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今年も「国産夏イチゴのショートケーキ、始まりました!」-たまごこっこより。

こんにちは。JA全農広報部note編集部員Nです。
さっそくですが全農のグループ会社、JA全農たまご株式会社が運営する洋菓子店「TAMAGO COCCO(たまごこっこ)」で、7月13日から国産夏イチゴのショートケーキの販売が始まりました!

え。イチゴのショートケーキは一年中、いつでもあるよね?
と思われたみなさま。そうなのです。洋菓子店では「イチゴのショートケーキ」は欠かすことのできない人気商品。お店には一年中並んでいます。しかし、国産原料にこだわるTAMAGO COCCOでは国産イチゴの入荷が難しくなるこの時期、イチゴのショートケーキを提供していなかったのです。

―と、その前に。
「TAMAGO COCCO」とはなんぞや?

と思った人も多いと思いますので、お店のことを紹介させてください。

TAMAGO COCCOは、国産鶏卵を販売するJA全農たまごが卵の魅力を伝えたり、消費者の皆さんの声を聞いたりするテストキッチン「たまごCOCCO by JA全農たまご」として2016年に東京都新宿区下落合でスタートしました。当初はプリンやシュークリーム、ロールケーキをメインに販売していましたが、19年4月に同区市谷薬王寺町へ移転。「こだわりの卵と国産原料のよさをスイーツを通じてお客さまに提供する」ことをコンセプトにリニューアルオープンしました。
お菓子にJA全農たまごのブランド卵「しんたまご」「とくたま」「農協たまご」を使うことはもちろん、「東京牛乳」や「農協牛乳」、ジャージー牛乳をはじめ、生クリームやバターなどの乳製品、小麦粉、デンプン(※)といった原料も国産にこだわっています(※TAMAGO COCCOでは通常コーンスターチを使用するお菓子には国産の米デンプンを使用しています)。

夏にイチゴのショートケーキがなかった理由

本題に戻ります。国産原料にこだわっているTAMAGO COCCOで夏場にイチゴのショートケーキが作れなかった件についてです。

イチゴ本来の旬は春といわれていますが、ハウス栽培や品種改良などが進み、今ではほぼ一年中収穫することも可能になりました。とはいえ、イチゴは暑さが苦手。6~10月ごろは国内での生産量が少なく、アメリカなどからの輸入が中心になっています。
「夏場は市場に国産イチゴがあまり出回らず、入荷が不安定になります。そのため当店では、例年5月半ばから11月後半までイチゴのショートケーキをお休みしていました」と、TAMAGO COCCOのシェフパティシエ・岩村周平さん。しかし、お客さまからは「夏場もイチゴのショートケーキが食べたい」という声がありました。

そこでJA全農長野と協力して、夏から秋にかけて収穫する「夏秋イチゴ」の産地のひとつ、JAながの(長野県)のイチゴ「ペチカ」と「すずあかね」を使ったショートケーキの販売を、2022年よりスタートしました。

冬のイチゴと夏のイチゴ

涼しい環境を好むイチゴには「一季成り性」と「四季成り性」があり、冬から春にかけて収穫する「とちおとめ」や「あまおう」などは一季成り性、夏から秋に収穫する「ペチカ」「すずあかね」は四季成り性の品種です。
一季成り性のイチゴは日長(日が出ている時間)と低温の条件がそろうと花を付けますが、四季成り性品種は温度や日長にあまり左右されないので、夏でも実をつけることができます。しかし、四季成り性のイチゴは一季成り性と比べて小粒で酸っぱいとか、食味が劣る、収穫量が少ないなどの課題がありました。
近年、「夏場も国産のイチゴを使いたい!」という製菓業界などからの要望もあり、四季成り性イチゴでも品種改良が進み大粒で甘い品種が登場したり、産地と行政が協力して栽培技術を確立したりするなど、品質が向上しています。
今では長野をはじめ、北海道、青森や宮城などの東北地方など冷涼な地域を中心に、夏や秋に収穫する「夏秋イチゴ」の栽培が増えています。

産地を訪問して生産者から話を聞くチーフパティシエの深町さん(右)

「ペチカは出荷期間が短いですが、形がきれいで甘味があります。すずあかねは冬のイチゴと遜色なく使えるほどおいしいです」と岩村シェフ。パティシエが実際にJAながのを訪問して生産者のこだわりや夏イチゴの魅力を聞き、ケーキづくりに生かしています。

昨年、初めて販売したところ、販売価格は少々高めではありましたがとても好評で、「誕生日にイチゴのショートケーキを食べられてうれしい!」という夏生まれのお客さまの喜ぶ顔がありました。JAながのの夏イチゴのショートケーキ、今年は10月末ごろまでの販売を予定しています。国産の夏イチゴをお楽しみください。

せっかくなのでTAMAGO COCCOのお菓子をご紹介

お店ではプリンやシュークリームなど卵のおいしさを感じられる定番スイーツをはじめ、旬のフルーツで季節感を楽しめるショートケーキにタルト、チョコレートを使ったケーキやティラミス、焼き菓子などを展開。商品に合わせて卵を使い分け、卵の味わいや風味が感じられるように工夫しています。

看板商品はやはり…
卵をふんだんに使ったプリン!

卵のよさが伝わりやすいプリン。TAMAGO COCCOでは「とろけるプリン(旧しんたまプリン)」「とくたまプリン」「全農たまごプリン」の3種類を展開しています。
それぞれの特徴は…
「至福のとろけるプリン」(写真左)
農協たまご、ジャージー牛乳、グラニュー糖と、シンプルな材料で作る。とろとろ系でなめらかなくちどけ。

「濃厚なとくたまプリン」(写真中央)
とくたま、生クリーム、グラニュー糖、東京牛乳、バニラで作る、お菓子屋さんのプリン。濃厚でちょっとかための食感です。

「全農たまごプリン」(写真右)
使うのは農協たまご、農協牛乳、グラニュー糖と国産原料のみ。カラメルを入れず、卵のシンプルな味わいを楽しめます。

そしてシュークリームも人気です。ザクザクッとしたシュー皮がたまらない「クリスピーシュークリーム」(写真左)と、たっぷりクリームの「たまご屋さんのシュークリーム」(写真右)があります。
それぞれ特徴は…
「贅沢たまごのクリスピーシュークリーム」
シュー皮と中に詰めるクリームには違った卵を使用。シュー皮には農協たまごを全卵で。クリームには、とくたまの卵黄をベースに生クリームを配合し、リッチな味わいに仕上げました。シュー皮のザクザクとした食感も楽しめます。

「たまご屋さんのシュークリーム」
毎日食べてもらえるように、シンプルな味わい。生クリームをホイップせずに加えたクリームはとろっとなめらか。中にたっぷり詰まっています。

ほかにも…
「国産チーズの二層仕立てチーズケーキ」(写真左)は二層になっていて、下の層は蒸し焼きの濃厚なニューヨークチーズケーキでクリームチーズを使用。上の層はパルメザンチーズを使ったスフレチーズで、二段焼き製法になっています。上下でチーズ感が異なるので一度で二度おいしい。

「たまご屋さんの三層仕込みティラミス」(写真中央)は三層になっていて、それぞれ異なった形で卵を使っています。下の層は卵黄を使ったマスカルポーネのムース、真ん中は卵白を使ったメレンゲ、一番上は卵黄と牛乳で作るコーヒーのババロアと、卵の変化を楽しめます。

「職人の手折ミルフィーユ」(写真右)には国産原料で作る自家製のパイ生地を使っています。

焼き菓子は15種類をラインアップ。推しはフィナンシェ。

焼き菓子はマドレーヌやフィナンシェをはじめ、クッキーにサブレ、パウンドケーキなど常時15種類がスタンバイ。米粉を使ったサブレやタマネギのクッキーなど、ちょっと変わったお菓子も並びます。

中でも岩村シェフのイチオシは「フィナンシェ」です。農協たまごの卵白と粉砂糖、焦がし発酵バター、小麦粉、アーモンドプードルなどの粉類で作るシンプルな焼き菓子は素朴な印象ですが、素材のおいしさが感じられる一品です。厚みがある型で焼くTAMAGO COCCOのフィナンシェは、表面はサクサク、中はしっとりの食感も特徴になっています。
ほかにも、夏場には国産レモンを絞って作るレモンスカッシュが登場。好みの酸味&甘さでシロップを調節してくれます。今後は買ってすぐに食べられるようなスイーツも増やしていきたいと、岩村シェフ。また、首都圏内の駅ナカの催事での販売や通信販売にも力を入れていく予定です。
卵と良質の国産原料にこだわったスイーツを提供するTAMAGO COCCO。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

TAMAGO COCCO公式サイト

焼き菓子は全農の産地直送通販サイト「JAタウン」でも購入できます。
JA全農たまごのショップはこちら

*お知らせ
2023年9月6日(水)から9月19日(火)まで、北千住マルイでの催事開催を予定しています。

最新情報はInstagramでお知らせしているので、チェックしてみてくださいね。

おまけ。気になる…1ショット。かわいい…

TAMAGO COCCOの店内で休憩中のオムレッツくんたち。
JA全農たまごの公式キャラクターです。

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