拝啓、妻へ 暮らしは目的じゃない。結果で、表現で、そして手段。
拝啓、妻へ
移住先も決まり、これからどんな暮らしをしようかという話になっている今日この頃です。自伐型林業やパーマカルチャー、循環する暮らし、自然療法、いろんな話が上がっていますね。
そこで今日は、結局なにがしたいんだ?みたいなお話をまとめてみました。
どうありたいのか?
こどもに名前をつけ、そして生まれたときからずっと願っていることがあります。2人のこどもたち、どちらの名前にもこめたその願いは、”自らその身を大切にすること”。”自愛”という言葉の意味です。こどもにもそうあってほしいし、だからこそ当然自分もそうありたい。こどもにも自分にも、唯一無二の願い。
これからの暮らしやそのほかあらゆる活動においての根っこがこの”自愛”。それしかないだろ!!!!って思ってる。
では・・・
”自らその身を大切にすること”ってなに?
「あ~最近運動不足だなぁ。運動しよっと。」
「夜はちゃんと寝てしっかり体をやすませなきゃ!」
とか、そういう体を慈しむみたいなことではないんよ。それももちろん大事だしつながるんだけど。
自らその身を大切にすること。それは、自分の感覚と体の反応を大切にすること。その結果、体と頭がちゃんとつながっているということ。心と体ではなく、体と頭。
ぜーーんぜんぴんとこないと思う。ここからだからこのまま読んでほしい!
例えば…
山登ってるとき、クマがでたとするじゃない?
やばいよね…。
そしたらクマを見て、体がびくってしたり、心臓がばくばくしたり体がぎゅってすくんだりする。びっくりして、こわい!やばい!!ってなる。
”その身を大切にする” の ”その身” っていうのは、この、くまをみて、心臓がばくばくしたり体がぎゅってすくんだりするってこと。
クマがでてきたっていうのを目で見る。これが感覚。そして無意識に心臓がばくばくしたり体がぎゅっとなる。これが無意識に起こる体の反応。ここまでが体で起きること。そして、その体の反応を 頭=脳 が「驚く」とか「怖い!」っていう感情に落とし込む。
もうちょっとイメージできるように例を上げます。
温泉に入って、体がじんわ~りあたたかくなって深く息が吸えてふーーーっと息を吐いて、「気持ちいいなぁ~」って思う。
こどもをだっこしてて、そのあったかさとか寝息だったりとかを感じて、自然と笑みがこぼれたり胸があたたかくなるような感じがあって、「幸せだな~」って思う。
海を眺めていて、潮風が体をなでたりその匂いとか水平線をみて、心拍数が下がって、体のちからがすっと抜けて、「癒されるな~」って思う。
などなど。どう?なんとなくイメージつくだろか。
外からの刺激があり、それを感知する感覚があり、そこから無意識に起こる体の反応がある。この無意識に起こる体の反応を、頭が感情に当てはめる。
この、感覚と体の反応を大切にすること。そのことで、体と頭がちゃんとつながること。これが、自らその身を大切にするっていうことだと思っている。
やっぱり大事なぐるぐるまわり
そしてこれは、ぐるぐるまわりになるんよ。どういうことかっていうと、
外からの刺激→感覚→無意識の体の反応→感情→それをもとに行動→新しい外からの刺激→・・・
ほら!ぐるぐる回りになった。
これがなめらか~に行われている、この循環の中に住み込むことができるっていうのが、誰しもが生きていく上で、様々な活動を行う上で、絶対的に大事なことだとおもってる。
感情が大事、心が大事というけれど、その感情、心ってなに?っていったら、”体の感覚”と、”体の反応”がもと。だから、”体”つまり"その身"がすごく大事だと思ってるんだ。
ちなみに、この無意識の体の反応を ”情動” っていうよ。
目指す暮らしの場と、自らその身を大切にするということ
なんでこれからの暮らしを考える上でこんな話をしだしたのか。
それは、ぼくらが自らその身を大切にしたその結果、その表現が暮らしになると思ってるから。
そしてその暮らしは、手段でもある。
暮らしを営むにあたり、いろんな人と関わる場になったらと思ってる。こどもも親も、おじいちゃんおばあちゃんやそれ以外の人も。
自愛に生きる人が集まるところであってほしいし、もしそうでない人がいるのなら、自愛に生きるきっかけになる場であってほしい。そうやってつながっていけるような、人も資源もぜーんぶぐるぐる回るような、そんな場になったら素敵だなと思う。
だから、暮らしは手段でもある。
これが、「結局なにがしたいの?」の今のところの答え。
いやまぁ…そんなに大事なの自愛って?
たぶんだけど、ここまででいろんな疑問がでてくると思うんだ。「体と頭がつながらないってことある?」とか「わがままに生きるってこと?欲望のままに生きるの?」とか「みんながそうなったらぐちゃぐちゃにならない?」「自愛って…そんなに大事なこと?」とか。
ぼくも前はそう思ってたし、そんなにも大事なことだとおもってなかった。でもこの辺に関してはまた次回、話せたらなと思います。
おわりに
妻へ
ここまで読んでくれて本当にお疲れ様です。ありがとう。自分にとってすごく大事なことだけれど、なかなか言葉にできてなかったから書いてみました。
書いていて思ったけど、やっぱり似てるんじゃないかなって思ったよ。これからも少しずつまとめるから読んでくれたらうれしいです。
妻以外の人へ
読んでいただきまして本当にありがとうございました。妻あてのつたない文章ではありますが、もしこれを見てこれからの私たちを楽しみに見てくれる人がいるのであればとってもうれしいです。
もし「なんか違うんじゃない?」みたいなことがあったら教えてください。ぼくと妻が喜びます。
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