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【社内勉強会】SDGs思考を日常で考える

みなさんこんにちは!

本日は、ZENKIGENの社内セミナーについてレポートしたいと思います。
ZENKIGENでは、それぞれのスキルや知識などを共有する場はこれまでも数多く開催してまいりましたが、社内セミナーの体制づくりができておりませんでした。今年度からは定期的な社内セミナーの場を設け、またnoteでも発信して参りたいと思います!

メンバーの学びや共通言語を作ることが、良いサービスを作っていく基盤になると思いますので、社会により良いサービスをお届けしていくために、我々も日々勉強してまいります!

今回のテーマは「SDGs」です。
最近耳にする機会が多くなってきていますし、社内でも議論されることが増えてきました。

しかしなんだか17個もあるし、232個も指標があって、なかなか自分一人で勉強するのは難しいテーマでもあります。そこで、みんなで一緒に勉強しよう!ということでセミナーを開催いたしました。

本日の講師は株式会社カゼグミ代表取締役で様々なSDGs関連のワークショップを手がけられている鈴木高祥さんにお越しいただきました。

1. なぜSDGsが話題になっているのか

さて、本日のテーマのSDGsですが、なぜ今話題なのでしょうか?
「国を上げて流行らせている感じ?」というような感覚もありますが、
今世界中で取り組まなければ、もう地球には住めないよねという危機的状況であるため、多くの国や企業も積極的に取り組んでいます。

もともとSDGsの前身はMDGs(Millennium Development Goals)でしたが、MDGsは先進国が開発途上国の課題を解決しようといったもので、男女間の不平等の問題や、最貧困層と最富裕層の格差であったり、開発途上国への支援だけでは解決できない課題が多く残りました。

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そこで、発展途上国も先進国もすべての国が足並みを揃えて達成すべき目標としようと定められたのがSDGsです。2015年に193カ国が合意し、2030年までの持続可能な開発目標として17のゴール169のターゲット232の指標が掲げられました。

これらは、各国に自身の国ではどうしていかなければならないかというそれぞれの国が達成しなければならない目標が掲げられています。

2. グループワーク① 興味のあるSDGs 項目を共有

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文章で読んでいても、なんだか小難しく感じて来てしまうのではないかと思いますが、オンラインでのセミナーもみなさんご経験がある通り、集中力が続かなくなってきてしまいますよね。

そこで今回は、対話型のセミナー形式で、まずは個人が関心のあるSDGsのテーマについてグループに分かれて対話していきました。

SDGsは国や企業が推進するものと思われがちですが、「やらされている」感ではなく、自分がこういう社会で生きたいから、今、これに取り組まなければならないんだという思いが必要です。
そのためには、企業でSDGsをかかげるだけではなく、メンバー1人1人の関心事の対話がとても重要となってきます。

対話の中では、参加メンバーそれぞれ、幼少期からこれまでの経験を通して自分ごとに落とし込み、関心のあるテーマについて語り合いました。普段一緒に働いているメンバーたちが、こんなことに関心があったのだなということを改めて知る良い機会にもなりました。

3. 日本語表記と英語表記の違い

日本国内ではSDGsの日本語表記を目にする機会が多いですが、原文との違いについても教えていただきました。

まず、タイトルとして日本語訳では「世界を変えるための17の目標」となっておりますが、原文は、”17 goals to transform our world”で、”transform”という言葉が使われています。

日本語では「変える」とされていますが、ニュアンスとしては、さなぎが蝶になるように「一変させる」「ガラリと変える」という意味合いです。世界を一変させるための行動をしなければならないということが掲げられているのですね。

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また、17のゴール一つ一つを見てみると、「海の豊かさを守ろう」と日本語だと「人」目線になっていますが、原文では「LIFE BELOW WATER」のように、自然や他の生き物を含めた「地球」目線であったりします。

日本語訳は日本人にとってとてもわかりやすい表現で行動にも落とし込みやすく表現されていますが、原文も読んでみることで、本来SDGsが掲げられた背景や課題感を深く理解することができます。

4. SDGsに取り組む際に大事なポイント

SDGsの17項目について学んだところで、これからSDGsに取り組んでいく際に重要な4つのポイントを教えていただきました。

Transform - 「変化」< Transform:「一変する、がらっと変える」
こちらは先ほどの英語と日本語の違いでもあげた通り、この10年間での取り組みによって、何かをすり替えるというレベルではなく、世界を一変させる行動を行なっていかなければならないということがとても重要なポイントです。

System Thinking - 全体付随/関係性から紐解く
SDGs 17のゴールのうち、一つに取り組めばいいというわけではなく、それぞれの項目は密接に繋がっています。例えばペットボトルを作るとなると、「24時間勤務なのか?」「外装部分は何を使っているのか?」など、どういう負荷や利便性があるのか問われます。一つではなく、他のゴールともうまく繋げて経済圏を回す必要があります。

Back Casting - 未来から考え、現在地を捉えなおそう
現在どこにいるのかを把握しておくのも重要ですが、「どういう未来にしたいのか」など将来を描いた上で、どういったプロセスを踏んでいくか検討しましょう。

Earth Thinking - 動物や植物や地球のことは?今の暮らしはどう成り立ってる?
人だけが幸せになればいいわけでなく、地球全体で考えることが重要です。資源の話となると、石油や水、森林や動物なども視野に入ってきます。今の暮らしがどう成り立っているのか、地球全体で見直す発想が大事です。

5. 取り組み事例

企業で取り組むイメージをつかむために、地域や企業が取り組んでいる活動をいくつか紹介いただきました。

・徳島県上勝町 HOTEL WHY
町全体がリサイクルを推進している徳島県上勝町に、それを体現するホテル「HOTEL WHY」ができました。ゴミを出さない体験ができるホテルとして、SDGs界隈でも話題になっているそうです。

・鹿児島県大崎町
埋立地や焼却施設をつくるお金がないことから、ゴミを捨てる場所がなく、「サーキュラーヴィレッジ」の概念をつくりました。数週間に一度、集まった生ゴミを町民の方々が集まって28つの項目に分別するだそうです。結果、そこでのコミュニティも生まれ、自分の町にゴミを増やさない発想を持たれています。

・おてらおやつクラブ
子供の貧困問題を解決する活動です。お寺で消費できずに余ってしまったお歳暮やお供えものを集め、支援団体の協力を基に子どもたちを招待し、みんなで食べる取り組みだそうです。企業さんも、在庫や余った食品などを寄付し、お寺を通したフードロスの削減やコミュニティの形成を行っています。

・IKEA
IKEAでは、プラスチック製品を、再生可能のものでないと使わないと宣言されています。使い捨てプラスチックや石油の使用は廃止し、サトウキビ産業の再生可能な材料を使うなどを発信し、製品に落し込んでいます。

6. ZENKIGENがSDGs思考になるために

ZENKIGENの社員一人ひとりが、SDGs思考になるために意識できることとして、4つの考えをご提示いただきました。

・買い物は投票です
 →自分が買うものが地域や社会、世界に貢献します
・Transformしよう
 →考え方を一変しよう
・関係性を見よう
 →自社のサービスだけでなく、そこから広がる先に何が起きるのか考える
・行動するフェーズです
 →2020年から2030年は走りながら考えるフェーズなので、アクションに起こす

7. グループワーク② ZENKIGENではどう取り組む?

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なぜSDGsが重要なのか、どういった取り組みがされているかを学んだ上で、最後に私達はZENKIGENとして、SDGsにどう取り組むべきなのかを議論しました。

・「harutaka」はどこにつながっているサービスなのか?
・「時間や場所にとらわれない新しい採用の体験」が、何を解決するのか?

このような議題を基に、我々の会社やサービスがSDGsのどの項目に寄与できそうかをグループに分かれてディスカッションしました。
私達の活動が、意外なところで寄与していると同時に、負荷になっている可能性もあります。

ZENKIGENでは、どこを軸に何を解決していきたいのか。また、私達の活動がどこに通じているのかついて対話すると、サービスのブランディングのみならず、働く社員のモチベーションも変わるのではないかと思います。

---鈴木さん、この度は勉強会にご登壇いただき、誠にありがとうございました。SDGsについて学べたことのみならず、社内メンバーとSDGsにどう取り組んでいくべきかディスカッションすることができ、とてもいい機会となりました。ありがとうございました!

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