第2回 「腸活」をしてみよう‼
最近は、「〇活」という言葉が、流行っているように感じます。耳に入って来る言葉で「就活」「婚活」「妊活」「パパ活」「終活」という言葉を聞くことが多い気がします。
そこで、今日は「腸活」を取り上げてみたいと思います。最近は腹(腸)の調子の悪い人が多く、体調が優れないと、気分まで優れなくなるので、けっこう重要であると思うのです。
大腸にある40兆個の腸内細菌!
この大腸にある40兆個の腸内細菌のバランス(善玉菌・悪玉菌・ひよりみ菌)によって、肥満や糖尿病、アレルギー、免疫機能、感染症、鬱病、認知症に影響を与えている事が、最近の研究によって明らかにされてきました。
日本人は、長寿国として世界にも知れ渡っていますが、実は健康寿命の方は、そんなに長くはないのです。病院にかからず、健康で長寿生活ができている老後を送れていない人が大半です。
原因は、食生活を含めた生活習慣によって長年、腸内環境にダメージを与え続けてきた結果、体調不良になり、その後、「病院と薬」の縁が切れない関係が死ぬまで続いていくのが現状です。
腸内細菌は、いつから腸内にいるのか?
実は、人は赤ちゃんで母親の胎内にいる時は、無菌状態にあります。そして、産まれて来るとき、母親の産道を通って出て来るときに、母親の腸内細菌を相続するのです。その為、帝王切開で生まれた子供は、母親の腸内細菌を十分に取り込めないので、腸内細菌が少なく免疫機能が弱い事が分かっています。その為、出産直後にビフィズス菌を飲ませて、良い腸内細菌が増えるようにする取り組みも行われています。
そんな訳で、母親も腸が悪いと、産まれてきた子供も胃腸が弱い体質になる事が多いです。そして、子供の腸内細菌は3歳までに確立されていきます。
腸内環境を乱すモノとは?
どのように、腸内細菌のバランスが取られているのか?実は、善玉菌2割、悪玉菌2割、ひよりみ菌6割という構成になっているのですが、問題はどちらが「ひよりみ菌」を仲間に引き入れる事ができるのか?で、腸内環境の善し悪しが決まるのです。
その「ひよりみ菌」は、強い勢力になびいていくので、善玉菌と悪玉菌の力関係がどのような状態にあるのかがカギを握っています。
つまり、普段の生活習慣が腸内環境の善し悪しに影響を与えている事がわかります。特に、食生活の影響が大きいのは理解できると思います。当然、砂糖、塩分、食品添加物、ジャンク食品、脂肪分の多い食生活を続けてきた人は、腸内環境が悪くなり、体調不良を引き起こし、挙句は癌になるという事です。
腸にある、消化酵素に注目してみよう!
実は、日本人と欧米人の腸内環境の違いがある事に、世間は気が付いてきました。戦後、日本人の食生活が欧米化された結果、大量に食肉、小麦粉、乳製品が入ってきました。それによって、多くの人が食物アレルギーによる疾患で、苦しむ人が増えてきました。
それは、欧米人にはあって、日本人にはない消化酵素の不備によって引き起こされている事が分かってきました。
古来、日本人は魚は食べても、肉を食さない文化を長年に渡って行ってきました。その為、肉を消化吸収する酵素が少ないのです。また、麦に含まれるグルテンを消化吸収する酵素もありません。そして、牛乳を主成分とする乳成分を消化吸収する酵素もありませんでした。その為、牛乳を飲んだりヨーグルトを食べたら、下痢をする人も多いのです。
そんな訳で、消化吸収する酵素が無いモノを食べると、体調がおかしくなるのです。
最近、進められている「昆虫食」も、もともと人間には、昆虫を消化吸収する酵素がないので、昆虫を食べると体調を崩す可能性が高いのです。逆に鳥や爬虫類は、昆虫を消化吸収する酵素を持っているので、食べても大丈夫なのです。
また、日本人には有り、欧米人に無いのが、ノリや海藻を消化吸収する酵素なのです。欧米人に人気のある寿司でも、軍艦巻きや海苔巻きは苦手という人も多くいるのです。それは、ノリを消化吸収する事が出来ないので、お腹の調子が悪くなるのです。今、ヨーロッパでも日本の「おにぎり」がブームになっていますが、海苔の巻いてない、具の入った「おにぎり」が中心です。
まとめ
もとめは、在り来たりになりますが、生活習慣を良くする事、適度な運動と質の良い睡眠を取り、食生活では、消化吸収の出来ないモノは食べないという事を徹底することです。また、質の良い食生活をすると、甘いモノを食べたいという欲求が薄くなるという研究も報告されています。
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