イノベーション経営への道1

イノベーションを進めるには発想の転換が必要です。
コトラーのマーケッティング・コンセプトからの引用ですが、
最近、ある会議でリーダーの発言で違和感を持っていたのですが、
ビジネス寓話集を読み返してこのような事でした。

【3人のセールスマンの話】
靴のセールスマンが2人、南太平洋の孤島を訪れた。
目的はもちろん、靴を売ることだ。
でも島民を見るとみんな裸足。
そこでひとりのセールスマンはすぐ会社に電報を打った。
「とんでもないところへ来ました。我々にはまったく用がありません。誰も靴を履いていないんですから」
ところが、もうひとりのセールスマンは興奮した様子で会社にこんな電報を打った。
「ここはすばらしいところです。島の人間は靴を履いていません。これならいくらでも靴が売れます」
その後、もう1人のセールスマンが派遣されて会社に以下のように報告した。
このセールスマンは島民にいろいろと聞き込んでから、会社にこのような電報を打った。
「島の人間は誰も靴を履いていません。そのため彼らの足は傷だらけです。
私は島民に、靴を履けば足は守られ、足の痛みから解放されると説明しました。
みんな非常に喜んでいます。
島民の80%が一足12ドルなら購入すると言っています。
これなら初年度だけで5000足は売れるでしょう。
まずはシンプルなもので十分なので、安価に大量生産できます。これに島までの輸送と現地での流通や販売にかかるコストを差し引いても大きな利益が見込めます。
ライバルに気づかれないうちに早く話を進めましょう」

つまり、違和感を覚えたのが、リーダーが一人目のサラリーマンの考えだと思いました。
私は、二人目のサラリーマンの視点で話していました。
しかし、イノベーションを成功さすには三人目のサラリーマンが不可欠
でしたと改めて認識した。

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