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20200119 一ヶ月間の反省と整理

 このnoteという場所で、悪筆乱文を荒波乗りするだらだらの涎の如く垂れた能書きが、拙文へと変わって、逗留を始めてから気づけば一月が経っていた。驚天動地の継続期間に、我ながら天晴であると、僕から僕自身へ送る称賛の嵐は止まることを忘れている。誰がためでもなく朕がために、ただひたにキーボードをだばだばとぶっ叩いて拵えた日々の記録は、誰かの心を揺することができないかも知らない。仕方ない。公明正大さだけは一丁前なコンプライアンス・ネオテニーを自称しているのだけれど、まともなことはこれっぽっちも書いた憶えがない。湿っぽい根暗おじさんは生涯、日陰者で終わるのだ。これこそ正に陰翳礼賛である。違うか。
 先月の18日から始まったこの習慣も板にへばりついたものだ。そもそも、こんな悪辣で因業な物言いしかできず、長谷川町子の描くサザエさんに感化されて、アイロニーを曲解したままの僕が、どうしてこんなことを始めるに至ったのか。

 それは先月に僕が彼女に振られて、抱えきれない程に山盛りの暇を突然手に入れたからに他ならない。手持ち無沙汰が極まって、手遊びの蘊奥やその真理に辿り着く寸前、非生産的な自身を顧みたことがあった。ここで言う生産性は公共の福祉的な貢献力ではなく、自己啓蒙の類いであって、ただウィトルウィウス式人体図宜しく半径1mくらい——若しくはそれにも満たない生活を、煎餅布団の上で懶惰へと再構成することに懐疑的になったのだ。そうして只管に腐敗(発酵とは口が裂けても言えない)していく時間という概念を覆さねばなるまい。何もせずにいれば、金をかけずに済むけれど、ロハより恐ろしいものはない。

 とか何とか色々言い訳がましく言っちゃあいるけれど、畢竟するに捨て鉢を拗らせていたいだけなのだ。そうして僕は毎秒に思い浮かんでは無様に夢散していく、由なしで生温の激情を残し続けることを生業(日銭を稼ぐことも叶いやしないが)の一つにした。
 そうこうとしている内に一月が経ち、これまた驚天動地。地殻変動も具に起こる。
 累計で七万を越える文字を拵えていた。それこそ誰のためになるものではないし、自身の啓蒙に繋がった訳でもない。お陰で有意義かと問われればそうでもない。多少楽しかったくらいだ。

 と、まあまあに長い前置きがあって、これまでに書いてきたものを纏めてみようと思った次第である。
 これはセルフライナーノーツ的な何かしら。

『20191222 僕の瑕疵と弁疏と泣き言とあれそれ(4060文字)』

 振られた彼女について、ぎらぎらの虚飾で以って僕が書き綴ったそれ。かなりカロリー高めな文章が続いているけれど、何を言いたいのかがあんまりわからない。それに、当時何を考えていたのかあまり憶えていない。
 読まれて恥ずかしいタイプの一品。

『20200103 僕と喫茶店(3275文字)』

 小説風の何か。格好のよろしい文体への憧れはいつまでもあるのだけれど、どうにも難しい。まずは小説を読まないといけないね。

『20200104 モラトリアム・エレクトリックギター(3588文字)』

 これだけ拙文がどうのと、謙遜ではない低空飛行の自己評価を繰り返しているのだけれど、実のところ僕自身の書き連ねている文字列については気に入っている。読み返して、「ここの言い回しは妙じゃないの?」と考えている時はそこそこに楽しい。
 僕という人間の構成要素がわかり易い。多分。

『20200118 初恋とカフェイン(20667文字)』

 最新の劇的エモーショナル・センテンス。
 流石に書き過ぎたと反省した。しかし、筆は乗るし、脳は翻るし、どきどきもした。気持ちだけは平成を生きることができた。正直なところ、結構読んでもらいたい。面白いかは人それぞれの価値観で、僕の言及するところではないけれど、どこかには何かを感じてくれる人がいると思う。そんなことがあれば僥倖と言うより他はない。読み切った人のことは心配しちゃうけれど。
 ちなみに製本すると、およそ四〇頁くらいになるそうだ。

 一月の節目を回顧してみても、大体が反省ばかりだった。「悲しいなぁ。僕は馬鹿だなぁ」と思っている。
 それでも、うらぶれがちの平々凡々人が、悪筆乱文と言語粗野な詭弁のような理論武装をして、文章を弄び自己陶酔というマッチポンプに耽っているのだから、きっとこれはまだまだ続く。PlayStationでいうトロフィーやXboxでいう実績解除が僕の目標なのだ。
 なんとかして一年間、好き勝手なことを書いていきたい。他がままでなく我がままに書くことが重要なのだと思う。そりゃあもう、読んでもらえたら嬉しいけれども。そりゃあもうね。きっとその頃には多少の知識も備わっているだろうよ。
 僕が無様に散るまで僕は頑張るのだ。

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