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敏感だし。聞こえているし。違うし。

僕は喫煙者ではないが、禁煙に成功した人は、人一倍タバコの匂いに敏感になるとか。

父は、

「私は、禁煙しないことを一生誓います」


と、男らしい覚悟を高らかに宣言していたが、

基本的な人生の作戦が

「命を大事に!」

な人なので、数年前に、最もニコチン濃度?の低い電子タバコに切り替えた。

電子タバコでも十分、屁臭い匂いがするのだが、
巻きタバコよりは、全然、それ自体の匂いも。匂い移りも気にならない。
でも、一応、電子とはいえ、タバコはタバコ。
匂いはするのだ。

だが、我が父は、そのような概念には捉われない。

「くっさぁー。タバコくっさぁー。もう、信じられない」


と、電子タバコを吸いながら、巻きタバコを吸う人をめちゃくちゃ非難する。

もう、バタコさんに、割と密度の高い小豆の、重いアンパンを顔にぶつけられればいいのに。。。

と、その都度、我がファミリーは思っている。

その我がファミリーは月に一度、子供のリクエストで銭湯に行く。
行く理由は3つある。

一つ目は、娘の身長が、もうそろそろ120を超えてしまい、一緒の湯船に入れる時期の終わりが近づいていること。

二つ目は、小学生以下無料の時期があと、半年程度で終わってしまうため、行くなら今しかないということ。

三つ目は、1ヶ月に一度、妻も東山公園駅徒歩1分にあるメンズ美容サロン アントリリースの全身脱毛へ通っているため、親子3人で、過ごす時間が作れたこと。

全身脱毛し、ツルツルな状態での銭湯。
流石に最初は、抵抗感があった。
けれど、2回目以降は気にならない。

当然なのだが、

ジロジロと、舐めるような、いやらしい

「(あー、へー、ツルツルなのねー。へー)」


なんて、視線を股間に感じることなど、そうないのだ。

だが、、、、

逆はある。

いや、変な意味じゃなくてね。


・・・・うん。落ち着いて。

まずは、聞いて。

うん。聞こうか。

逆に、荒々しく全身の毛を纏っている、おじさんにギョッとしてしまう。というのは割とある。

「(いや、キッツゥー)」


と言葉に出すことは、ないが、時にはそう思ってしまう、我儘山嵐ボディさんとも遭遇する。

やってみて、初めて『見える世界』というのがある。

女性の方が断然、男性よりも全身のケアに気にかけ脱毛などもしている人が多い。

タバコを吸い続け、普段からタバコの匂いを纏っていたからこそ、離れてみると敏感に感じてしまうように、

やってみたからこそ、『見えている世界』が変わることがあるのだ。

きっと、多くの女性は、なーんの処理もケアもしていない男性の身体に、どこかで、

「(いや、キッツゥー)」


と思っている。

だって、

全身脱毛中のおじさんが、思ってるんだもん。。。

そんなおじさん(パパ)に、

もう、バタコさんに、割と小豆の重いアンパンを顔にぶつけられればいいのに。

と、娘と息子は、こっそりと思っているかもしれない。

余談だが、

「ブラジルの方ですか?」


と、初めて外国の人に間違えられたのは、内緒だ。

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