疎外

 無というのが自然な状態で、意識があるという状態は自然ではない。眠りたい、死にたい、消えたい、というのは一種のノスタルジー、「本当の自分になりたい」という回帰願望だ。
 ずっと緊張しながら生きてきて、筋肉がどうにもならないぐらい硬くなっている。ビクビクしながら生きてきて、誰とも打ち解けられない。瞑想で「誰でもない人」になっている時か、恋愛のムードで自我が溶解する時以外は、絶えず疎外感がある。
 
 意識が過剰な人ほど疎外感も強い。意識そのものが宇宙からの疎外だからだ。意識とは「余分なもの」であって、宇宙の調和を乱すものである

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