本当の歴史物語を書き残す。
今、9月締切のミステリー賞に応募する作品を執筆しています。「人間五十年 下天の夢をくらぶれば~」と『敦盛』を舞ったのは織田信長ですが、50歳になったので日本史のエンターテイメント作品を書き残そうと考えました。
2万5千字まで書いた所でどうにも筆が進まなくなり、イチから書き直しています。
小説にしろ漫画にしろ、作品を動かす事が出来るのはクリエイターだけです。だからこそ、作品を読んで頂く時間、クリエイターは読者を楽しませ感動させ、感嘆させる責任があります。魂を込めて精一杯の才能を作品に注ぎ込む事が礼儀だと考えています。
その昔、司馬遼太郎が坂本竜馬を主人公にした小説が大ヒットして、竜馬人気が不動となりました。明治時代から竜馬の存在は知られていましたが、今の竜馬人気は司馬先生の作品によるものです。
ところが、最近になって薩長同盟は小松帯刀やイギリスの功績が大きく、竜馬は単に同盟の立会人だったなど評価が覆り、教科書からも消えようとしています。
司馬先生が作品を盛り上げる為に施した誇張や創作が、そのまま史実と誤認された部分もあるでしょう。
「昔の出来事なんてどうせ誰にも本当の所は解らないから」と言われる事がありますが、それは違います。
写真レンズが現実の一瞬を切り取るように、現場に居合わせた人達の眼に写った光景は、情報として残っています。それを拾い上げる事が出きれば、正しい史実を記す事が出来る。
他の研究者は想像もしない方法を、僕はちゃんと出来る。それだけの過酷な修行を積んだからです。
誰も読んだ事が無い圧倒的な歴史作品をこの世に残す。それが、僕が産まれた時から背負って来た「宿命」と言うヤツです。もっとも、本人は笑いながら書いてますけどね♪
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