見出し画像

「最近の若い人達は...」

ヤクルトの元エースの松岡氏が徳光アナウンサーの番組に出演して、最近の若い投手について「速い球を投げる方法は知っているが、気合いが足りない」と評価したのだそうで。「佐々木郎希投手は160kmを投げるのに、なぜ打たれるのか?」と言う徳光アナウンサーの質問には「160kmの前の球を投げる時に手を抜いている」と答えて、賛否が起きています。

えーとですね。僕は50代のオッサンですけども、こうした「昔の選手は凄かった」論には正直賛同しません。佐々木投手が打たれる理由はシンプルで、「打者のレベルも上がっているから」ですよ。マシン打撃で160kmの設定も出来るし、実際の試合で体験出来る。当然攻略法も編み出せる。

昔の投手は年間20勝していたとか、稲尾投手は日本シリーズを毎試合一人で投げたとか、気合いと根性が違うと「昔は凄かった」と言う人がいます。「金田正一投手の実際の速さは165kmだった」と言う人もいます。いやいやいやいやいやいやいやいやいや。

昔は一人の投手が連投するのが当たり前で、選手もその当たり前に適応していた。今は分業制の方がメリットがある事が解って、選手が分業制に適応している。単純にそれだけの話です。
金田投手の速球が165kmなら、中継で165kmと表示すれば良かった話です。表示していないけど、本当は165kmだった説は意味無いですよ。

戦後日本にベースボールが広まって、野球文化が発展した。松岡投手も確かに凄かったし、今の投手達も凄い。
別に佐々木投手が野球を舐めているのではなくて、「160kmの速球は打てない」と言う徳光アナウンサー達の考え方が古い。最近の打者を舐めているのはお二人の方です。

昔はケガで流血して親に見せても「そんなもん、唾付けておけば治る」と言われたものです。小学生になったら周りの皆が10m以上の木に登って遊ぶのが当たり前でした。「危ない!」なんて止める大人もいなかったです。その大人達も、子供の頃には同じ様に木に登って遊んだから。

しかし、今の時代ではケガには絆創膏を貼るし、高い木に登ったら「危ない!」と止められます。木登りをしなくてもゲームで遊べる様になった。それなら、ゲームのスキルを磨けば良いのですよ。
その時代によって必要な遊びのスキルが違う。それだけの話です。

んで、意味が解らないのがハリウッドやディズニーアニメが推し進めるポリコレ。別に人魚姫が黒人だろうが、ヒーローがゲイだろうが、観る人が受け入れるなら構わないと思います。

そのポリコレ満載のディズニー映画がコケまくっている訳ですが、意味不明なのが日本の映画やアニメやゲームにもポリコレを押し付けて来る事です。
アカデミー賞の受賞者が白人ばかり→黒人を主人公にすべき→日本のゲームには黒人キャラが少ない!と怒る人達。

いやいや、アフリカの人を誘拐して奴隷としてアメリカ大陸に送ったのは、日本人じゃないですから。黒人やマイノリティに配慮するならどうぞ。ただし、日本の映画やアニメにその配慮を広める事が「進化」だと言う考えは、完全に間違ってますよ。

それは、「野蛮人にもキリスト教を広めるのが正しい」と日本にやって来たザビエルとイエスズ会の人達と同じ発想です。結局日本ではまったく信者が増えず、農民に論破されて、日本占領に失敗しましたよね。小さな親切、大きなお世話ってヤツです。

昔のサラリーマンが夜遅くまでバリバリ働いていたと誇るのも間違いです。
昔は残業が当たり前で、みんなその風潮に合わせて慣れていただけです。
今は残業が少ない方が評価される時代。だからみんなその風潮に合わせて慣れる。単にそれだけの話ですよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?