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北へ向かって。那須から福島へ[4日目〕
お世話になったつるの湯湯治棟を後に会津若松に向かいます。
目的は鶴ヶ城の東側にある福島博物館です。時期的に特別展示はなくて常設展示だけ見学しますが、縄文・弥生時代の発掘物等が多くて見ごたえがあります。やはり縄文文化は東北にかなり有力な集団があったのではと思わせます。あっという間に時間が経ってしまいます。
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お昼はお蕎麦って決めていたので、
目星をつけておいた会津美里町にある花扇というお店へ
駐車場からはお店が見えません。小道を歩いて玄関に向かいます。
結果を言えばこんなおいしいお蕎麦は久しぶりです。
いままで我家の中では、そば処 合掌 松本市乗鞍高原が一番美味しかったのですが、それを超える蕎麦の美味しさです。
石臼挽きで歯ざわり、風味が半端ない。茹で加減も絶妙です。
立ち上がる香りと淡いうぐいす色の蕎麦が、まるで新蕎麦の様で絶品でした。そばつゆは、普通の鰹節のつゆ、高遠(辛味大根の汁が入っている)、
鶏たれの3種類で頂きます。それぞれにおいしいですが、高遠の辛味大根のパンチがとてもいいです。蕎麦湯もたっぷりで濃くておいしかった。
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お腹も一杯でいよいよ今夜の宿、会津西山温泉の中の湯へ
車道から坂道を下ると玄関なんですが、駐車場に入ると女将さんから車が四駆かどうか聞かれます。
違う旨伝えると「今晩は雪が降るので坂を登れないといけないので上の駐車場がいいです」とのこと。
さて、車を発進させると坂の途中でスタックします。あれれ、つるの湯の坂は登れたけど、こっちのがきついのかな。2回目もスタック。まずい。。。
3回目、坂の途中で踏ん張ります。一進一退w
そろそろ旦那さんか無理かなと、車のキイを掴んで出てきた瞬間登りました。ああ、よかった。
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受付時には、今日の宿泊者は我家だけとのこと。なので内湯は好きな方を使ってくださいと。かなり人気の宿なので、まさか我家だけとは思わなくて、ちょっと申し訳ない感じ。
どのお風呂も入りたいときに頂けます。
館内にはあちこち素敵な絵画が掛かっていますが、ご主人の作品だそうで、かなりな腕前ですよ。
2階の部屋に案内されます。トイレのみ共同です。
中身の入った冷蔵庫とちいさな洗面台があります。
持ち込みはOKで、持ちこんだゴミはすべて持ち帰りということです。
(マナーですよね)
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コーヒーがうれしい
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お茶も茶葉のお茶でおいしい、お茶うけの干柿のウィスキー漬は手作りかな
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窓からの風景、風情があります。
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まずは何と言っても別館の檜風呂ですね。貸切使用します。
混んでいる時は時間制限があるみたいですが、今日は我家だけなのでのんびりと。内湯にはカランがないのですが、こちらにはあるのでこちらで体洗うのがいいみたいです。やや青味の掛かったお湯にかきたま汁みたいな白い湯ノ花が舞います。
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泉質は含硫黄―ナトリウム―塩化物温泉でめちゃめちゃ成分濃いです。
源泉は71.6℃という高温ですが、この広さでも十分な熱さです。長湯は禁物かもですね。
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アートなタイルのお風呂もすてきだけど、この木の肌触りというか質感が大好きです。極楽じゃあ。もう今回の旅で何度昇天してしまったことだろう。
冬場の温泉は特に良きです。
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続いて外の露天風呂は扉を開けてそのまま行けます。
荒湯という名がついています。歩く数歩が寒いですが、湯に浸かれば至福。
こちらの泉質も含硫黄―ナトリウム―塩化物温泉ですが、檜風呂よりは大分成分がおとなしい感じです。夏場はよさそうですね。
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食事前に内湯のも行きますが、こちらも泉質が違うんです。
含硫黄―ナトリウム―塩化物温泉で滝谷川の底から湧いているそうです。
こちらは男湯の方ですが、シャワーはすごく面白いです。気になる人はぜひ訪れてみてください。
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女湯の方が溜まったお湯を使えるので体は洗いやすそうかもです。
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夕食は山の物のお料理が並びます。場所は1階に個々の食事部屋で頂くようです。これに寄せ鍋が付きました。コゴミやお浸しになっている山菜はどうやって保存しているのかな。ヤマメの塩焼きも頭から食べられるし、鯉の煮物は甘目だけど、ご飯に合うんですね。シンプルでおいしい。
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朝食も白飯がおいしいので何杯でも食べられちゃいます。温泉卵は宿で作ったものだそうです。お腹がはちきれそうです。
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帰りには大女将も出てこられて、わざわざご挨拶してくださいました。
女将さんも品がよくてとても気づかいの方で素敵です。
旦那さんは初めシャイな方なのかなと思っていたら、庭に甲斐犬がいたのでいろいろとお話してくださって、最後は坂の上まで娘さん共々上がってきてお見送りまでしてくださって、もう胸がじ~んでした。
建物は相応に古いですが、とても暖かなおもてなしで心に残るお宿でした。
2023.1.7
つづく
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