イベントメモ|これからのPRのプロは少し先の未来を予測できる人に。 #PRSJ Professionals Meeting 2020 -10年後のPR産業を考える-①
9月28日(月)「PR Professionals Meeting 2020」というオンラインイベントに参加しました。コロナでオンラインイベントが増えたのは地方在住のワーママとして、ほんとありがたい限り。
PR業界って?
今回のイベントの主催はPR業界の業界団体、日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)主催のイベントです。
「PR会社に勤めています。」というと「広告代理店?」「ホームページとか作ってるの?」と聞かれたりします。
日本では広告記事のことを「PR記事」と言ったり、自己PR=自己アピールの意味でつかわれたりするので、「PR=プロモーション」だと結構勘違いされることも多いです。
「PR=パブリックリレーション」関係作りのコミュニケーション活動のこと。日本語だと”広報”と言い換える場合も多いです。
▼日本パブリックリレーション協会の引用
広報・パブリックリレーションズは、“関係性の構築・維持のマネジメント”である。企業・行政機関など、さまざまな社会的組織がステークホルダー(利害関係者)と双方向のコミュニケーションを行い、組織内に情報をフィードバックして自己修正を図りつつ、良い関係を構築し、継続していくマネジメントだ
つまり、PR会社は「広告」ではなく「広報・コミュニケーション」の専門会社です。
私は、PRの仕事はとても好きだし、誇りに思っています。けれど業界としてなかなか理解されないことに対して、はがゆく感じたりもしています。(以前に比べるとかなり変わってきていると感じることもあるけれど)
今回のイベントの主催であるPRSJはそんな誤解されやすいPR業界を知ってもらい・発展させる組織だと思ってます。
前置きが長くなっちゃったけど、今回のイベント、保育園へのお迎えしながら、とびとびで聞いていたのでセッション全体を聞けたわけではないのですが、せっかくなので記録に残します。
参加したイベントについて
▼17:10〜18:30 キーノートセッション
「10年後のPR産業を考える」
▼登壇者
(株)ベクトル 取締役副社長 吉柳さおり氏
広島市立大学 広島平和研究所 准教授 河炅珍氏
(株)グローコム コミュニケーション・ストラテジスト 岡本純子氏
モデレーター
(株)PR Table 取締役 菅原弘暁氏
心に残ったこと1:メディアを追うのではなく社会への課題提起をする
今までのPRは報道してもらうために「メディアニーズ」に寄せる情報発信をしてきたけれど、これからは少し先の未来を想像して社会への課題提起をすることが必要になる。
PR会社の仕事として、メディアに報じてもらうための活動もあります。個人的には記者さんに情報提供に行ってお話するのはとても好き。
けれど、今までのPRは報道してもらうために「メディア」に寄せすぎていたのかも。メディアが欲しがる(だろう)というメディアバリューに寄せて発信するのではなく、社会にとっての価値は何か?を改めて研ぎ澄ましてコミュニケーションしていく必要がでてくる。
確かにメディアブームってあって、一つの現象が話題になるとしばらくその話題が続くことってよくある。例えば食品偽造問題だったり、スポーツ界のパワハラだったり。一つの話題が話題になると、それまでだったら見向きもされないようなことまで関連ニュースになったり。
でも、「人種差別」の課題だったり、本来は日本でももっともっと報じられてもいいんじゃないかと思うような大切な課題もたくさんあって。そうした社会課題全般の本質をみていくことこそPRすべきことなんじゃない?
そうよね。ほんと。クライアントワークの中でもそれを意識し続けること、プロとして、私はできているのかな。
PRの可能性に期待して、もっと日本のPR自体が変わっていく必要があるんだろうなぁ。
心に残ったこと2:これからのPRパーソンに必要なのは未来を予測する力
1つ目の「メディアを追うのではない」の話に少し重複するのだけれど、過去のアーカイブ(報道)から傾向を把握してメディアを追うのではなく、少し先の未来を予測して提示する能力こそこれからのPRパーソンに必須な能力になるという話。
これは最近、自分でもすごく思っていたところだったりしたのでズシンと心に響きました。
業界で活躍されていたり、尊敬するPRパーソンはその「未来を予測する力」に長けている気がして。嗅覚が鋭いということなのかもしれないけれど、これから社会にとって何が課題になるのか、大切なポイントはなにかということを予測して企業や社会に提示する。それがこの先の見えない時代に必須な力なんだろうなと感じています。
私はその点、アーカイブからの分析は割と苦にならないけど、未来予測力という意味では、予測したものを「提示する」部分が自分に自信がなくて苦手だなと思っていたところ。鍛えないといけないな。と強く思いました。
心に残ったこと3:勇気を持とう!
世の中がどこに向かっていくかわからない時代だからこそ、勇気をもって社会の行く末を提示していく
予測した未来は合っているかどうかわからない。だからこそ「勇気をもって」提示することが必要。自分への自信のなさから”間違っているかもしれない”ことを堂々と提示することに抵抗があった。
けれど、この「勇気を持つ」は今の自分にとってはとても重要だなと。
PRの可能性を信じて、もっと勇気を持ってもいいのかもしれない。
終わりに
PRの未来に向けて、自分は今日からどう仕事していく?
自分の中で心にとめていたいなと思いました。
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