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マイクロモノづくり

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マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを…
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#中小企業

マイクロモノづくり概論/28,805文字

マイクロモノづくり概論(1): 自社商品で失敗したことある人にやってほしい「宝探し」 私たちが「マイクロモノづくり」と名付けた新しい製造業の概念を提唱し始めた2010年頃、それは「下請け主体の中小規模企業(町工場など)が自社オリジナルの商品を生み出すこと」だと考えていた。しかし、「何のために、自社オリジナルの商品を作ることが必要なのか」といえば、それはビジネスのためではないのか。今や、従来と同じ考え方や手段ではビジネスを継続できないため、何とかしようと考えた結果、「自社商品

「町の鉄工所が溶接のテーマパークを全国にフランチャイズ展開!」株式会社長田工業所 代表取締役 小林輝之さん

●enmonoとの出会いについて 三木:小林さんお久しぶりです。お元気でしょうか。 小林:はい。年だけ取ってます。 三木:小林さんがzenschoolを卒業したのは今から5年前? 宇都宮:2015年ぐらい? 小林:14年。6年前。たぶんそんなぐらい。 三木:このインタビューの趣旨は卒業してその後いかがですかということで、皆様の活躍ぶりをお伝えするインタビューになっておりますけども。6年前に初めて我々のほうに…あれは何かを見てご連絡いただいたんでしたっけ? 宇都宮

第59回MMS(2013/7/5対談)「メイカーズのたの秘密基地を町工場に!」株式会社関東精密  杉田勇さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 特殊な事業継承の町工場二代目 宇都宮:まず、杉田さんの自己紹介、関東精密さんの紹介をお願いします。 杉田さん:株式会社関東精密の杉田と申します。社名のとおり、関東にある精密機械加工の会社です。 名前は大きいですが、規模は小ぢんまりとしています。お客様は車、食品、衛生面、半導体関係など多岐にわたり、主に部品加工をやっています。 宇都宮:(創業から)何年くらいになるのですか? 杉田さ

第57回MMS(2013/5/31対談)「プロキックボクサーがカワイイ筋肉育成グッズを!」(有)光精工 秋山大輔さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ■精密機械加工で切削と研磨を行う 有限会社光精工(千葉県)は、ゲージメーカーの協力会社として、1964年に創業した。 マシニングセンタ、NC旋盤、研磨による精密機械加工を得意とする。積み重ねた精密加工技術と精密計測技術を基礎に、顧客のさまざまなニーズに応えてきたが、近年は受注が激減。専務取締役の秋山さんは、そのうちまた忙しくなるだろうと、社内の改善をしながら注文が入るを待ち続けた。しか

第56回MMS放送(2013/5/17対談)「ワクワクでつながる金属バネブロック「SpLink」」五光発條(株)村井秀敏さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ■日本でバネづくりを続けたい 村井さんがかぶっている帽子、その帽子にかけた眼鏡は、小さなバネをつなげてつくったものだ。レゴなどのブロックパズルが好きで、「プロ級の腕前」と自負する43歳。村井さんが代表取締役社長を務める五光発條株式会社も、同い年である。 五光発條は、神奈川県で精密超微細バネを開発製造している。山梨工場(株式会社ジー・エス・ケー)と、海外はタイとベトナムに工場がある。バネ

第128回MMS(2016/05/24対談) 「100年後も日本でバネを作り続けるためにバネの可能性を拡大するバネ屋魂」五光発條株式会社 代表取締役 村井秀敏さん

●海外にも展開する「町工場」 enmono(三木) はい、ということで第128回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。司会は株式会社enmono三木でございます。本日は五光発條さんにお邪魔しましてzenschool第4期卒業生の村井さんに色々お話を伺って参りたいと思います。 4期生とenmono(2012/12/22) あといつもの声の出演で――。 enmono(宇都宮) はい、宇都宮です。 enmono 村井さん本日はお忙しいところありが

マイクロモノづくりとは?

マイクロモノづくりとは? 少量のニーズにあわせて、高付加価値、高利潤のモノづくりを行い、だれかに売ってもらうのではなく、自ら販路をつくり、販売を行う考え方です。 マイクロモノづくりの概念は、これまでの大量生産、大量消費とは対極する概念です。(※対立はしない) 少量のニーズにあわせて、高付加価値、高利潤のモノづくりを行い、だれかに売ってもらうのではなく、自ら販路をつくり、販売を行う考え方です。 これまで、製品開発をしたことがない、中小製造業の方でも、一定の手法で製品開発の手

「マイクロモノづくりはじめよう」出版記念イベントレポート(2013/4/26)

「ワクワク!」で生み出されたプロダクトは作家自分自身。 4月26日(金)の夜、enmono初の著書である、『「マイクロモノづくりはじめよう」~「やりたい! 」をビジネスにする産業論~』の出版記念イベントを行った。 この本のプロデューサーである米田さん、そして、この本に登場していただいた、根津さん、八木さん、藤沢さん、村井さんの5名と、三木、宇都宮がパネルディスカッションするという内容で行わせていただいた。 会場は、サイバーエージェント・ベンチャーズさまのご協力で「BASE

第125回MMS放送 「ヌンチャク系iPhoneケースで話題になり、横浜の町工場が世界42カ国と取引」株式会社ニットー 代表取締役 藤澤秀行さん(2016/04/08対談)

●実は結構長いお付き合い enmono(三木) はい、第125回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。本日は株式会社ニットーにお邪魔して藤澤さんに色々お話を伺いたいと思います。司会はいつもの通り株式会社enmono三木でございます。 藤澤 イェイ!(拍手) enmono あといつもの声の出演で――。 enmono(宇都宮) はい、宇都宮です。 enmono 藤澤さんは今回2回目の登場ということで、来ていただきましてあり

マイクロモノづくりについて解説した書籍

本紹介 商品の説明 内容紹介 ★サラリーマンも上司の下請け。脱・下請けするなら、今でしょ! 「マイクロモノづくり」は「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく、今まさに迎える時代の産業革命論だ。 クライアントに逆らえない中小企業やフリーランス、そして上司に逆らえない会社員――。大量生産・大量消費の資本主義では「自分が本当にやりたいコト」のために、時間やコストを犠牲にすることは「罪」だった。 だが、時代は変わった。 ★メイド・イン・ジャパニーズ・ド