草津温泉と四万温泉を結ぶ旅-4【雪の四万温泉 長静館を味わい尽くす】
<前回はこちら>
四万温泉へのR353に入ってしばらくすると、辺りは一変雪景色に変わる。
駐車場に車を置き、雪を踏みしめて玄関に入ると、外観からは想像もつかない落ち着いた家具やインテリアに出迎えられる。
大きな窓からの雪景色が美しい。
自家源泉100%の源泉かけ流しの宿
評判の料理
1日10人限定というサービスの行き届くぎりぎりの所で落ち着く。
この日は3組6人のお客様。
対応は最低限、部屋への案内はなし、布団も各自で敷くという徹底ぶり。
これもお部屋に入ったら後はプライベートという気遣いで、私達はこういった対応の方が好き。
鍵を2つ渡されるのもお互い自由にお風呂に行けるのがいい。
2階の部屋は暖房が効いて暖かい。
私は早速お茶菓子でくつろぐけれど、相方はもうお風呂が待ちきれない。
(おじいちゃん、さっき六合村で入ったでしょう状態www)
時間を見計らって私もお風呂に向かいます。
階段を地下まで下りていくと女湯が、更に下ると男湯と貸切の露天風呂の入口です。
コンパクトな脱衣所は基礎化粧品(無印良品)とドライヤーなど。
洗い場も女湯の方が広めみたいです。
毎分98Lの自然湧出で55℃お湯はしっかり目に出ているので、かなり熱め。
湯口から離れていても、表面がすぐに熱くなるので、絶えずかき回しながら入ります。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物、硫酸塩泉でわからない位の湯の華と
微かに石膏臭がありました。
メタケイ酸の含有量も103mgあるので、トロミ感もあって気持ちがいい。
かなり好みなお湯です。この日はいつ入っても独泉でした。
貸切露天風呂を16時に予約していたので、その足で露天風呂に向かいます。
湯温は適温で41℃位でしょうか。内湯よりも温めで私には丁度いいです。
四万川を見下ろせて何ともいい風情。極楽~
空いていれば何度でも入れます。
露天を出て、もう一度内湯で温まって一丁上がりです。
露天風呂と男湯は山側は岩がむき出しになってます。すごい自然ぽい。
女湯の入口に冷蔵庫があり自己申告で伝票に記入して飲み物を購入するシステムになっています。部屋に帰ってビールうまあ。やっぱり風呂上りはこれですよね。
そしていよいよ待ちに待った夕食です。
こちらのコンセプトは季節の素材を最大限に生かして、最適な調理法、温度にこだわり、化学調味料も一切使用しないというもの。
野菜ってこんなにおいしいんだなって開眼します。
今回食事に合わせてどうしてもスパークリングが飲みたい。
相方はビールしか飲まないので、そこを何とかお願いして、
スパークリングをボトルで頂きます。
まず飲み物のメニューを見て驚いたのがお値段の安さで、
ハーフボトルなのか思わず確認してしまいました。
ワインは各種料理に合わせてグラスで頼むこともできます。
種類も豊富でワインセラーにずらりと並びます。
日本酒やカクテル系、ソフトドリンクも揃っています。
プロセッコとは世界三大スパークリングワインの一つで、いまやシャンパンを抜いて世界一売れているスパークリングワインです。
フルーティで泡も程よく微かに甘みもあって飲みやすいのです。
サーブしてくれるのかなあと待っていたら料理が来たので、相方にサーブしてもらいます。
どこで覚えたんだみたいな、ナフキンでボトルをさっと拭いてから、ボトルの底を持って上手に注いでくれます。こればっかりは手酌でボトルの首を持って注ぐのも、おしゃれじゃないものね。
これが多分一番好き。ニジマスの冷製が濃厚で、いろいろに調理された野菜は、それぞれのポテンシャルを最大に引き出して本当に美味。
野菜のソースと岩塩で。
ここでグラスの赤ワインを頂きます。
写真撮る前に食べちゃった。A5ランクはくどいので好きじゃないんだけど、
薄切りで寿司にすると油っぽいのが気にならなくなるので美味しい。
シュークルートとはアルザス地方の郷土料理だそうです。
食事はにゅう麺でした。軽くしてもらいます。
ドルチェは食べきれなくて翌朝に
大満足な夕食でした。たまには目先の変わった料理もいいですね。
朝食は正統派、日本の朝飯です。こちらも大ぶりのお椀たっぷりのキノコ汁。だし巻き卵は、幾層にも巻かれてこれ以上ない位のふんわり感とたっぷりなお出し。ちょっと隠れている塩鮭は大ぶりのキングサーモンのよう。
お浸し、マイタケと牛肉の煮物、牛蒡の炒め煮、野菜と高野豆腐の炊き合わせ、エノキとしめじの何か。。。すべてのお料理が手作りでご飯も美味。
今回の旅行は温泉は一番の目的だけど、なおかつ料理自慢のお宿をセレクトして、それぞれが噂通りの美味しい食事を提供してくれました。
昨日の滋養の宿 ぶなが薬膳を意識した暖かい家庭料理なら、
こちら長静館は素材、調理法にこだわってスキのない料理。
どちらにもそれぞれの宿の特性を知って、それを十分に楽しむ心の準備もあると、なお一層満足度も高いのかなとは思います。
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