も練度も劣る筑波大が起こした、見事なジャイアントキリング。

黒田監督も「自分達と同じサッカーをするチームが現れて嬉しい」と筑波大を称えた方が、格好良かったと思います。

元日本代表の中田英寿氏が「フィジカルサッカーが流行しているから最近は試合を観ない」と対談で語っていましたが、現代サッカーの中心が英国プレミアリーグで、フィジカル重視のゴリゴリサッカーのチームが増えている今、Jリーグが町田ゼルビアに対してどの様に対応するのかは、長い目でみたら「日本代表の進化」に繋がると思います。テコンドーサッカーはダメですけどね。






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