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醸造家の新日本酒ブランド立ち上げへの想い|禅利で世界に挑戦できる日本酒を!

はじめまして。プレミアム新日本酒ブランド【禅利】(ぜんり)の醸造責任者をしております、醸造家の廣田孝徳と申します。

たくさんの新しいチャレンジを重ねてきた【禅利】が、皆さんのお手元に届く日が近づいてきました。

この大きなプロジェクトを任せていただいた時から、ワクワクと共にたくさんの不安もありましたが、 本当に、今までにない美味しい日本酒の完成が近づいており、僕自身とても楽しみです!

自己紹介(プロフィール)

東京農業大学大学院 応用生物科学部醸造科学科 博士前期課程 で学び、修了 後、大好きな日本酒の業界に入りました。

そして29歳の頃、この恵まれた伏見 という「土地」、歴史ある「京都」、そして何より伝統的な歴史を守り続けてきた「玉乃光酒造」の魅力に惹かれ、29歳の時に入社しました。

2023年現在、酒造り歴14年、酒造技能士1級です。

自分が信じる新しい日本酒の世界観構築に挑戦したい

最初にこの新しいプレミアム日本酒ブランド【禅利】立ち上げのプロジェクトの話を聞いた時、率直に「絶対やりたい! チャンスだ!」と思いました(笑)
 
理由としては、玉乃光酒造の伝統を尊重しながらも、今まで出来なかった新しい挑戦をして欲しい、という内容だったからです。
 
もちろん、ゴールは「世界に挑戦できる、最高に美味しい酒」。
 
現在、クラフト日本酒ブームや若手の杜氏の台頭もあり、SNSなどでも頻繁に日本酒について発信されているのをよく見るようになりました。
 
その中で、昔に比べると一般に広がるお酒の表現が細かくなってきて、作り手としては「表現だけで嫌われてしまう」という懸念がありました。

ですが、京都の歴史あるこの酒蔵から、繊細で透明感のある最高のプレミアム日本酒を届けたい――この想いを叶えるために、流行りなどを気にせず自分が信じる新しい【禅利】の世界観を作るために、チャレンジをしようと決めました。

浸漬と麹造の新たなチャレンジ

醸造家としての新しいチャレンジとしては、たとえば「洗米」の方法があります。

本来、玉乃光酒造では300キロの米をまとめて洗います。ですが、【禅利】は桶一つ一つに10キロ米を入れて水を浸透させます。そうすることにより、お米の給水具合がさらに統一され、蒸しあがった後にべたつきがなく、さらっとした仕上がりになり、透明感のある味を引き出すことができるのです。
 
また、麹づくりでは、麹菌が作り出す菌の種類や活動を変えるために、温度管理を細かく調整しました。このようにして、より深く麴と対話することで、日本酒の繊細さを引き出すことが出来ました。
 
とにかく、この浸漬と麹造が今までになく、繊細で緻密な工程で、とても大変でした。

魂のこもった世界と戦える本当に美味しい日本酒で恩返しを

この度、新日本酒ブランド【禅利】立ち上げという素晴らしいチャンスを、醸造家としていただきました。

もちろんプレッシャーもありました。ただ、僕はいつも思うのが、美味しい酒米を育ててくださった農家さんに恩返しもしたいんです。

常に自然と戦っている農家さんの大変さを思うと、当たり前ですが中途半端なものは作れない。全力で魂こめた、世界と戦える本当に美味しい日本酒を作りたい。

僕だけでなく、【禅利】に関わる全ての方々が、みんなその一心でこの日本酒を作り上げてきました。

発売はもうすぐです。この京都の恵まれた土地と玉乃光の伝統、そして禅の思想をもとにした美の哲学。

多くの方々に驚きと感動を与えられる日本酒に仕上がったと思っています。

自信を持って皆さまの元に送り出すプレミアム新日本酒ブランド【禅利】に、ぜひご期待くださいませ。


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■この記事を書いた人
【禅利】醸造責任者 醸造家 廣田孝徳 
東京農業大学大学院 応用生物科学部醸造科学科 博士前期課程 で学び、修了後、日本酒の業界に。2023年現在、酒造り歴14年、酒造技能士1級。

#自己紹介 #私の仕事  

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