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北へ向かって。那須から福島へ[3日目〕

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つるの湯の湯治2日目です。
トップ画像は第四只見川橋梁を渡った先の上りの車両を追いました。
そして第四只見川橋梁上の只見線です。
前日は雪、朝から晴れるという願ってもない気象状況なので、木々にも雪がついて美しいことこの上ないです。

第四只見川橋梁

只見線は昨年10月、2011.7月の豪雨以来11年ぶりに全線開通となりました。
赤字路線ということもあって、全線開通が危ぶまれていましたが、各方面の努力により見事にその日を迎えます。
開通の際には、「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」の発売とも重なって大盛況だったようで、沿線の人たちが列車に手を振る光景がニュースで流れたことに、こちらも感動でした。

只見線は上り5本、下り3本という超ローカル線ですから、列車を撮るタイミングは恐ろしく限られます。ほぼ朝8~9時台が勝負です。
なので鉄子(私ね)、朝食もそこそこにR252をさすらいます。

次の目的地は、かねやまふれあい広場です。
第四只見川橋梁撮影スポットもそうでしたが、こちらも車数台分ほど除雪されていてほんとうにありがたいです。
会津のスイスと呼ばれる大志集落を見下ろすこのスポットは、集落の屋根の赤や青色が印象的なようですが、雪で閉ざされた今も、かえって自然の中に溶け込んで幽玄な世界を作りだしています。

「おっと、列車が来たようだ」
この列車を待つ時間の待ち遠しい感じと、少し先に汽笛の音が聞こえてくる瞬間は、言葉にできない程わくわくします。そして列車が見えた瞬間のシャッターを押す楽しさ、たまんないです。

キハE120形気動車

今回、福島の旅を計画した時に、温泉もそうだけど久しぶりに撮り鉄したかったんです。前回の高山旅行の時に、紅葉の高山本線を撮り損ねたのが随分ともったいなくて、次のチャンスを伺ってたんですね。

しかも只見線の撮影は6年ぶり、当時はまだ国鉄キハ40系気動車も走っていて、これが最後の見納めとなりました。飯豊連峰を背景に会津坂下あいずばんげあたりで撮影したと思うのですが、記憶があいまいです。

国鉄キハ40系気動車

話を戻して、只見線のキハE120形気動車のカラーは、かつて只見線で運用されていたキハ45形やキハ52形をオマージュしてラッピングした旧国鉄カラーも走っているんですよ。2枚目画像の朱色とクリーム色の車両がそうです。
なんだか粋な計らいがいいですね。

そんなに詳しいわけではないですが、子供が小さい頃から一緒に鉄道本を愛読していたので、鉄道にはすごく愛着があるんですね。

さて、撮影もひと段落したところで温泉です。
一湯目は湯倉温泉共同浴場で、うちのナビは古いので道路がつけ変わっていたのが分からなくてちょっと迷いましたがなんとか到着。
ここも独泉の模様。一人¥300の協力金を箱に入れます。
昔は混浴だったようですが、建て替えになって男女別になったそうです。

熱いと聞いていたのですが、なんと、秘密の仕掛けがありました。
入った時にダムみたいな役割の木札を外すんですね、そして出る時は湯口を塞いでおく仕様で、ずっと適温で浸かることができました。出る時は忘れずに塞ぐことと念入りに書かれていました。源泉が58.6℃で薄める蛇口もないので、これを怠ると多分次の人は湯に浸かれないかもでした。

木札を外すとどば~っと熱いお湯が滝のように。。。

つるの湯のお湯も成分が濃くてガツンとくるんですが、こちらは更に強いです。Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉でつるの湯が優しいお湯に感じるほど。
成分表ではそんなに鉄分も多い感じではなさそうだけど、やっぱり多いのかな謎。

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温泉成分流れ出てます

次なる温泉を目指します。

せせらぎ荘

金山町温泉保養施設 炭酸温泉 せせらぎ荘で、大黒湯と玉梨温泉の2種類の温泉が隣り合う湯舟に源泉が掛け流されます。(¥500)
大黒湯の炭酸温泉がとても楽しみだったので、来れて幸せ!

公式HPより

温さを確認してさあて炭酸泉の大黒湯に浸かります。
と、先客の御婦人が「右手の奥が湯口だから、そっちがいいですよ」って教えてくれて、さすが湯口は泡付きが半端ないです。冷たくなくて適温で猛烈な泡付きって素晴らしすぎる。成分表より今は更に湯温があがっているそうですが、泡付きには全く問題ないです。
この日はオープンからこの御婦人一人だけだったで、私が入ってきて話し相手ができたってすごく喜ばれた。
御婦人は24年前に移住してきて田舎暮らしを始められたんだそう。
雪国の暮らしの大変さをいろいろと工夫して暮らすということは、思いのほか楽しかったのだという。最も旦那さんがマメでDIYが出来ないと、それは移住は難しいそうで、うちはダメだw
野菜を作ったりしていろいろと節約して、買い物は3つの事業者(セブンイレブン、JA、スーパー)が週2日づつ来るので不便はなくて、街には2週間に1度買い物に行くそうだ。
この御婦人とは1h近く話していたけれど、その間誰も来なくて私は湯口を独占しちゃってていいのかなだけど極楽だった。
今日の晴天はこの季節にしてはとても珍しいらしくて僥倖だった。
最後に隣の湯舟、玉梨温泉に浸かって出ることにします。

大黒湯:含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩、塩化物、硫酸塩温泉

玉梨温泉:ナトリウム-炭酸水素塩、塩化物、硫酸塩温泉

夕食は味付けのお肉を焼いて、あと野菜炒めとか簡単なものでした。

朝食は残りのご飯を炒飯でした。

中身の濃い2泊の湯治でした。

2023.1.6

つづく



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