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禅を仕事に活かす 「あなたにとって禅とは何か?」

今、アメリカにいます。

今回は、新たなワークショップを開催します。

参加するのは、禅に興味があるアメリカ人の方々。
ワークショップのテーマは「あなたにとって禅とは」です。

私はお坊さんではありません。
世俗で生きる自分がどう禅を実践するかを探求しています。

私にとって禅は、知識の習得よりも、実践です。

今この瞬間をどう生きるか。
苦しみとどう向き合うか。
生かされている命をどう表現するか。

分からない事ばかりの日々。

分からないながらも今この瞬間を生きることを実践する中で、自分の姿が浮かび上がってきました。
導かれている方向に向かうことで、かけがえのないご縁をいただいています。

それぞれの人生には、それぞれの禅の実践があります。

私は「人の話を聴く」ということが仕事です。
私にとって聴くことは、まさに修行です。

否定せず受け入れること。
許すこと。
ジャッジに気づき、手放すこと。
待つこと。
沈黙を味わうこと。
考えるのではなく、感じること。
直感を信じること。

ありのままの姿を鏡で照らします。

自分の心は、聴く姿勢に現れます。
自分の問題点や欠点を考えていれば、クライアントの問題ばかりが見えてきます。
自分にないものばかりを見ていると、クライアントには何が足りないのかと気になります。

一方で自分の心が自由になるほど、クライアントさんの話を広く深く聴くことが出来ます。
相手の話を聴くということを通して、自分の姿が浮かび上がってくるのです。
クライアントさんとの対話が、私の心を磨いてくれます。

私にとっては、聴くことが生きるということ。

アメリカに行きはじめて、今年で8年目になります。
自分の殻や枠を打ち破らなければならない連続の中で、自問自答を繰り返してきました。

noteでも、これまで「自信がないこと」について何度も書いてきました。

以前は、自分の心の声を上手くきいてやれていませんでした。
だから、自信がないことを責めたり、隠したり。
原因を分析して無理に納得しようとしたり。

なぜか理由は分からないのですが、少しずつ、自分の声が聴けるようになってきました。
この記事を書くときも、自分の声に耳を澄ませています。

自信がなくていい。
まずは、未熟な自分を受け入れること。

ありのままの自分を受け入れるというのは本当に大変ですが、おかげさまで今は、自信がない自分を愛おしいと思っています。

それでも、まだどこかで未熟なことを恥じている自分がいました。
理由はないのですが、どこか自信がなかったのです。

今、アメリカに発つ前に、空港でこの記事を書いていますが、これまでとは少し違う感覚があることに気づきました

自分が歩んでいる道を信じるという気持ちがわき上がってきました。
自信はあってもなくてもいい。
上手くいこうがいくまいが、ただ道を進むだけ。

ちょっとした「覚悟」かもしれません。
覚悟をするというのではなく、覚悟という気持ちが現れてきた感じです。

そろそろ「自信がない」という場所を離れるときがきたのかもしれません。

今回のアメリカでのワークショップは、あるアメリカ人女性との出会いで実現しました。

彼女自身、熱心に禅を勉強されていて、「禅という生き方」という私の考えに賛同してくれました。

禅を通した生き方をお互いにシェアする。
禅のどこに心惹かれたのか。
どんな苦しみがあって、どんな気づきがあったのか。

ただ、話すだけでいい。
今を生きようとする仲間がいるだけで、力が湧いてきます。

ちなみに、私は禅に関する本を読むのが好きではありません。
難しいので、すぐに眠くなります。
また、すぐに忘れてしまいます。
だから、知識は圧倒的に少ないです。

以前は、そんな自分をどこかで恥ずかしいと思っていました。
師匠にも勉強不足を隠していました(バレていると思いますが・・・)。

ただ、直接会って、禅の修行についていろいろな話をしたいという思いは、以前からありました。

勉強は嫌いだけど、経験をシェアする中で、学びたい。
そんな場を作りたい。

それでたどり着いたのが、今回のワークショップです。

出来ないことではなく、私にできること。
できることをただやっていくことが、信じるという気持ちへの入り口なのかもしれません。

いやー、それにしてもお金がどこまで続くのか?(毎回言ってますね。すみません。)
新型コロナウィルスの問題は大丈夫?
腰の痛みが悪化しないか心配。
日本での仕事にしても、いろいろ気がかりなことがあります。

とにかく今は、「むっちゃ怖い」です(笑)

そんなに怖いなら、挑まなくてもいいのではないか。
もっと楽な生き方ができればよかったのに、とよく思います。

でも、この世に生まれた1人1人に、与えられた宿題があります。
それにどう応えていくか。

家族?
仕事?
研究?
平和な社会?

目に見える課題は違っても、一言でいってしまえば「宿題とは、自分のあり方」です。

今この瞬間、どうあるのか?

ただそれだけ。

ワークショップで何が起こるのかは、まったく分かりません。

「嘘がないようにだけ、ありたい。」

今も昔も、これが私の変わらないあり方です。

それは、信じられます。

私が「ありのままのわたし」であれば、そこにありのままの真実が現れる。
果たしてどんな「ご縁」が現れてくるでしょうか。

もうあとは、祈るだけ。

これは自分から自分に送るエールですね(笑)
また報告します。

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