日本の酪農を応援したくて、牛乳を50%以上使用した抹茶ミルクを開発しました
こんにちは、JA全農広報部 note編集部のyです。
突然ですが、皆様の好きな飲み物はなんですか?
実は私は抹茶ラテに目がないのです。牛乳と抹茶って最強の組み合わせだと思うのです。
抹茶の苦みにミルクのまろやかさが加わり、絶妙なハーモニーを奏でていてあとを引くおいしさ…最近ではカフェでも定番商品になっていますし、昨年では飲料メーカー各社が次々と抹茶ラテを発売して話題になりましたよね。そんな中、全農も抹茶ミルクを発売することになりました!
全農の抹茶ミルクとは?
実は、全農は2021年12月に牛乳を50%以上使用したミルクティーを発売しました。それがありがたいことにSNSで話題となり、テレビなどのメディアにも取り上げられ、多くの方に飲んでいただくことができました。今回、この「牛乳50%以上使用シリーズ」から2022年11月1日(火)に抹茶ミルクが発売されました!!
こちらの抹茶ミルクも牛乳を50%以上使っています。これはおいしいこと間違いなしですね!!
全農がなぜ牛乳50%以上使用ドリンクを販売することになったのか。今回は、開発と販売に携わる酪農部の3名の職員に、経緯と抹茶ミルクの開発の苦労話についてインタビューしました!
牛乳を50%以上使用した飲み物を開発した背景
部員Y:2021年に牛乳を50%以上使用したミルクティーとカフェオレを発売しましたね。その背景にはどのようなことがあったのでしょうか?
古賀:ドリンクの販売に踏み切ったのは、コロナ禍の影響で生乳の需要が落ちこみ、全農酪農部として牛乳の消費拡大に向けて何かできないかと考えたことがきっかけです。
そもそも、生乳の生産量は酪農家の減少などで減っていましたが、近年は健康志向やカフェ需要などもあって牛乳の需要が高まり、供給が足りていない現状にありました。そこで国が酪農家の経営安定のための補助金を出したり、酪農家をはじめとする関係者の努力によって令和以降、生乳生産量は増加に転じました。
ようやく需給のバランスが取れてきた!というタイミングで新型コロナウイルス感染症が流行し、牛乳・乳製品の需要が減少してしまいました。その結果として、生乳が余るほうに反転してしまったんです。
部員Y:たしかに昨年末に生乳が廃棄されてしまうかもしれないという問題がニュースでもたびたび取り上げられていましたね。
古賀:そうですね。全農酪農部としてはこうした事態を察知して、何か酪農の現状、牛乳消費の現状を皆さんに直接お伝えできる製品を作れないかと思い、オリジナル製品の開発に至りました。
部員Y:開発までにはそのようなストーリーがあったのですね。「牛乳50%以上使用」をコンセプトにした理由はありますか?
古賀:牛乳のおいしさを知ってほしいというのが一番です。また、酪農部には大手飲料メーカーに向けて牛乳を販売する事業がありますが、そこと競争するのではなく、逆に大手飲料メーカーではコストや開発期間の面で販売が難しいものにあえてチャレンジすることで、牛乳の魅力や可能性を広げ、消費拡大の輪を広げること。また、社会に向けて酪農業界のことを少しでも知ってもらいたいという想いも込めて牛乳50%以上使用という点にこだわりました。「原価にはこだわるな」と言ってくれた上司の後押しも大きかったですね。
部員Y:なるほど、生乳・牛乳の流通に携わる酪農部ならではの想いを元に開発されたのですね。
発売後の反響は
部員Y:牛乳を50%以上使用シリーズ第1弾の商品であるミルクティーの発売からもうすぐ一年。反響はいかがでしたか?
柳内:おかげさまでミルクティーは販売した直後からSNSで話題となり、多くのテレビ番組等のメディアに取り上げていただきました。初めに5,000ケース製造したのですがあっという間に売り切れとなり、すぐに増産をしましたが、供給が追い付かず一時は予約注文で承っていました。
部員Y:年末年始の生乳廃棄の危機を伝えるテレビ番組で、このミルクティーが取り上げられているのを見ました。昔一緒に仕事をしていた上司がテレビに映っていてビックリしたのを覚えています。
柳内:JAタウンのレビューや注文コメント、SNSの投稿などでおいしかった!という味への評価はもちろんうれしかったのですが、酪農への応援メッセージも多くいただき、本来目的としていた「牛乳消費拡大の輪を広げる」ということに貢献できたと感じました。
また酪農家や酪農関連組織からも、全農がこの取り組みをしていて励みになったというお声をいただきました。厳しい環境のなか、酪農家の皆さんが変わらずに丹精込めて絞った生乳が、日頃からよく飲まれている商品を支えていることや、消費者の皆さんに酪農の応援の輪が広がっていることをお伝えすることができたと感じています。
吉川:商品の受発注の中でも直接お電話を消費者の方からいただく機会が増えました。普段の業務ではなかなか感じることができなかった消費者の皆様との関りを持つことができてうれしく感じましたね。
部員Y:まさに生産者と消費を結ぶ懸け橋になれた瞬間ですね!
抹茶ミルクの開発にかけた思い
部員Y:抹茶ミルクの開発にはどのような思いが込められていますか?
古賀:世界的な飼料原料の価格高騰に加え、国内では生乳の需要が落ち込んでいるため、酪農家は大変厳しい経営環境にあります。こうしたなか、全農としては牛乳の販売や消費拡大に力を入れることで酪農家にプラスになる取り組みを続けていきたいと考えています。この抹茶ミルクそのものが牛乳の消費量に与えるインパクトはわずかですが、この商品を1つのキッカケとして、消費者に酪農情勢や全農の取り組みを知ってもらうとともに、酪農家へのエールになってくれたらうれしいですね。
部員Y:年末に向けて、生乳生産量が伸びてくる時期でもあると思うので、抹茶ミルクと合わせて牛乳もたくさん飲んでいただきたいですね!
抹茶ミルクの特長
部員Y:抹茶ミルクのアピールポイントを教えてください!
吉川:原材料には国産にこだわっています!50%以上使用している牛乳はもちろん、抹茶には京都府産茶葉を100%使用した「抹濃(宇治抹茶)」、砂糖には北海道産の「てん菜糖」を使用しています。
部員Y:確かに原材料名上位3個が(国産)と表記されているドリンクはなかなか見ないですね!
柳内:今回はパッケージもミルクティー、カフェオレと比べるとリニューアルしています!
まず飲み口の広いアルミ缶を採用してより飲みやすく、牛乳をはじめとする原料の香りが楽しめるようになっています。また、側面にはインターネットなどで全国から募集した酪農や牛乳に関する川柳を掲載しています。読んでもほっこりできますよね!さらにキャップには酪農家がデザインしたかわいい乳牛の絵を掲載しました。酪農家とのつながりがあるからこそのできたデザインですね。
吉川:今回の商品開発には、JAタウンのレビュー等でいただいたお客様の声も反映しているんです。商品開発にも消費者の皆様とのつながりを活かしています。
部員Y:たくさんの思いが込められているドリンクなのですね。
吉川:味については、牛乳をたっぷり使っているだけあって、ミルクリッチな風味でおいしいですよ!市販の抹茶ラテと比較して飲むとより一層濃厚さがわかると思います。上品な渋みを持つ宇治抹茶と牛乳の相性もすごくマッチしました。
部員Y:確かに!これはおいしいですね!濃厚なミルクの中に抹茶の香りがアクセントとなっていますね。てん菜糖を使用しているからか甘さが柔らかくてあっという間に飲めてしまいます!
抹茶ミルクを買える場所
JAタウン内の全農酪農部公式ショップ「酪市酪座」
ご紹介した抹茶ミルクはJAタウン内の全農酪農部公式ショップ「酪市酪座」で購入できます!
抹茶ラテの基礎情報はこちら!
ミルクティー、カフェオレも販売中ですのでこちらもよろしくお願いします!
また酪市酪座ではポンドバターやチーズなどお買い得な乳製品を販売してい
ますので是非ご覧ください!
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