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ブックレビュー はじめての哲学的思考

今回レビューするのはこちら 
はじめての哲学的思考 


本書はいわゆる、哲学の入門書だが。 
非常に分かりやすく解説をしていて、すらすら読めるのが特徴です。 


本書にも書かれていますが。

哲学とは何かという問いにひと言で答えるなら
それはさまざまな物事の本質を捉える営み

そして共通了解を見出し合おうとする営みだと。  

言っているが

そのとおりだと思う。


まぁ言ってみれば本質探しの旅とも言える。  
哲学なんか意味ないと 言う人も多々いるけど
それは間違いだ。 

例えば、我々は民主主義という中で生きているが 

民主主義がどうやって出来たかと言えば 
哲学があったからこそ生まれた制度なんです。
もっと言えば、ルソーやヘーゲルのおかげで出来たといっても
過言ではない。

ルソーやヘーゲルがより良い社会をどうしたらいいのかと
考えてくれたおかげで 今の民主主義が生まれた。 

つまり、哲学で世界のルールを変えたのだ。 

 
これはほんとにすごいことだと言えるだろう。
【だからこそ、彼らは歴史に名を刻んでいるわけですよ】 

本書では哲学の土台となる考え方の部分をメインに解説をしている。 

哲学と宗教の違いだったり

哲学と科学の違いだったり。

意味と事実の違いだったりと  

土台をちゃんと解説しているので
基礎的な哲学思考を身につけることが出来る。



本書では 問い方のマジックについても
解説をしているが。
これは非常に重要なことだと思う。

世の中には、ニセ問題ばかりがはびこっているが
それを見極められるようにならないと
いけないと語っている。

そもそも その問いって正しいの? 
その前提条件って正しいの? と
考えるこそが哲学的思考だ。

間違った問いで議論をしても、間違った答えしか生まれない。
それはテレビのコメンテーターなんかを見ていると分かるだろう。

彼らはそもそも、間違ったニュース 間違った事実にたいして
適当なことを言っているから しょうもないコメントしか言えないのである。

ああならないためにも、哲学的思考が必要なのだ。


さて本書をレビューするなら 文句なしの星5つと言えるだろう。

哲学入門書の中でも,トップ5には入る本だと思うし。

初学者だけではなく、中級者、上級者が見ても
ためになる内容である。 

まさに哲学の入り口としてはふさわしい一冊となっています。


 




  








PS 

過去のブックレビューはこちらにまとめています。 









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