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脳科学の世界的権威が教える起業家のためのモーニングルーティン

起業家が抱えるメンタル面・健康面の問題

・起業家の抱える問題には以下のようなものがあります。
不安、鬱、睡眠障害

それによって、下記のような問題が引き起こされると考えられます。

集中して作業する時間が十分に取れない
・不安により集中することが困難になり、本来やるべきことではないことをしてしまう。
・雑念が入り誤った意思決定をしてしまったり、意思決定までに時間がかかる。

そこでこのような問題を解決するために、脳神経科学の世界的権威である、スタンフォード大学のアンドリュー・D・ヒューバーマン教授が推奨するモーニングルーティンを紹介します。

Andrew Huberman’sの推奨するモーニングルーティン

アンドリュー・D・ヒューバーマン教授はサーカディアンリズムに沿った生活を送ることが重要だと言います。

サーカディアンリズムとは、地球上の生物が生まれながらにして持っている体内のリズムです。これは、睡眠の周期や体温・自律神経・免疫系・ホルモン分泌の調整などの重要な役割を担っています。

サーカディアンリズムが崩れるとどうなるのか?


代謝のバランスが崩れ、肥満や免疫低下のリスクが高まります。
また、日中の眠気、作業能率の低下、倦怠感などの症状を引き起こし、集中力を著しく低下させます。

集中力が低くなると、重要であるが困難なタスクをこなすことが難しくなります。そのため、本来行う必要のない仕事を行ってしまうことが多くなります。結果として、仕事をこなしているが、全く成果がでないという悪循環に陥ってしまいます。

起業し、成果を出すには、まずはサーカディアンリズムに沿った生活をして、困難な課題に向き合う土台を身につけることが重要だと言えます。
なぜならば、スタートアップの成功には解決困難な社会課題を解決することが必要だからです。

それでは、サーカディアンリズムを整えるにはどうすればよいのでしょうか。

アンドリュー・D・ヒューバーマン教授は下記の動画モーニングルーティンを推奨しています。

以下、動画で推奨されているルーティンを紹介します。

理想のルーティン

①朝早く起きて重要なタスクを終える

朝はコルチゾールの働きで血糖値や血圧があがります。
コルチゾールとは、抗ストレスホルモンと言い、全身を興奮状態にすることで、人間がストレスに対処し乗り越えることを助ける機能を持ちます。

コルチゾールの分泌サイクルは以下のようになります。

朝はコルチゾールの分泌が多いため、困難なタスクに対する準備ができている状態です。
そのため、朝早く起きて、その日の中で最も困難な仕事を午前中に終わらせてしまうことがもっとも効果的だと言えます。

②朝目覚めた後、朝日を浴びながら少なくとも5分から10分の散歩を行う。

朝日を浴びると、光が眼球の視床下部を通り、体内時計のスイッチが入ります。

それにより、下記のような効果が現れます。

メラトニンの分泌抑制
睡眠を促すメラトニンを抑制することで、脳が覚醒して眠気が冷めます。

セロトニンの分泌
メラトニンが抑制される代わりに、セロトニンが分泌されます。
セロトニンは体内の温度を上昇させたり、交感神経を優位にするという効果の他に、「安心感」を生む作用があります。
セロトニンが不足すると他のホルモンの分泌を抑えることが難しくなり、イライラ感や鬱状態を招きます。

また、うつ病は脳のセロトニンが欠乏することが一因だとも考えられています。実際に、日照時間が短い冬におこる「冬季うつ病」といううつ病が存在します。

そのため、朝日を浴びることには、憂鬱感を低減させ、平常心を持って物事に打ち込みやすくなります。
平常心がなければ、冷静な判断が行えないため、合理的な意思決定下すことは困難になるでしょう。

アンドリュー・D・ヒューバーマン教授は目覚めてから一時間以内に、朝日を浴びることを推奨しています。


朝起きてすぐに運動する効果

運動をすることにより、テストステロンの分泌が促されます。

テストステロンは、ドーパミンを分泌し、心拍数や血圧が増加し身体のパフォーマンスが上がります。
また、ドーパミンはモチベーション・追求心を上昇させ、学習能力や仕事能率の向上をもたらします。

逆に、ドーパミンが低下すると記憶力が低下したり、作業能率が下がってしまうため運動は起業家にとって非常に重要であると言えます。

③起きてすぐカフェインを摂取しない。

朝コーヒーを飲み、午後にカフェインが切れると、午後には疲労感、眠気を招きます。
理由は、アデノシンという物質が、より親和性の高い物質と結合してしまい、蓄積されてしまうからです。アデノシンが体内に蓄積すると、眠気を催します。

そのため、朝はコーヒーの代わりに運動をすることで体温を上げて、眠気を覚ますことがおすすめです。運動をすると体温が上がるとともに、アドレナリンが分泌されるため効果的です。

コーヒーを飲む場合は、起床後の90分後以降に飲むことを推奨しています。
まずは、15分ずつ時間をずらすことがおすすめです。

まとめ

起業家がバーンアウトせずに、継続的に結果を出し続けるためには以下のようなルーティンが効果的です。

・朝起きて、コルチゾールの分泌量が多いうちに重要なタスクに取り掛かる。
・朝日を浴びながら少なくとも5分から10分の散歩を行い、セロトニンの分泌を促す。
・起きてすぐカフェインを摂取しない。
・運動を行いアドレナリンの分泌量を増やす。

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