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#53 インフルエンザ流行中

インフルエンザの流行が続いています

NHKは1医療機関当たりのインフルエンザの全国の患者数が10月末に19.68人に上り前週比3.3人増加したと発表しました。このデータをもとに推計される全国の患者数は前の週から約13万人多い、約67万4千人となり、9月以降の累計患者数はおよそ291万人に上ると推計されます。

また、厚労省は11月10日に「都道府県別の感染状況報告」を発表し、山梨県の39.63人、埼玉県の34.84人、愛知県の34.62人のほか福島県、長野県、愛知県が定点当たりの患者数が30人を超え『警報レベル』を超える状況にあり、拡大する感染状況に危機感を表しています。

この秋のインフルエンザ流行は、新型コロナウイルス感染症流行のため2020年以降インフルエンザに対する免疫力の低下やワクチン未接種により感染が拡大していると専門家が警鐘を鳴らしています。

 高齢福祉施設でのインフルエンザ対策

インフルエンザに罹患すると38℃以上の発熱があり、頭痛、関節・筋肉痛など全身に症状が現れ、免疫力の弱い高齢者は、重症化のリスクが高いといえるでしょう。
高齢福祉施設において、どのようなインフルエンザ対策をとるべきか見てみましょう。

(1)ワクチン接種

厚労省予防接種リサーチセンターは、ワクチンの予防接種の有効性を強調しています。死亡のリスクが1/5に、入院のリスクが1/3から1/2まで減少することが期待されています。高齢福祉施設の入所者さん、職員、関係者の予防接種を徹底することが重要です。

(2)手洗いやアルコール消毒の励行

一般的に、ウイルスはアルコールや石鹼に弱いため、手洗いや手指消毒によりウイルスを洗い落とすことができるので、身近で実践しやすい有効な対策といえるでしょう。

(3)咳エチケットやマスクの着用

くしゃみや咳が出るときには、ハンカチやティッシュなどで口と鼻を覆うか袖の内側で口と鼻を覆い、ウイルス飛沫の拡散を抑えるようにしましょう。マスクを着用することで、周囲の人への感染を防ぐことができます。鼻の部分に隙間があったり、あごの部分が出ていると効果が低下するので注意しましょう。

(4)その他の対策

冬場に空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下するので、適度な湿度を保つように工夫しましょう。乾燥しやすい場所では加湿器などを使って、適切な湿度(50%~60%)を保つことも効果的な対策といえるでしょう。


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