スクリーンショット_2020-03-10_23.33.08

なぜ中国から新しい病気が出現するのか?

旬ネタです。コロナウイルスの件から派生して、なぜ中国から新しい病原菌が発生しやすいのか。


今回取り上げたビデオ内では、中国での慣習を元にその理由を説明しています。



目次
・おさらい
・歴史ー野生動物に関する管理と法律
   ーSARS発生時の政府の対応
・野生動物市場の経済的影響
・今後の動き



おさらい

COVID-19、通称コロナウイルスはどこから発生したのか。

武漢の生鮮市場からですね。
発生源はコウモリから。その後センザンコウというアルマジロのような動物からヒトへ感染。

現在では3127人が死亡。

この生鮮市場の劣悪な衛生状況から発生したと言われています。

一体どういう状態なのか。

・動物のゲージが積み重なっている
・水浸し
・動物の排泄物や膿、血がところどころに見られる
・ゲージが積み重なっていることから、動物間の間接的な接触が容易
・売り物の動物の屠殺が素手で行われている
・素手でのお客さんとのやりとり
・皮膚接触が容易に可能



歴史的にみて、動物の売買が行われている、こういう現状が生鮮市場の存続にも繋がっており、今の問題にもなっているということが言えます。

歴史

・1970年代 飢饉により3600万人が死亡。
これにより全食料を共産党政府が管理下に置くことに。

・1978年 政府がその特権を市場に解放
大企業が主要食品の生産を担い、残りのニッチな部分を小作農家が担うことに。
基本的に野生動物の捕獲、育成を行うが、規模が小さいため、家庭の庭で飼ったり、倉庫に入れたり、家の中で管理しているような状態。その際に生鮮市場が拡大していくことに。

・1988年 野生動物の保護を観点にした法律が制定
これにより、野生動物の捕獲などはその県管轄となった。
県の小作農家が育成を兼ね、産業化を進める。
野生動物が増殖し、他に種類を増やしていった。
(同時にウイルスも増えているということは言うまでもない)

さらに生鮮市場は拡大していく。

スクリーンショット 2020-03-10 22.47.27

※実際の武漢で売買されている動物リスト

・2003年 SARSの流行
生鮮市場のジャコウネコから感染したことが発覚し、
一時生鮮市場がクローズ。
しかしSARS収束後、ジャコウネコを含め、54種の野生動物の売買を合法化。



問題は明確。

生鮮市場での環境から病原菌が発生しており、
それがヒトへと感染していく。


なぜ政府はこれを食い止めようとしないのか。


野生動物市場の経済的影響


2004年のデータによると、当時、
野生動物の売買で得た利益は1000億元にも登る。

GDPでも数%をしめるほど。

スクリーンショット 2020-03-10 23.27.19

SARSが収束し、COVID-19が発生する前の2018年では
さらにそれが膨らんでいき、1480億元にも。


つまり大きな経済効果をもたらしており、野生動物は食用ではなく、実際には富と権力の象徴として、売買が行われているという。(つまり大きなお金が動いているということになるのか)



今後の動き

しかし、今回の騒動を受け、実際に中国の生鮮市場は100箇所クローズ。それを受け、世界中の国際機関からは生鮮市場の開放は永久にしないことを求めており、さらには中国のSNS界隈ではそれに同意する声も上がっていることも事実である。




終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?