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美しい日本の風景

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美しい日本の風景写真集
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2020年12月の記事一覧

オホーツク海の流氷

はるかシベリア大陸から南下してくる、オホーツク海の流氷。実はこの流氷、世界的に見てもごく限られた地域でしか見ることができない冬ならではの景色なんです。そして、日本では北海道のオホーツク海でしか見ることの出来ない、ここだけの絶景。 ■おーろら号に乗船 網走から発着する「おーろら号」。正式には網走流氷観光砕氷船おーろらです。おーろら号の砕氷の仕組みはガリンコ号Ⅱと異なり、船首から氷に乗りかかり船の重みで流氷を割る仕組み、そのため通常の同サイズの船の倍の出力をもつ、パワフルな船

本土最南端の駅「JR西大山駅」

JR西大山駅はJR指宿枕崎線の駅で本土最南端の駅です。開聞岳の麓ちかくにあり、駅周辺には人家はなく、 畑の中にある駅です。駅舎もなく、もちろん無人駅で、 少し荒れ気味です。この駅は本土最南端の駅だけあって、鉄道ファンには人気のある駅なのです。 ■幸せの黄色いポスト 開聞岳を正面に望む絶好のロケーション。季節によって花々が彩り、撮影に訪れる人も。「幸せを届ける黄色いポスト」があり、大切な人への手紙を投函すると、思いが届くかも。 ■JR西大山駅 駅舎自体は無人の小ぶりな駅で、

東北で唯一の現存天守「弘前城」

弘前城は現存12天守としては最北の城です。津軽氏の居城でした。津軽信枚によって築城された当初は「鷹岡城」と呼ばれていましたが、南光坊天海のアドバイスにしたがって地名を「弘前」に改称し、城名も弘前城となりました。現存12天守に数えられてはいますが、築城当初の5層5階の天守は焼失しており、現在残っているのは後に建てられた御三階櫓です。 豪雪の弘前公園雪化粧した弘前城天守は、素晴らしい雪景色でした。 ◆飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ旅行記 ◆Adobe Stockで写真・動画を販売し

積雪の「鳥取砂丘」

鳥取砂丘は、鳥取市の日本海海岸に広がる広大な砂礫地で、代表的な海岸砂丘である。山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されており、南北2.4km, 東西16kmに広がる。観光可能な砂丘としては日本最大です。 ■馬の背 鳥取砂丘で最も人気のある場所は、標高が50m程もある「馬の背」。砂丘に来たらほとんどの人はここに上り、頂上からの景色を楽しむことと思います。そんな高さを誇る馬の背も、雪の日には白く染まります。 ■馬の背下のオアシス 馬の背のすぐそばにあるオアシスも鳥取砂丘の見ど

伊達政宗公の霊屋「瑞鳳殿」

1637年に建立された伊達政宗公の霊屋瑞鳳殿は桃山の遺風を伝える豪華絢爛な廟建築で、1931年に国宝に指定されるも戦災によって焼失。現在の建築は1979年に再建されたもの。 ■涅槃門 階段を登り終えて見えてくるのが「瑞鳳殿 涅槃門」。すべての煩悩を消し去って、悟りの境界へ入る門戸と言われています。 ■瑞鳳殿 政宗は、70歳で江戸で亡くなると遺言通り、ホトトギスの声が聞ける経ヶ峯に葬られ、この「瑞鳳殿」地下で眠りについています。現在の瑞鳳殿は、昭和54(1979)年に再建

海辺の露天風呂「不老ふ死温泉」

波打ち際の露天風呂。高波の際には、海水が浴槽に入り込むため閉鎖しなければならないほどの海との近さが魅力です。荒々しい日本海の景色と潮風を感じながら浸かる温泉はまた格別!照明がないため、日の出から日没まで限定の野趣溢れる露天風呂です。青森空港上空は猛吹雪で着陸まで30分上空を旋回し無事に着陸しました。 ■黄金崎に向かう国道101号線 不老ふ死温泉のある黄金崎に向かう国道101号線は、途中猛吹雪でした。 ■黄金崎付近 黄金崎付近の日本海に出ると雪はやみ虹ができ雲間が出てきまし

トラピスチヌ修道院

明治31年にフランスから派遣された8人の修道女が設立した日本初の女子修道院。園内には、テレジア、ジャンヌダルク、天使ミカエルなどの聖像や資料館があり、道なりに牧歌的な草原が広がっている。 ■大天使聖ミカエル像 フランスから送られた「大天使聖ミカエル像」が出迎えてくれます。”正しい人々を救うために悪と戦う大天使長の一人”と聖書に書かれ、日本でキリスト教を布教したフランシスコ・ザビエルによって「日本の保護者」と定められたといわれています。 ■聖母マリア像 ミカエル像の後方に立

国宝・国重要文化財の「瑞巌寺」

慈覚大師円仁によって開創された奥州随一の禅寺「瑞巌寺」。正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」とし、現在は臨済宗妙心寺派に属している。現存する建物は、仙台62万石の祖、伊達政宗が4年の歳月をかけて建立した歴史的建造物で、豪壮かつ華麗な伊達文化を今に伝えている ■総門 参道の入口に位置する切妻造、 本瓦葺の薬位門で、両袖に太鼓塀が附属します。正面に掲げる扁額は瑞巌寺105世天嶺性空禅師の筆によるもので、「桑海禅林」と書かれています。 ■参道の杉並木 ■法身窟 受付所の左手に

五所川原市の「立佞武多の館」

立佞武多の館とは、立佞武多祭りに出陣する大型立佞武多を常時格納・観覧できるほか、新作立佞武多の製作体験、津軽の民工芸の製作体験、五所川原ネプタのお囃子の練習など様々なイベントが行われる施設です。 ■五所川原立佞武多祭 五所川原立佞武多祭りとは、青森県五所川原市で8月4日から8月8日に開催される祭りです。 「青森のねぶた」と「弘前ねぷた」と並ぶ青森三大佞武多の一つで、高さが最大で20mを超える山車の壮大な運行が魅力です。 ■立佞武多の館 2004年4月、五所川原市中心街にオ

白虎隊十九士の墓「飯盛山」

飯盛山は、会津若松市街の東2キロにあり、城下町を一望に見渡す小高い山で、その頂上には約1650年~1700年前につくられた前方後円墳であり、隠れキリシタンの祠もあり、そして古くは古代四道将軍、弁財天、日本武尊などの神話も残り、1600年以上、連綿と会津盆地を見守る信仰の山です。ここには、白虎隊十九士の墓、各地で戦死した三十一士の墓や、イタリア並びにドイツから贈られた記念碑、さざえ堂、宇賀神堂、厳島神社、白虎隊引揚の洞門、市天然記念物の太夫桜など、数多くの神話、史跡名所が残って

ランプの宿「青荷温泉」

青森県の山奥に、電気もテレビもなく、ケータイの電波すら届かない温泉宿「ランプの宿 青荷温泉」があります。他ではなかなか体験できない不便な環境が人気で、国内外から多くの観光客が訪れているとか。夜になると明かりはランプだけ。 「ランプの宿」までは、車がなんとかすれ違えるような山道を進みます。その途中、津軽弁で書かれた宿の案内板があちこちに設置されていますが、中には意味すらわからないものもありました。豪雪になか標高400mの山間の一軒家の宿へ向かいます。周囲には川が流れ、山や木々に

夕暮れの異国情緒あふれる街並「函館元町」

函館市の代表的な観光エリア・元町。多数の教会や西洋文化と日本文化が混じり合った街並み が石畳の坂道に沿って建ち並び、「異国情緒漂う」という表現がぴったりと当てはまる景観を作り出している。 ■函館ハリストス正教会 「函館ハリストス正教会」は緑の屋根と真っ白の壁のコントラストが美しく、日本初のロシア正教会聖堂ということもあり、観光スポットとして特に人気があります。 ■元町公園 港を見下ろす高台にある元町公園。ここにはかつて役所があり、行政の中心地だった。室町時代の地方豪族

高原のリゾート地「雲仙」

雲仙の地名は、西暦701年に、行基がこの地に開山したとされる「温泉山満明寺」の山号が元となっている。この「温泉」が、かつては「うんぜん」と読まれていたことに由来する。 ■雲仙地獄 雲仙の古湯と新湯の間の白い土に覆われた一帯、「雲仙地獄」。噴気孔からは白い蒸気がもくもくと噴き上がり、あたりは硫黄の匂いに包まれています。ここには30余りの“地獄”があり、江戸時代にはキリシタン殉教の拷問が行われた舞台としても知られています。 ■雲仙仁田峠 島原半島の中心に位置する仁田峠は、雲仙

島原市武家屋敷の町並

長崎県島原市の武家屋敷街は、狭義では江戸時代に島原藩徒士が居住していた島原城外郭の西側の当時鉄砲町と呼ばれていた地区の一部で町並み保存地区に指定される「下の丁」を指す。 広義では上新丁、下新丁、古丁、中の丁、下の丁、新建、江戸丁の7つの地区と城内の一部の総称である。武家屋敷、武家屋敷通りとも呼ばれる。 ■通りの中央に湧水 通りの中央に湧水が流れ、路面は舗装せず、両側に重厚な石垣塀が続く。茅葺きの武家住宅も三軒残り、市の管理の元で一般公開されている。 ■武家屋敷篠塚邸 江戸