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ISO30414プロフェッショナル認証取得で見えた、ZENKIGENプロダクトの可能性

人的資本に関する情報開示のためのガイドラインISO30414。今回、そのコンサルティング活動ができる資格「ISO30414プロフェッショナル認証」を取得したHR DX事業本部 プロダクトマネージャー 佐藤さんに、資格取得から見えてきたZENKIGENのプロダクトである「harutaka」と「revii」の可能性について話を聞きました。


ISO30414を整えてから「harutaka」や「revii」でマネジメント力・採用力を上げる

ーISO30414 プロフェッショナル認証は、具体的にどのような資格なのでしょうか?

佐藤:人的資本の情報開示ガイドラインであるISO30414には、58の指標が定められています。プロフェッショナル認証は、企業がISO30414に基づく人的資本の情報開示を進めるにあたり、58の指標に準拠するためにどのようなデータを活用するか、そのデータをどのように取得するのか、それをどう開示するのか、そして改善サイクルをどのように構築していくかなどについてコンサルティングができる資格です。

「人的資本経営元年」とも言われる2022年からスタートし、日本では現在500名ほどが資格を保有しています。

ー取得しようと思った理由を教えてください。

佐藤:ZENKIGENが提供している採用DXサービス「harutaka(ハルタカ)」と1on1改善サポートAI「revii(リービー)」では、コンピュータービジョンや自然言語解析をもとに、AIが発話量や内容、顔や目線の動きなどを定量化することができます。それらのデータは人的資本の情報開示においても有効な指標になるものです。
一方で、まだ世の中にはない新たな指標を作っていくポジションとなるため、現在使われている基準を体系的に理解しておく必要があると考えました。

もう一つの理由は、ISO30414に関するプロダクト化の観点です。ISO30414の指標は算出ロジックが決まっています。他社と比較するためにも、算出方法を統一する必要があるのです。
データを揃えて、ロジックに沿って指標を算出するという行為はシステム化しやすい領域であり、いかに担当者の作業負荷を軽くするのか、というのはプロダクトの領域です。
そのため、コンサルティング担当者よりもプロダクトマネージャーこそ取得してみるべき資格だなと思ったのです。

定性的な情報を比較を可能にし、企業の強みを明らかにする

ーISO30414 プロフェッショナル認証の取得を通じて、新たな気付きなどありましたか?

佐藤:会社経営において、組織や人の状態を数値化することの重要性を再認識しました。当たり前のことですが、数字として見ることでバイアスを排除できるので、実態を客観的に把握することができます。
例えば、会社の男女比率について、なんとなく「女性が多い」と感じていても、実際の割合を数字で出すと「え、そんなだった?」と認識の誤りに気づくようなことが多々あります。

また、実際の数字を提示することで共通認識ができるので、具体的な議論も進めやすくなります。目標設定や効果測定もしやすくなるので、施策に対する評価も行いやすく、改善サイクルをまわせるようになります。

また、日本と海外では、人的資本の情報開示においてもバックグラウンドによる違いが出るという点も理解が深まりました。ISOで定義されているものと、日本の法律で定められた労働基準に違いがあるのでレギュレーションが異なるというのもあるのですが、海外では人種に関する開示があったりと、国の文化や職業観が違うと開示する内容が異なってくるのです。

ーISO30414 プロフェッショナル認証の取得を経て、「harutaka」や「revii」、ZENKIGENの可能性について、思うことはありますか?

佐藤:ISO30414の一番重要なポイントは、企業の人的資本を同じ指標で比較可能にしている点です。そして、私個人の考えでは、この領域におけるAIの強みも比較可能性にあると思っています。

「harutaka」や「revii」では、AIによって言語・非言語の両方の領域から職場におけるコミュニケーションを解析し、これまで定性的にしか表現できなかった情報を定量化することで、比較可能な指標に変えることができます。

現在の人的資本の情報開示は財務的な延長で定量的に測っていたものを指標として用いているケースが多いですが、職場のコミュニケーションを定量化することは、指標の深化という観点で非常に有意義だと感じていますし、ZENKIGENが人的資本に関する領域で大きく貢献できる可能性を秘めています。

企業同士を比較可能な状態にするという意味では、多くの企業が同じAIのロジックで指標を算出している必要がありますので、より多くの企業様に、ZENKIGENのプロダクトを使っていただけるようサービスを磨いていきたいと思います。

最後に、「revii」は1on1での様子や発言を分析することで、メンバーのコンディションやモチベーションを可視化します。さらに、適切なフィードバックや学習コンテンツといったサポートにより、より良い1on1を実施できるようになります。
ご興味やご相談がある方は、ぜひ下記の「revii」ホームページよりお問合せください。


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