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【若手ビジネスマン向け】新たな仕事に臨む際のインプット術

新しい仕事に臨むには、事前の準備が超重要

前職のコンサル時代は3-6ヶ月毎に新しいプロジェクトに参画していたため、割と新しい仕事に臨むケースが多かった。その際、その領域に対する最低限の知識を身に着けないと成果物作成や議論に影響が出る。一方で、インプットに割ける時間は限定的だ。そのため、如何に効率的に必要な情報を身につけるか?というのが求められた。

おそらく、これは私だけではなく、他の方にも共通することだと思う。以前、質問箱にインプット法に関する質問があった。

そこで、如何に効率よくインプットを行うか、その方法論を整理しようと思う。

どのように事前準備をするか?

大きく方法としては、以下5つぐらいに分類されると思う。

1.書籍の読み込み
2.記事の読み込み
3.社内資料の読み込み
4.有識者へのヒアリング
5.現場見学

これらの方法は、それぞれ出来ることや目的や異なる。そのため、無闇やたらにやるのではなく、適材適所で使うことが重要である。

また、ただ闇雲にインプットしようとせずに、論点・仮説を設定することも重要である。闇雲にインプットしても、よほど記憶力が良くないと記憶に定着しにくい。最初は粗々で良いが、インプットを行う上で何を検証したいのか?を設定しつつ、インプットする課程で論点や仮説を更新していくことが求められる。

1.書籍の読み込み

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書籍の読み込みは多くの人が取り組んでいると思う。書籍の読み込みは、その知識を比較的体系的に学ぶことが出来る。それが良い点だと思う。一方で、最新の情報や個別具体的な内容等は学べないケースもある。

なお、書籍を選ぶ際には、ポイントは以下のような書籍をそれぞれ読めると理解度が向上する。

・基礎的な内容の書籍
・比較的専門的な内容の書籍(辞書的に活用)
・直近動向が纏まった書籍

2.記事の読み込み

ニュースサイトやリサーチ会社のリリース等、記事読み込みもインプット方法としては良い。ただし、あくまで最近の動向等を把握する際に用いるべきである。記事の場合、情報が断片的なため、それをもって全体感を把握することは難しい。

記事サイトとしては、以下のようなサイトが考えられる。

日本経済新聞:国内ビジネス記事
NewsPicks:記事まとめ
TechCrunch:技術系記事
The New York Times等:海外記事

加えて、コンサルティングファーム等が発行しているレポート等も情報源としては考えられる。(個人的には、Mckinsey Insightsは様々な業種・トレンドの情報が図解を用いて整理されているため、おすすめである)

3.社内資料の読み込み

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コンサルティングファーム等の場合、過去の類似プロジェクトの提案書や報告書等を閲覧することが出来る。そういった資料を用いてインプットすることも非常に有効である。この場合、知識の習得よりは、論点やアプローチのヒント、加えて、自分の業務に活用出来そうなパーツ・要素の蓄積といったより実践向きのインプットが可能になる。

ファーム以外の場合でも、他の方が作成された資料がある場合には活用すべきである。一般的に、自分が考えたアイデアというのは、既に他人も何らか考えているものである。従って、自分がほしい情報を他人が纏めているケースもありうる。また、仮にドンピシャではなくても、要素として被る部分もある。

4.有識者へのヒアリング

書籍や資料ベースでのインプットは、取得が簡単である、という利点がある一方で、どうしても受動的で記憶に定着しにくいという側面もある。また、自分が知りたい内容とドンピシャな内容に遭遇できないこともよくある。

そういった時には、その領域の有識者や詳しい方(上司等も含む)に聞いた方が早い場合もある。また、誰かに何かを聞く場合には、一定の主体性が求められるため、記憶にも定着しやすい。更に、ヒアリングの場合、書籍等には記載されない生の声を取得することも出来る。

例えば、Webの記事などでは比較的評判のよいサービスだったとしても、実際にそのサービスを使っている人からすると、UI/UXがイケてない、ほしい機能がない、サポートが微妙、等のそれまで見えなかった側面が炙り出されることがある。

5.現場見学

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これは有識者へのヒアリングに近いが、実際に現場にいって自分の目で見たり聞いたり、肌で感じることで情報を得る方法である。例えば、工場への見学や実際の作業現場等を俯瞰で見ることで、疑問点の検証や新たな疑問点の発掘等を行う。

BCGのシニア・パートナーである御立尚資さんも、「現場にこそ真実がある」と述べている。私も現場を疎かにして良い仕事は出来ないと考えている。

(中略)それができたのは、BCGに入る以前に、現場にこそ真実があるということを学べたのが大きい。現場での仕事を通じて学んだことが、その後、随分役立ってきた。
航空会社の現場というのは、人生の縮図だ。
JAL14年、BCG23年、現場を経験して「勘違い」を学ぶ, NewsPicks

まとめ:走りながらインプットを繰り返す

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以上のような方法で新たな仕事に臨む上でのインプット術を纏めた訳だが、全ての情報を事前にインプットすることは難しい。そのため、実際に仕事をしながらインプットを繰り返すことも重要である。

自分が知らない単語が出てきたら、見栄をはらずに素直に教えてもらう、または自分で調べる、それらを繰り返し理解度を日々向上させていく。これは、事前インプットの時だけでなく、実際の業務を行う際にも求められる要素である。

参考書籍

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