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映画『帝都大戦』と呪術‼

先回、『オッペンハイマー』の投稿で、ルーズベルトを真言密教の呪詛「大元帥法」で呪殺する試みが行われた事に触れました。これは大戦末期の昭和20年1月中旬に真言密教の高僧により執り行われたという事です。日本も圧倒的な米国の軍事力の前に武力による抵抗力も無くなり、起死回生の手段として呪術に活路を見出した形でした。映画では、呪殺する相手をルーズベルト大統領からドイツのヒトラー総統に変更されていましたが、二人とも亡くなった日が近かったので、このような変更も可能と思われました。
映画『帝都大戦』は1989年に公開された35年前の映画です。原作は荒俣宏の『帝都物語』の「戦争遍」を映画化したものですが、原作とは大きくかけ離れた内容に変更されたため、原作者もこれはエンタメとして楽しんでほしいという苦しい見解を述べていました。

カール・エルンスト・クラフト(占星術師)

日本は呪術に賭けましたが、ヨーロッパ戦線ではドイツが英国を負かす為に、カール・エルンスト・クラフトという占星術師をルドルフ・ヘスがスカウトしてきて、戦局を占いながら英国との戦争を有利に進めようとしていました。そして、英国はそれに対抗するため、英国に亡命してきたユダヤ系ドイツ人のルイ・ド・ウォールという占星術師をチャーチル首相が雇い、ドイツの出方を研究していました。
ドイツのゲッペルス宣伝相はクラフトをどのように使ったのか?
それは、『ノストラダムスの予言』に記された4行詩をドイツが有利になるような解釈をさせ、それを流布させて戦意を無くさせることでした。
戦争は、情報戦と心理戦でもあると、つくづく思いました。

余談になりますが、『ノストラダムスの大予言』は、五島勉という作家が「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる!」というキャッチコピーで、人類滅亡を示唆した内容に日本中が恐怖した大ベストセラー書籍でした。1973年の発売で、その時私は中学2年生で半信半疑ながら、聖書に興味を持つ切っ掛けになった1冊でした。
このノストラダムスの予言の元になっているのが、実は聖書の「エゼキエル書」「ダニエル書」「ヨハネの黙示録」と言われる「預言書」なのです。
現在の世界情勢を見てみると、残念ながら聖書の預言のような状況になっております。イスラエルとハマスの戦闘激化、イランのイスラエル攻撃、ロシア参戦の可能性が噂されている状況です。

エゼキエル書39章1-8節

「人の子よ、ゴグに向かって預言して言え。

主なる神はこう言われる、メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。わたしはあなたを引きもどし、あなたを押しやり、北の果から上らせ、イスラエルの山々に導き、あなたの左の手から弓を打ち落し、右の手から矢を落させる。あなたとあなたのすべての軍隊およびあなたと共にいる民たちは、イスラエルの山々に倒れる。わたしはあなたを、諸種の猛禽と野獣とに与えて食わせる。あなたは野の面に倒れる。

わたしがこれを言ったからであると、主なる神は言われる。わたしはゴグと、海沿いの国々に安らかに住む者に対して火を送り、彼らにわたしが主であることを悟らせる。わたしはわが聖なる名を、わが民イスラエルのうちに知らせ、重ねてわが聖なる名を汚させない。諸国民はわたしが主、イスラエルの聖者であることを悟る。

主なる神は言われる、見よ、これは来る、必ず成就する。これはわたしが言った日である。」(口語訳聖書:エゼキエル書39章1-8節)

一説には、聖書の原理主義者が背後で、「終末預言」を演出しているという噂もあります。ロシアのプーチン大統領も、この終末預言を知らないはずはなく、慎重に行動していたようですが、なんとウクライナ戦争が2014年から仕込まれていた節があります。
それというのも、プーチンがロシア国内から追い出した「ネオ=ナチ」が、隣国ウクライナでロシア系住民を虐殺する事件が頻発していました。この状況をプーチンは手をこまねいて見過ごす訳もなく、ウクライナ政府に対処を求めていましたが、あろうことか「ネオ=ナチ」をウクライナの正規軍にした為、プーチンの堪忍袋の緒が切れてしまい、戦争に踏み切った経緯があります。この「ロシア・ウクライナ戦争」の間に、NATOはロシア周辺国をNATOに加入させ、プーチン・ロシアの包囲網を築いていきました。
プーチンが戦争の泥沼から逃れられない状況を作っていったのです。
また、余談になりますがウクライナの地は、10世紀まで『ハザール王国』という名前で、「多神教とアニミズム」を信仰する国家でしたが、9世紀に国家をあげて「ユダヤ教」に改宗した歴史があります。この改宗ユダヤ人が、現在主流のアシュケナージ系ユダヤ人になります。旧約聖書に出てくるアブラハムを祖とするパレスチナ系ユダヤ人をセファラジー系ユダヤ人と呼び、現在は少数派になっています。実は、ユダヤ人とは、ユダヤ教を信仰している者をさし、日本人でもユダヤ教に改宗すればユダヤ人になることが出来ます。
また、中東のアラブ諸国の歴史が血生臭くなったのも、英国の3枚舌外交によるものです。このパレスチナの地に、ユダヤ人とアラブ人の国家建設を約束しながら、狙いは中東の石油でした。この辺の事情は映画『アラビアのロレンス』で描かれています。当時のオスマン・トルコからアラブを独立させる事でした。しかも、イスラエル建国の為に「シオニズム運動」を絡めてきました。

話が、大きくなり過ぎたので、この辺で終わりにします!


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