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デジタルマーケティングの可能性を今一度整理する

10年以上まえ、以前のバンドをやっていた際に、ふとしたきっかけで凛として時雨のピエール中野氏がおっしゃっていたことを間に何人か挟まって伺ったことがある。

「これからインターネットがもっともっと一般化していくからバンドマンはうまく使っていった方が良い」

とのこと。

正確な文言じゃないかもしれんが概ねそういうことでした。てか何年も前の又聞きなので、ホントにご本人がおっしゃったのかは不明。違ったらごめんなさい。


で、当時を振り返るとyoutubeもまだまだ一般には精通していなかった記憶。今では当たり前になっているデジタルでのコミュニケーションも未だそこまでだったように思います。


今、デジタルマーケ業界で企画・制作を生業にするようになって、改めてその可能性を見直してみたいな、と。


まずデジタルとアナログの広告の違い。これ一番大きな違いは「リンク」だと思うんです。

例えば、アナログ広告の場合、多くは「印象づける」がゴール。それを見た人は、その商品に興味がなければなんとなく「見たなー」という記憶が残るのみ、興味があれば後々お店に調べに行く、といった行動喚起に繋がりますよね。

一方でデジタル広告の場合、興味がなければまあしょうがないんですが、興味があればそこからリンクでより深く理解できたり、商品を購買したり、友達にシェアしたり、といろんな行動にすることが出来るわけです。

このリンクが数珠つながりにつながっていき、情報は世界中に広げていくことができますよね。


高校3年〜大学に差し掛かるくらいに、ADSLと光回線の合間くらいの時期、まさにリンク繋がりが音楽の聴取の幅を広げました。

それまではタワレコ行って視聴で偶発的な出会いを探しに行っていた行為が、wikipediaのリンク繋がりでいろんなバンドの繋がりを知り、しらみつぶしにTSUTAYAにレンタルしに行ったのをよく覚えています。


それから10年以上。


今音楽を演る人はこれを使わない手はない。

音楽サービスは配信の自由を与え、誰もが色んな音楽にすぐに出会える環境になりました。僕らもtunecoreというサービスで音楽配信を行っています。


過去にも書きましたが、グッズもオンラインで作れる時代。


過去にバンドをやっていた頃には想像もしなかったことが普通にできるようになっています。

そんな時代。如何に聞いてもらえる人を増やすか。企業でいうと、如何に商品を試してもらうか。


過去のタワレコで視聴し漁っていた体験と今の時代の圧倒的な違いは、一つの曲やバンドにかける時間の短さ。

当時は「店員のお勧めは何曲目!」というポップとともに試聴機で該当の曲を選んで曲を聞いていた行為が、今はシャッフルで流れるプレイリストやレコメンドからのランディングが新しい音楽との出会いになってますよね。


または、SNSでたまたま見かける野良情報。


そういう文脈の中に如何に自分たちの音を流すか。

そういうことを色々と試行錯誤するのもバンドを運営していくのに面白い時代ですよね。


東京を中心に活動するZEKUUと言うバンドです。今後増えていくであろう、”複業ミュージシャン”のポジションを30才を超えて狙うべく色々試行錯誤をしております。


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